わたしの彼氏 の商品レビュー
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3人の姉を持つ、美少年鮎太郎の女難の物語。 といっても、強烈な個性を持った姉に振り回されて育った、 いい意味でも悪い意味でも草食系な男子の話。 なんなの?姉たちが悪いのかな、この男の子の自己放棄っぷりは。 姉たちのいいなりになって育って、 自分を殺すことにしたのかな? それにしても、爆発的な感情の動きとかないのか? 尽くした上に、刺されたり、 女子校生にさんざん貢いだり、 女好きとはまた違う、だらしなさ。 こういうのは、やさしいとは違うよ。 だけど、もしかしたらそう勘違いしてる子も実際にいるのかも? やだわ~。 でも、たまに遊ぶくらい子って思ったら、こういう子が楽なのかも? それもまたやだわ~。
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110501byNHK review 最後に居場所・生きる意味 テンテンの電話呼びかけで 美人姉3人は夢 --- 179 須田嬢と紀子を思い出す:女同士の俺をめぐる会話:あ~昔はもててたんやな~ --- かかる女難は何の因果か。恋愛の不思議をユーモラスに綴る傑作長編。 大学...
110501byNHK review 最後に居場所・生きる意味 テンテンの電話呼びかけで 美人姉3人は夢 --- 179 須田嬢と紀子を思い出す:女同士の俺をめぐる会話:あ~昔はもててたんやな~ --- かかる女難は何の因果か。恋愛の不思議をユーモラスに綴る傑作長編。 大学2年の繊細美男子、鮎太朗。美人で怖い姉3人。女たちはみな彼に恋をする。けれどいつも鮎太朗が振られてしまう。何もしていないのに包丁で刺されたり、貢がされたりする。彼を慕い続ける可愛い同級生には、どうしても心が惹かれない―。 恋は理不尽。恋は不条理。だけど、ひなたを走りたくなるくらいあったかい気持ちになるのは、何故なのだ?恋する心の不思議・普遍・歓び。
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違和感を少し感じさせつつ、淡々と物語を進めて最後に何かしらの重みを残す、そんな小説。刺されたりとか貢がされたりとか、そういった恋愛を積み重ねるので重みがでそうだけれども、一方で主人公はほぼ何も考えずに流されるタイプなので、視点が淡泊。その組み合わせが微妙なバランスを保っているんだ...
違和感を少し感じさせつつ、淡々と物語を進めて最後に何かしらの重みを残す、そんな小説。刺されたりとか貢がされたりとか、そういった恋愛を積み重ねるので重みがでそうだけれども、一方で主人公はほぼ何も考えずに流されるタイプなので、視点が淡泊。その組み合わせが微妙なバランスを保っているんだと思う。 そうは言いながら、もうちょっと違和感を強く描いた方が好みだし、姉たちの存在の不気味さがもう少し前に出てきても良かったのではないかと思う。読み終わって「結局なんだったんだ?」と感じてしまう。
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個性的な姉3人に独特のかわいがられ方をした主人公は、みんなにやさしく繊細な美男子。 外見のせいで不思議な女性たちに寄ってこられ、いつしかつきあうことになるのだが、姉たちと同様に引っ張りまわされるばかり。 恋がうまくいきそうになると、うまく成就できずに変な出来事に巻き込まれるばかり...
個性的な姉3人に独特のかわいがられ方をした主人公は、みんなにやさしく繊細な美男子。 外見のせいで不思議な女性たちに寄ってこられ、いつしかつきあうことになるのだが、姉たちと同様に引っ張りまわされるばかり。 恋がうまくいきそうになると、うまく成就できずに変な出来事に巻き込まれるばかり。 そんな彼をひたすらに見つめる同級生がいるというのに、その気持ちを受け取ることはない… 恋ってそんなもの、好きな人には振り向いてもらえず、好きでない人とつきあいながら、いつか気持ちが通じ合うこともあるかもしれないと思っていても、結局うまくいかなかったりと、思うようにはいかないのです。
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主人公の大学生、鮎太郎は三人の花の名前を持つ姉にかまわれながら育った優しいハンサムボーイ。 次から次へと彼女が現れる。皆、曲者。 女難の相がありますよー、と言われそうな災難に見舞われていると三人の姉、わりとまともな大学の友達達、それに読者までイライラするけど、本人は為されるがま...
主人公の大学生、鮎太郎は三人の花の名前を持つ姉にかまわれながら育った優しいハンサムボーイ。 次から次へと彼女が現れる。皆、曲者。 女難の相がありますよー、と言われそうな災難に見舞われていると三人の姉、わりとまともな大学の友達達、それに読者までイライラするけど、本人は為されるがまま・・・、別段、苦痛とも大変とも思っていない様子。 普通なら読んでいて人物描写がいいと、《あるかもー》と同感するのですけど、今回はイライラしてしまいました。世代が違うからかしら? ちょっと理解できないフニャ~とした若者を感じて段々と斜め読み。 辛口でスミマセン。☆三つ
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長いです。 ストーリーが煮詰められてないというか、どうでもいいようなエピソードが多い気がします。 どうでもいいような些細なことが描かれているのが青山七恵のいいとこだとは思いますが、これは・・・うーん・・・。 もうちょっとまとまりがあればなぁ。といった感じ。
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青山七恵氏の小説は短編しか読んだことがなかったが、長編では青山氏の文体の切れとか独自さを感じられることが薄く、物語も面白くないわけでもないのだが、行き当たりばったり感が強くなる。 主人公鮎太朗は、優柔不断な美青年。三人の姉達を始め、あらゆる女達に愛され、振り回される。鮎太朗が主体...
青山七恵氏の小説は短編しか読んだことがなかったが、長編では青山氏の文体の切れとか独自さを感じられることが薄く、物語も面白くないわけでもないのだが、行き当たりばったり感が強くなる。 主人公鮎太朗は、優柔不断な美青年。三人の姉達を始め、あらゆる女達に愛され、振り回される。鮎太朗が主体性を獲得しようとあがく物語だが、成功しているようには思えないラストだ。 あるいは、鮎太朗は主体的であろうとしながらも、結局は女達に巻き込まれていくだろう、つまり人間とはそうして同じことを繰り返す生き物なのだという諦念から新たに生まれてくるものもあると、作者は言いたかったのかも知れない。青山氏はいまだ二十代だが、その作品郡は老成の域にあると思うので、そうであっても不思議ではない。 だとすると、やっぱり青山氏はただならぬ。
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地震後自宅待機中1日目に読了。 うーん…川上弘美の『ニシノユキヒコ~』が脳裏をよぎります。青山七恵さんは短編小説はしっくりくるのですが、この作品はなぁ…ちょっとストーリーにおいてけぼりをくらう感じでした。 舞台となっている場所(であろう場所)が想像できるのでニヤニヤしながら読みま...
地震後自宅待機中1日目に読了。 うーん…川上弘美の『ニシノユキヒコ~』が脳裏をよぎります。青山七恵さんは短編小説はしっくりくるのですが、この作品はなぁ…ちょっとストーリーにおいてけぼりをくらう感じでした。 舞台となっている場所(であろう場所)が想像できるのでニヤニヤしながら読みました。
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