“天才フレディ"と幽霊の旅 の商品レビュー
読み始めは、文章が少し取っつきにくく、入り込めなかったが、慣れてくると物語自体は面白く、先へ先へと読み進めていけた。 短い物語なのに、その中にこれだけの内容を入れ込み、しかも上手く描ききっている。 その後を描かないラストもいい。 好みとは違うのだけれど、良い作品なのだと言うことは...
読み始めは、文章が少し取っつきにくく、入り込めなかったが、慣れてくると物語自体は面白く、先へ先へと読み進めていけた。 短い物語なのに、その中にこれだけの内容を入れ込み、しかも上手く描ききっている。 その後を描かないラストもいい。 好みとは違うのだけれど、良い作品なのだと言うことはよく分かった。
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何これ切ない。表紙のイラストから受ける印象とだいぶ違ってシニカル。主人公がなぜあの女性と結婚したがってるのかが一番の謎。
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物語を楽しむだけでなく、ぜひとも「自分と世界のつながり」を考えるきっかけにしてほしい本。作者がどんな思いでこの作品を発表したのか。作者あとがき、訳者あとがきまでしっかり読んで欲しい本です。シド・フライシュマンの他の作品も読みたくなりました。
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それでも。 それでも悪者を作りたくないと思うのは、私が戦争を知らない日本人だからなのかな。 復讐以外の楽しいこと、もっといっぱい経験させてあげたい。 フレディといた、その間に、彼はそんな楽しいことも、沢山経験できたのだろうか。
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第二次世界大戦で捕虜だったフレディは、開放され腹話術師としめヨーロッパを回っていた。ある晩、フレディは泊まっていたホテルで少年の幽霊と出会う。彼は自分をフレディの命の恩人だと言い、この世でやり残したことを遂げるため、恩返ししろと言い、フレディに取り付いた…。 この腹話術師と少年...
第二次世界大戦で捕虜だったフレディは、開放され腹話術師としめヨーロッパを回っていた。ある晩、フレディは泊まっていたホテルで少年の幽霊と出会う。彼は自分をフレディの命の恩人だと言い、この世でやり残したことを遂げるため、恩返ししろと言い、フレディに取り付いた…。 この腹話術師と少年の幽霊、という取り合わせが面白い。舞台でもそれ以外でも、漫才みたいなやり取りをしていて、幽霊に振り回される腹話術師の様が笑える。 しかし、この物語の根底にあるのはホロコーストの悲劇。時折その影が伸びて物語を覆う。まるで、忘れてはならないという警鐘のように。 ただ、それほど悲壮感は漂っておらず、腹話術師と少年との、それこそ年齢も人種も生者と死者の壁も超えた友情物語の面もある。戦争文学として見ると物足りなさはあるかもしれないけれど、その入り口として、抵抗無く入っていける作品としては良い作品だと思います。ここからさらに他の戦争文学に広げていきたい。
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