眺めのいいヘマ の商品レビュー

ジル・チャーチル(著者),新谷寿美香(著者)

2016/04/17

主婦探偵ジェーン・シリーズの第1１作。

クリスマスに開いたクッキー交換パーティに感心した新婦に、ウェディング・プランナーを頼まれたジェーン。
ドレスのお針子やしきりたがる新婦のおばさんにきりきり舞いさせられながら、
シェリィとともに、なんとか準備を進めていたところに死体が。

面白かった。
前作もそうだったが、何かの準備にいそしむ姿が楽しいんだと思う。
犯人の意外な動機も面白かったし。

2013/04/17

主婦探偵ジェーン・シリーズ第11作。

頼まれて結婚式のプランニングをすることになったジェーン。会場として選ばれたのは花嫁の一族が所有する狩猟小屋。準備のために現地入りしたジェーンは数々のトラブルに見舞われてしまう。

訳者が替わっての二作目。今回の訳には失望した。文のリズム感や勢いの変化は致し方ないとしても、登場人物の会話文に違和感があって、集中して読めなかった。特に気になったのはジェーンと会話するときのシェリイの言葉づかい。イメージガタ落ち。

2019/03/22

お話自体は悪くないんですが、ジェーンってこんな感じだったかな？子供が大きくなったから、さぁシングルライフだわっていきなり切り替わる？

段階を踏んで子供たちが離れていく瞬間の愛も、今まで描いていたと思うんだけど。もう母親業は終わりみたいなさっぱりしたジェーン。メルともさっぱりしたもんですね。

メルのママとソリが合わない感じは前の巻でも出てきたけどメルの方もジェーンのことどうでもいいのかしら？大人の女性と再婚を前提にしてくれって言ったにしちゃあっさりした感じ。

クッキング・ママシリーズのゴルディが子どもとも新しい夫とも破綻のない愛を育んでるのと対照的で、ジェーンも幸せになるんだろうなって思っていたんだけど。

次作へのウォーミングアップかな？
今回間空きましたからね。

2011/11/15

子育て中のシングルマザー探偵ジェーンシリーズ１１弾。
前作のクッキーパーティの仕切りを見たリディが、ジェーンに自分の結婚式のプランニングを頼んできた。やっと本番にこぎ着けたジェーンは会場となる狩猟小屋にシェリーと共に一足先に乗り込むが、その晩ウエディングドレスの仕立てを頼んだ女性が階段から転落して死亡する。
事故かと思われたが、殺人を思わせる証拠が発見され、さらに結婚式の最中に新郎が殺害される。
前半のテンポはゆっくりとしているが、後半一挙に話が進む。このシリーズの特徴として、緻密さにはかけるがテンポで読める。

2011/08/18

クリスマスの催しに感心したという女性から、結婚式のプランニングを依頼されたジェーン。
親友のシェリイも引きずり込んで、奮闘が始まります。
依頼者のリヴィ・サッチャーはお金持ちの娘で、親から継いだ会社を実質的に経営。
仕事が忙しいので、会場は家の別荘を使って出来るだけ簡略に、細かいことは信頼できる人に任せたいのだという。
元は修道院だった狩猟小屋は古びているが、そこはジェーンが様々な手を使って明るく仕上げていく。
ブライズメイド（花嫁の付き添い）の衣装の仕上がりが遅れているのが気がかりで、お針子のミセス・クロスウェイトには現場に来て仕上げて貰うことに。
付き添いの３人は布だけは同じ素材で、デザインは各自の好みで作ってもらうというのがジェーンのアイデア。よさそうですね。

リヴィはきちんとしているが真面目一方で、新郎ドウェインはハンサムだがどうも金目当てのように見え、あまり似合わない相手。
親戚などもいささか問題発言を…
結婚そのものが破談になるのではとはらはらしつつも、準備は進むが…？
華やかなシーンもあり、会場に集まった人々の中で事件が！という王道な展開。
重すぎず、面白く読めました。

2011/09/23

11作目
ようやく読めた！
結婚式のプランナーを頼まれて、町から家から離れてる。子供も出てこないし、メルは影が薄い。もうメルとはずっとこんな感じ？
シェリイとの掛け合いは良いんだけど、やはり、タイミング良く隣の家から走って来て欲しいなあ。

アメリカ流ブライダルが物珍しく、それは楽しい。女友達のパーティーと男友達のパーティーとか。
ケイタリングとお花屋さんもかなり個性的で面白かった。

事件は不気味に終息。
なんとなく収まるところにおさまり、良いんだけど、とくにリビイは。
なんだろ、イマイチ盛り上がりに欠けたなあ。

2011/06/13

ジェーンシリーズ久々の新刊。
やっぱりジェーンとシェリイのコンビは良い。シリーズの最初の頃にはまだあった遠慮がいい意味で抜けて、ぽんぽん交わされる言葉が気持ちいい。
読んでてすごく楽しかった。

次は今回ほどはお待たせしないとのことだけど、いつなんだろう。6月はグレイス＆フェイヴァーシリーズみたいだけど、ジェーンシリーズも早く読みたいです。

2011/05/25

前作からものすごく時間が経ってしまっていたが、難なく独特の世界観に溶け込めた。作者・訳者双方の文章力のなせる業か。シリーズものはタイミング良くリリースして欲しいものだ。

2011/07/17

結婚式のプランニングをすることになったジェーン。
親友のシェリーを巻き込んで向かった結婚式場でまたしても死体と遭遇してしまう。

今回は勝手知ったるご近所を離れての事件捜査となった。
子供たちもご近所様も出てこないので、いつものどたばたさが影を潜めてしまってちょっとモノ足りず。
せめて自宅に連絡した際に姑との具体的なやり取りがあればまた違ったんだろうけど…。
ジェーンが結婚式の準備に妙に過敏になってやきもきしたり、自分の結婚式に思いをはせたりするのは面白かっただけにちょっと残念。
特に結婚式に出席するのが嫌になってしまったばかりに、自分の子供たちを買収して駆け落ちさせようと考える件は笑った。
しかし謎解きとコージーな部分（今回は結婚式の準備）のバランスや、キャラクターの造詣においては頭ひとつ抜けていると言うか、巧いなあと思わされる。謎のお宝の正体もよかった。

2011/07/19

お気に入りの主婦探偵シリーズなんだけど・・・。ジェーンが前巻でクッキーパーティを見事に仕切った能力を買われて、素人ながら結婚式のプランニングを任されることになったという経緯は嬉しいものの、やっぱりホームタウンを離れると「いつもの」主婦ジェーンの魅力は半減。どんなに推理が佳境に入っていても、家事や子どもたちの世話、ママ友たち、御近所の付き合いをこなしながら、という綱渡り感がないとね・・・。いい友だちのシェリーのやり取りは楽しかったけど、そもそも、なんでシェリーがジェーンの仕事を手伝わなければならないか、という必然性もあまり感じられないし。子どもたちが大きくなって、かつてのようなバタバタした日常ではなくなったけれど、その分、母親としての課題はいくらでも出てくると思うんだよね。「主婦」ジェーンの活躍は次作に期待したいです。