エンジニアとしての生き方 の商品レビュー
日本と米国をまたにかけてソフトウェア技術者、経営者として活躍する筆者が、日本のソフトウェア技術者に対して、世界に目を向けることの重要性と面白さを説いている。 全体として、何となくネット等で見聞きして肌で感じていることではあったのだが、(どんな人材が必要とされるのかとか、そのために...
日本と米国をまたにかけてソフトウェア技術者、経営者として活躍する筆者が、日本のソフトウェア技術者に対して、世界に目を向けることの重要性と面白さを説いている。 全体として、何となくネット等で見聞きして肌で感じていることではあったのだが、(どんな人材が必要とされるのかとか、そのために何をすべきか的な部分。)一線級で活躍する人の口から聞くと、「ああ、やっぱそうか」と思うことの連続で、非常に参考になる。 そして、グローバルなエンジニアとして活躍するには何が必要か、一冊にコンパクトにまとまっていて、読み返しやすい。 (ブログや雑誌の記事を加筆・修正した形なので、一つ一つのまとまりも良い。) 一朝一夕では身に付かないことばかりだが、時間的な目標をしっかりと定め、今から取り組んで行きたいと思った。
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【リード】 10年後、20年後の自分の生活レベルが、中国やインドの人たちよりも高いか低いかを決めるのは、自分の働いている会社の上司や経営者でも日本の政治家でもなく、自分自身である。 【内容】 ○日本のメーカー、エンジニアの特徴 - 経営再度に立つ40代、50...
【リード】 10年後、20年後の自分の生活レベルが、中国やインドの人たちよりも高いか低いかを決めるのは、自分の働いている会社の上司や経営者でも日本の政治家でもなく、自分自身である。 【内容】 ○日本のメーカー、エンジニアの特徴 - 経営再度に立つ40代、50代の多くの人が、『少なくとも自分が退職するまでなんとか会社を維持するのが自分の役割』というメンタリティーに陥っている - 日本のソフトウェアエンジニアの境遇は悪すぎる > 新3K(きつい・厳しい・帰れない) - 日本のソフトウェアビジネスは、官僚主導で、国内の選ばれた数社からほとんど競争のない形で平等に調達するというやり方になった - 本来なら「知識集約型産業」として成長すべきだった日本のイT産業を、道路工事やビルの建設とおなじように「労働集約型産業」として育ててしまった - SEの役目を、本来の「客が何を欲しがっているか、何を作れば喜んでもらえるかをソフトウェアエンジニアに伝える(要求仕様)」ところにとどめておけば良かったのに、ソフトウェアエンジニアの不足を補う為に「どうやって作るか(詳細設計仕様)」という所まで踏み込ませてしまったのが間違い - カタログスペック重視の消費者不在のものづくり - 日本の企業の国際競争力を本気で高めようと思ったら、もっと自由に人を解雇できるようにしなければならない ○エンジニアとしてやるべきこと - できるだけ早いうちに英語を習得しておく - どんなに優秀なエンジニアでも、プログラムを自分自身で書かずに良い詳細使用を作ることは、決して出来ない - シェフがレシピだけ書いてキッチンにも立たないレストランには行きたくないし、ましてや自分が料理した事もないシェフが書いたレシピをもとに作った料理がおいしいわけがない - ドラッカーの「明日を支配するもの」(ダイヤモンド社刊)を読む - 新しい技術をすばやく習得して応用する - ボキャブラリーというのは、『どれだけむずかしい言葉を知っているか』ではなく、『どれだけやさしい(ひとに伝わりやすい)言葉を知っているか』という意味 - 実名でブログを書く 【コメント】 著者のブログをまとめたもの。 メーカーにつとめている自分としては耳の痛いことも多く書かれているが、それだけに読む価値は多いにあった。 仕事へのモチベーションを上げるのに最適。 「とある家電メーカーでの会話:クラウドテレビ編」は、細かい感想は伏せるが、かなり脱力したので一度読んで見て欲しい。 あとおもしろそうな本も多く紹介してくれていて、また読みたい本が増えてしまった。 かなりてんこ盛りでお買い得な一冊。
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別の本買おうと思ってたのに本屋で目に入ったので思わず買ってしまった本。元MSの方のブログをまとめた本なのだが、自分的には非常に刺さる内容で面白かった。日本のIT産業における構造上の問題にも触れられており、日本のITエンジニアにエールを送ってくれている内容でした。実践あるのみ。
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雑多。良いとこがたくさんあるけど、帯にあるとおり正論すぎて噛み砕きにくい。 (2015.1.1 追記) 再読。社会人を4年近くやってみて、響くポイントが変わった。ブログのリンク集なのでネットでも読める。
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自分が本を読むきっかけになった本。 まさにエンジニアの鑑の言葉であり、日本の腐ったIT産業に嫌気がさす。しかしそれを乗り越えるためのアドバイスもあり、素晴らしい。 これからエンジニアを目指す学生や、入社数年目の若い人間に読んでもらいたい。そして老人にも読んでもらって反省して欲し...
自分が本を読むきっかけになった本。 まさにエンジニアの鑑の言葉であり、日本の腐ったIT産業に嫌気がさす。しかしそれを乗り越えるためのアドバイスもあり、素晴らしい。 これからエンジニアを目指す学生や、入社数年目の若い人間に読んでもらいたい。そして老人にも読んでもらって反省して欲しい。 ブログや連載等をまとめたものがベースのようだが、それゆえか小さなまとまりがあって読みやすい。 普段本を読まない人でもすらすら読めると思われる。 特に印象的だったのは、 「iPhoneアプリの開発のために全く新しい開発環境を学ぶのも楽しくてしかたなかったし、Google App Engineで遊ぶためのPythonの勉強も自分で喜んでした」という一文である。 そう、根っからのエンジニアにとって技術に向かえば学ぶことも、遊ぶことも同じことなのだ。 それでこそ、技術を通じて技術者同士の思いやりが生まれ。より成長し合えるものだと思う。 企業、産業、万人でこういった考えを共有できるかどうかはわからない、 ただ、日本のIT産業よ、エンジニアを舐めるな。
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非常に楽しくすらすらと読むことができた。 筆者が記した内容の全てが、自分の境遇や考え方に当てはまるという訳ではなかったが、参考になる部分も多く、自分の将来の視野を少し広げてくれた本だったと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・元MSのプログラマーのブログを書籍にしたもの。 ・料理(プログラム)を作れない人が料理のレシピ(詳細設計書)を書くのはおかしい。厨房にたたない人が作ったレシピの料理を誰が食べたいだろうか?SEは要求仕様の定義にとどまっておけばよかったのに。。 ・英語は常識。 ・日本のIT産業は官僚主導で作られている。(調達方式) ・ITゼネコンビジネスモデル ①労働集約型(人月コストに適度な利益率を上乗せしたものが対価) ※これと逆なのが知識集約型 ②ウォーターフォール型開発(やたらと手間と人手がかかる) ③海外での競争力低下 ④ベンチャー企業を立ち上げにくい ⑤ソフトウェアエンジニアの地位低下 ・ネット時代には「知識力・記憶力」よりは「適用力」「応用力」が大事。 ・知識はコモディティ化される。あがってなんぼ。 ・ブログを書こう。できれば実名で。日ごろ考えていることが整理できる。 ・目標は具体的、達成を図れる、達成可能、ビジネスにとって意味のある、時間軸が明確でなければいけない。
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windows95などの製作に関わった作者のブログをまとめた本。 主にエンジニアがどのようにキャリアを形成していけばいいのかについて書かれている。技術をリスペクトし英語を身につけ海外に出る。そして世界を舞台に活躍する。 技術+経営を身につけたエンジニアは強い。というメッセージが...
windows95などの製作に関わった作者のブログをまとめた本。 主にエンジニアがどのようにキャリアを形成していけばいいのかについて書かれている。技術をリスペクトし英語を身につけ海外に出る。そして世界を舞台に活躍する。 技術+経営を身につけたエンジニアは強い。というメッセージが印象にのこった。 本自体は厚みがあるがひとつひとつの文章が短くまとめられており(ブログを編集した本であるため)とても読みやすい。一度読み始めると夢中になってしまい一瞬で読み終わってしまった。 日本のSIerビジネスの問題点も指摘されており、確かに今のゼネコン構造だと技術者が育たないなという印象。自分自身でもっと技術に関心を持って技術を身につけて生きたいと感じた。 そして作者自身がいまだに最新の技術の海の中でそれを楽しんでいる姿が印象的。35歳定年説なんて嘘だなと感じさせてくれるだけのパワーがある。 キャリア形成と技術者としてのおもしろさを感じさせてくれる良書。 また行く道に迷ったときは読み返したい。
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開始日:2011/7/23 筆者のブログを普段から読んでおり、共感する点が多かった。この書籍からも多くのものを得た。 またプログラムを書きたくなった。会社用に購入する予定。
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日本のIT業界に勤める人、これからIT業界に就職しようとする人なら、ぜひ読んで欲しい本。日本のITゼネコンの問題点や、ITエンジニアとしてのキャリアパスの考え方などが、具体的な例まで書かれていて、非常に今後の参考になる。 また、企業で働くエンジニアとしての生き方だけでなく、後半...
日本のIT業界に勤める人、これからIT業界に就職しようとする人なら、ぜひ読んで欲しい本。日本のITゼネコンの問題点や、ITエンジニアとしてのキャリアパスの考え方などが、具体的な例まで書かれていて、非常に今後の参考になる。 また、企業で働くエンジニアとしての生き方だけでなく、後半では経営者としてのエンジニアとしての生き方も紹介されているので、ITを使って、何らかのサービスを提供したいと考えている人にもオススメしたい本。
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