アンブロークンアロー の商品レビュー
航空戦から引き込まれた戦闘妖精・雪風シリーズが、気がついたら言語SFとなっていた。何を言っているのかわからないが、刺激的で且つ大満足。問題はいつになったら「I have control」と自信を持って言えるような生き方ができるのかだ。ところで、「戦闘妖精雪風<改>」だけ未読だが、...
航空戦から引き込まれた戦闘妖精・雪風シリーズが、気がついたら言語SFとなっていた。何を言っているのかわからないが、刺激的で且つ大満足。問題はいつになったら「I have control」と自信を持って言えるような生き方ができるのかだ。ところで、「戦闘妖精雪風<改>」だけ未読だが、やはり読もう。
Posted by
前作もなかなか飛ばなかったけれど、今作もなかなか飛ばない。しかしずっと飛んでいるとも言える。それもあって、ラストの章はかなりスカッとした。世界の認識の仕方すら違うものとどう戦うべきなのか、はじめは人間が必要ないように見えた戦いが、しだいに人間こそが必要な戦いに変化したな、と思う。...
前作もなかなか飛ばなかったけれど、今作もなかなか飛ばない。しかしずっと飛んでいるとも言える。それもあって、ラストの章はかなりスカッとした。世界の認識の仕方すら違うものとどう戦うべきなのか、はじめは人間が必要ないように見えた戦いが、しだいに人間こそが必要な戦いに変化したな、と思う。神林さん自身の変化もあるのか。しかし次作までまた10年待たねばいけないのだろうか。
Posted by
■『アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風』読了★4つ 戦闘妖精雪風シリーズ、10年ぶりの3冊目、最終刊。 1巻目から、人間と機械の境界は何か?のような難しいテーマだったが、1冊進むごとにテーマが深くなり、自分の意識とは何か?とか、かなり哲学的な話に。 SFだけど、ほぼ哲学問答...
■『アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風』読了★4つ 戦闘妖精雪風シリーズ、10年ぶりの3冊目、最終刊。 1巻目から、人間と機械の境界は何か?のような難しいテーマだったが、1冊進むごとにテーマが深くなり、自分の意識とは何か?とか、かなり哲学的な話に。 SFだけど、ほぼ哲学問答みたいな内容なので、決してアンブロ-クンアローから読み始めてはいけません^^ https://www.amazon.co.jp/gp/product/4150310246/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4150310246&linkCode=as2&tag=hitoshiebih0a-22&linkId=1b15f58899a2bab9895acfd686e47b5f
Posted by
状況が大して動かないにもかかわらず、登場人物の心理描写やひとりごとばかりが何10ページも続き、読み進めていて面白くなかった。あとドクターレクター?の操作描写とかは現実世界のパソコンとほとんど同じで、SFとしても物語としても読んでいて興ざめした。 後半はちょっと良くなってきたけれど...
状況が大して動かないにもかかわらず、登場人物の心理描写やひとりごとばかりが何10ページも続き、読み進めていて面白くなかった。あとドクターレクター?の操作描写とかは現実世界のパソコンとほとんど同じで、SFとしても物語としても読んでいて興ざめした。 後半はちょっと良くなってきたけれど、それでもやはりあまりSFっぽくはない。フェアリィ星とFAFという舞台装置を利用して別の話を作ったという印象。雪風がやらせてる云々は作者が書きたい文章に対する後付の理由のように見えた。
Posted by
ついに時空とか存在とか意識が偏在してきた どこにでもあるのかー 雪風もジャムも物理、心理トリックを使えるのかあ 零にはブッカー少佐が必要なんだ、と雪風も評価しているのか うー 続きが気になる
Posted by
言葉という武器。認識というトラップ。インターフェイスという戦場。 不肖鴨、もぅ20年以上SFを読み続けていますが、これほど過激な(物理的な意味において、ではなく、構造的な意味においてです)戦闘シーンを目の当たりにしたのは初めてです。 シリーズ第一作では、「人間と機械の相克」が主...
言葉という武器。認識というトラップ。インターフェイスという戦場。 不肖鴨、もぅ20年以上SFを読み続けていますが、これほど過激な(物理的な意味において、ではなく、構造的な意味においてです)戦闘シーンを目の当たりにしたのは初めてです。 シリーズ第一作では、「人間と機械の相克」が主なテーマでした。が、この第三作に至っては、第一作のテーマすら小さいと思えてしまうぐらい、斜め上の世界に到達しています。もぅ本当に、タイトルで損をしている作品。爽快なスカイ・アクションを期待していると肩すかしをくらいますが、それ以上に激しい「思考の格闘」が、壮絶なヴィジョンと共に眼前に立ち現れます。 作品の前半部分は、主要な登場人物が主観的な目線で、ひたすら自己の思考を執拗なまでに克明に詳細に記載していきます。読者としてはかなり冗長なフレーズなんですが、物語が大きな展開を見せる後半部分において、ここまでもどかしいストーリー展開の理由が明らかにされます。 この作品を読むという、その行為さえが世界観に取り込まれているというこの驚愕。 それらの重層的構造を扨措いても、ラストシーンの雪風の美しさよ!続編を切に期待します。
Posted by
難しい。なんか観念的過ぎてよくわからなかった。神林長平の本を読みなれている方であれば集大成として楽しめるのではないであろうか。 「グッドラック」までは割とエンターティメント性も合ったのだが、ラストを除き、この本にそれを求めてはいけない。神林ワールドにどっぷりつかりたい人向け。
Posted by
中ほどはもたついたけど、後半の種明かしからの展開はやはり面白い。 「言葉」についての思索を展開するだけあって、体言止めと多発してた1作目の「雪風」っぽさは消えて、最近の神林作品になった感じ。 そのせいもあってか、ちょっと丸くなったとも感じるが、1作目ラストの衝撃を求めることは難し...
中ほどはもたついたけど、後半の種明かしからの展開はやはり面白い。 「言葉」についての思索を展開するだけあって、体言止めと多発してた1作目の「雪風」っぽさは消えて、最近の神林作品になった感じ。 そのせいもあってか、ちょっと丸くなったとも感じるが、1作目ラストの衝撃を求めることは難しいのは当然でしょう。 1作目は主人公と雪風、それぞれについての話、2作目は雪風との関係性についての話、そしてこの3作目は雪風と人類の関係性の話。 とくると4作目はジャムについての話にならざるを得ないか。でもそれは読みたくないな。ジャムが人類に興味を持ってるだけでもちょっと興ざめなんだもの。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
シュレディンガーの箱の中にいる猫(人間)を、箱の外からジャムと雪風がぐいぐい振り回し、最終的に猫本人が生きてるって言ったんなら生きてるんじゃね?みたいになるのでデカルトを持ち出したくなるんだけど、哲学本になりそうなところを雪風という戦闘機械がギリギリSFの枠に引きとめてる。そんな小説。 書いてて自分でもよくわかんねーなこれ。 ただ「箱の中にいる猫から見たら、当然外の世界が滅んだかどうかわからないよね」みたいなところは、件の実験が有名すぎて逆にあんまり意識しない視点だと思った。 とりあえず前2作を読んでないとまったくついていけないと思われるため、未読の方はご注意を。
Posted by
あぁ…(感動のため息) 人間と異星体ジャムとの戦いは、やっとこれから始まるんだ。前作で「愛」といってそれでは済まさない、戦闘機の擬人化なんかには話を落とさない、自己・自意識・言葉・言葉言葉言葉。なんて強い。なんてすごい。そして最後の零の一文「おれは人間だ。これが、人間だ。わかった...
あぁ…(感動のため息) 人間と異星体ジャムとの戦いは、やっとこれから始まるんだ。前作で「愛」といってそれでは済まさない、戦闘機の擬人化なんかには話を落とさない、自己・自意識・言葉・言葉言葉言葉。なんて強い。なんてすごい。そして最後の零の一文「おれは人間だ。これが、人間だ。わかったか、ジャム。」からのラスト!!今回は戦闘機の格闘戦描写なんてもうほとんど無いけど、これがジャムとの戦いなんだって納得できる。めちゃくちゃかっこいい!そして夢中になりすぎて読んで睡眠時間とか色々時間が足りてない。あぁぁー。素晴らしかった
Posted by