シューカツ! の商品レビュー
就活、しかもマスコミ系を受けていた私にとってはすごく気持ちがわかります…『生涯賃金で人の幸せは計れない』って本当にその通りだと思います
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理想のカタチは自分次第。 タイトル通り就職活動、略して「就活」に関する大学生の物語です。 恋をしたり鬱みたいになったりで、就活あるあるみたいな話ですが、やはりシビアな場面もあり全体としては飽きずに読み終わりました。 しかし青春モノらしく主人公たちはグループで仲良く定期的に就活...
理想のカタチは自分次第。 タイトル通り就職活動、略して「就活」に関する大学生の物語です。 恋をしたり鬱みたいになったりで、就活あるあるみたいな話ですが、やはりシビアな場面もあり全体としては飽きずに読み終わりました。 しかし青春モノらしく主人公たちはグループで仲良く定期的に就活の相談や練習などを行なっており、この時点で僕は現実とかけ離れている感じがしてしまいました。 いくら普段仲良くても、こんなに近況報告をしあえる仲間がいるという大学生っていうのはどれくらいいるのでしょうか。嫌味抜きで、とても羨ましいです。次の日の朝が面接だったり、夜まで選考があったり、ESの締め切りだったりで、皆では会えないのが現実ではないでしょうか。 それはともかく、僕が就活を始める前(3年生の10月頃)に読み終わったのですが、やはり石田衣良さんの心理描写の巧さには不安を煽られました。実際、今主人公達の気持ちが痛いほど分かる時期にさしかかりつつあるわけですが、それぞれの道を歩んでいこうとする主人公たちに少し背中を押されている感覚でもあります。 もう就活を終えた大人の方々も現状を知るために。 まだまだと思っている人もこれからの心の準備に。 まさに真最中の方にも息抜きに。 どうでしょうか。
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前半のアルバイトの場面で、どうせバイトだからと、仕事を本気で取り組まないアルバイターを見て、その場その場でセーブして仕事をしている人は一生そのまま。という所に深く共感した。現実にも、僕は今年、ここまでやれるようになればと自分で計画して、決して冒険しようとしない。そんな社員はずっと...
前半のアルバイトの場面で、どうせバイトだからと、仕事を本気で取り組まないアルバイターを見て、その場その場でセーブして仕事をしている人は一生そのまま。という所に深く共感した。現実にも、僕は今年、ここまでやれるようになればと自分で計画して、決して冒険しようとしない。そんな社員はずっとそうなんだろうなあと。
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7人のマスコミ就活生の話。就活中に幾度となく感じる、不安や焦燥感がとてもよく書かれていて、思わず1年前に就活をしていた自分を重ねてしまった。就活が終わった今、就活なんてものは本当に茶番劇だったと思うけれど、その最中は分かるはずがない。たびたび出てくる、「どこも落ちて、みんなが知ら...
7人のマスコミ就活生の話。就活中に幾度となく感じる、不安や焦燥感がとてもよく書かれていて、思わず1年前に就活をしていた自分を重ねてしまった。就活が終わった今、就活なんてものは本当に茶番劇だったと思うけれど、その最中は分かるはずがない。たびたび出てくる、「どこも落ちて、みんなが知らないような企業に行くことになったらどうしよう」という漠然とした、でも深刻な不安は私も同じだったな~と。ただ、納得納得いかないのは、すさまじい倍率のマスコミ受験が、かなりトントン拍子に進んでいくので、そこは少し現実離れしてるかな。最後にこれからの就活生へのメッセージでもあるけれど、私も最終的に深く共感した一文を引用。 『理不尽だろうが、自信がなかろうが、バカらしい制度だろうが、これからの一年で残りの一生を左右する就職先が決まるんだ。どうせ闘うなら、ベストを尽くそう 。』
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シューカツをメインとした青春ストーリーって意味では楽しめたし、確かに、現在のシューカツに関する考えは、こうなのかもしれないけど、転職経験者としては、終身雇用一辺倒の考え方ばかりが多くて、ちょっとうんざりもしたかなぁ。
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自分のシューカツを思い出した。将来の自分の行き場が見えない不安や、失敗したときの落胆感はいつの年代でも同じなんだなと感じた。 一喜一憂する感情の起伏や、結果が出るまでの焦燥感はまるで自分が試験を受けている様に感じた。2013.1.14
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今年の5月にEさんからお借りしていた本。 今年中に読めてよかったです。 学生の就職活動をテーマにした小説です。この作品が執筆されたのが2008年10月ということで、主人公たちと同時期に就職活動をしていた私はどうも感慨深く読ませていただきました。この後、世界同時株安やサブプライム...
今年の5月にEさんからお借りしていた本。 今年中に読めてよかったです。 学生の就職活動をテーマにした小説です。この作品が執筆されたのが2008年10月ということで、主人公たちと同時期に就職活動をしていた私はどうも感慨深く読ませていただきました。この後、世界同時株安やサブプライムローン問題、リーマンショックなど、企業を取り巻く環境は激変しましたから、入社後の彼女たちを取り巻く環境も決して楽ではなかったと思いますが、選んだ仕事に信念を持って取り組んでいてくれれば、と思います。 さてこの作品、単なる青春恋愛ストーリとして読むにはいいのですが、就職活動をテーマにするにはちょっと現実ばなれしている感が否めないところです。この作品がハッピーエンドという点がいかにも作者らしいところなのですが、気に食わないところでもあります。 作中にもありましたとおり当時は、団塊世代の大量退職の折で新卒採用市場は学生の売り手市場と言われていた時代でした。そのような売り手市場の中でも、不採用の通知をもらうことは当たり前。「仕事を選ばなければ、仕事に就ける」と言われながらも「少しでもいいところに勤めたい」と、妙に殺気立った雰囲気だったことを思い出します。主人公たちが働く意味について考えさせられるエピソードがありましたが、多くの人にとって就職活動はこんなに甘いものじゃなかったと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
新卒の就活の雰囲気が物語として読めてすごく良いかもしれない。就活前に読むとこんなに頑張らなくちゃいけないのかと思うかもしれないけれど、現実的にはこのくらいのメンタル的な辛さを伴う。いや、もっとうまくいかないだろうからこれ以上だ。 本書では中でも人気のマスコミ業界を志望する大学3年生のシューカツチーム。実際は主人公な優秀な学生じゃない場合が大半なのでもっと苦戦をする。心理面に関しての描写が非常にリアル。不安と期待とはどこの就活生も持っているものなのだ。読んでよかったと思う。就活前でも最中でも後でも、お勧めしたい。このくらい真剣に、頑張るものが就活なのだと思うし、こういう事態をもう少し後の世の中では変えてほしいとも私は思っている。 それにしても、私自身もこんな風にいっよに頑張る仲間がいれば違ったのだろうか、それともやりたいことがある人間との差だろうか。羨ましくも感じた。
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丁度自分が就活真っ只中の時に読み始め、希望する職場から内定をもらった次の日に読み終わりました(笑) ぜひ、これから就活を控えている学生に読んでもらいたい一冊。 読みやすい流れだったのも○
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今はまた、シューカツが厳しくなって来ているとか。ちょうどバブルに採用され、シューカツのキビしさはあまり知らない自分だが、シューカツに関係しないでもない仕事をしている。だから、採用する側の視点で読んでいたかな。そんな読み方もあり。
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