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シブミ(下) の商品レビュー

3.9

23件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2012/09/11

日本人論、アメリカ人論にそこそこのページを割いているが、本作は冒険小説に属する作品。引退した殺し屋ニコライ・ヘルとマザーカンパニーの対決を中心に置き、洞窟探検、詩人ル・カゴとの交友、バスクの風景、伝説的情報屋との再会、恩人の姪の保護、情婦との交流が濃密に描かれる。物語としても面白...

日本人論、アメリカ人論にそこそこのページを割いているが、本作は冒険小説に属する作品。引退した殺し屋ニコライ・ヘルとマザーカンパニーの対決を中心に置き、洞窟探検、詩人ル・カゴとの交友、バスクの風景、伝説的情報屋との再会、恩人の姪の保護、情婦との交流が濃密に描かれる。物語としても面白く、主人公のヘルもかっこいいし、翻訳も自然であるが、好きな味の小説ではない。外国人著者が日本人以上に「シブミ」を表現できることに多少の違和感があるのかもしれない。また、ヘルのユーモアも若干趣味に合わない。さらに、著者の博識も嫌味に思えた。したがい、★は3つとしたが、下巻も一気読みした。ヘルの若き日を描いた「サトリ」もいつか読むのだと思う。

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2012/05/24

私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ ...

私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ つまらない もしくは趣味が合わない 2012.5.27 上巻に合わせて記載

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2012/04/28

ノスタルジックかつリリカルな上巻から一転、ケイビング(洞窟探検)場面での幕開け。当然これはクライマックスへ向けての伏線となっている訳だが、幾ら何でも80頁は長すぎる。全体の4分の3くらい過ぎて、やっと話が動き出すが、最強の暗殺者と言いながら、攻めは強いが守りは弱い。西洋版金田一耕...

ノスタルジックかつリリカルな上巻から一転、ケイビング(洞窟探検)場面での幕開け。当然これはクライマックスへ向けての伏線となっている訳だが、幾ら何でも80頁は長すぎる。全体の4分の3くらい過ぎて、やっと話が動き出すが、最強の暗殺者と言いながら、攻めは強いが守りは弱い。西洋版金田一耕助といったところか。世界を裏から牛耳る黒幕とは談合し、実行部隊に対してのみ復讐するなど、今一つ感情移入し切れなかった。但、上下巻平均すれば水準以上の出来栄えと言える。上巻が気に入ったら『夢果つる街』を是非 読んでほしい。哀感絶品。 『見知らぬ国は狼の国』『しかし、鳥はそれぞれ美しい巣を持っている』

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2011/12/01

面白くなってきた上巻が終わり さーーーーー下巻!と意気込んでいたのにまた本編ではないです ヘル友達とケイビング中(洞窟に入っていくやつです) 描写がとっても細かいのですが・・・長いっ 頑張って読みましたが結構苦戦しました サトリの方がテンポ良くて読みやすかったです

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2011/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

洞窟探検というあまり馴染みのないスポーツがニコライの趣味のひとつとして、しばしば出てくる。 それらは大きな意味を持っていた、と最後にわかるのだけれど、馴染みがないだけにすごく綿密な描写にもかかわらず、想像しきれないと言うのが残念だった。 シブミを読んで初めて、サトリは本当にうまく、要所要所をとりあげて、続編に仕立ててあるなと思う反面、深みがないな、上っ面だけだな、と改めて思った。それほどトレヴェニアンはすべての(たぶん)事柄を掘り下げて、調べて丁寧に描いている。 桜の木の下での岸川と、ニコライのやりとりなど、日本人以上の心情が描かれているのではないだろうか。 最後に興味深かったこと。 サトリでもニコライの拳法というか技が今ひとつ腑に落ちなかったが、トレヴェニアンはわざわざ文中で断りを入れている。 以前の作品の中で、登攀の技術や、絵画の窃盗について記したところ、実際に同じ手口で事件が起こってしまった。そのため今回、ニコライの技については詳しくは書かないと。きっとその方面でも詳しく研究したうえでの事だと思う。 もう一度。あ~読んで良かった。

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2011/09/06

下巻はストーリーが一気に進むが、対決に関しては、ややアッサリしてる。ケイヴィングの描写が強く、冒険小説だと改めて実感。

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2011/08/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これだけいろいろなスタイルが入った小説はなかなかない。 秘密組織の作戦会議、ニコライ・ヘルという単一人物の”なり”を創り上げる長い回想譚、巨大洞穴という自然と相対する冒険物語(映像がないとちょっとイメージしずらい)、そして主軸であるテロリストとの報復合戦。 まさにテーブルゲームの展開のように、序盤から中盤、終盤から勝負ありまで物語の様相が変わっていくのが非常におもしろい。 中盤過ぎからル・カゴという魅力的な人物も加わり、言いえて妙なフレーズも数多出てくる。 最後の締めはそこだけの展開を見ると雑な感じはするが、たぶんこの物語としては重要な局面ではないので、変に膨らますよりよっぽどさっぱりしていた。 ウィンズロウはこの世界を再現できているのだろうか?

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2011/08/18

下巻になってから洞窟行が出てくるなど、冒険小説らしくなってきた。けれど、上巻の帯にある「冒険小説の金字塔」は他の作品に差し上げた方がよいかと・・・。「サトリ」よりは上だと思います。

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2011/08/02

ドン・ウィンズロウの新作「サトリ」がこの作品のアンソロジーと聞き、予習のために購入。スパイ小説特有の「絶対死なない主人公」像はご都合主義だなあと思いつつ、バスク地方や戦後日本の光景が目に浮かぶような描写にワクワク。一気読み可能。

Posted byブクログ

2011/06/15

絶賛します! http://spenth.blog111.fc2.com/blog-entry-98.html

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