縛り首の塔の館 の商品レビュー
長編と思ったら短編集でした。二十世紀前半のフランス(とイギリス)が舞台の探偵小説。カーとか、二階堂さんの蘭子シリーズとか、作者の方はそういうのがすきなんだろうなぁという感じ。
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久々のシャルル・ベルトランシリーズ。5話の短編集。トリック的には新しくはないけど、名探偵に怪奇的な謎にはワクワクする〜イラストにJETさん。
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20世紀初頭、パリ警視庁を一手に牛耳る、シャルル・ベルトランという予審判事がいた。 彼の冷徹な頭脳は、怪奇現象としか考えられない難事件を、鮮やかに解き明かしていく……という短中編集。 レトロ感にうっとりできる正統派(´∀`*) 加賀見さんがあとがきでディクスン・カーをリスぺクト...
20世紀初頭、パリ警視庁を一手に牛耳る、シャルル・ベルトランという予審判事がいた。 彼の冷徹な頭脳は、怪奇現象としか考えられない難事件を、鮮やかに解き明かしていく……という短中編集。 レトロ感にうっとりできる正統派(´∀`*) 加賀見さんがあとがきでディクスン・カーをリスぺクトしているとおっしゃってますが、うん、似てます! 二階堂黎人さんにも似てる感じがするよ。
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ベルトランシリーズ短編集。……どっかで聞いたようなネタが多いなあ。でもこれはオマージュ。独創性もきっちりあります。 お気に入りは「人狼の影」。これ、どっかで読んだようなあらすじだなあ、と思っていました。途中で気づいてあああのネタか、と。ルブランの某作品に流れがそっくりでした。だか...
ベルトランシリーズ短編集。……どっかで聞いたようなネタが多いなあ。でもこれはオマージュ。独創性もきっちりあります。 お気に入りは「人狼の影」。これ、どっかで読んだようなあらすじだなあ、と思っていました。途中で気づいてあああのネタか、と。ルブランの某作品に流れがそっくりでした。だから真相の半分まではすぐに分かったのだけれど。逆にそこから先の部分は、こうきたか!という印象。世間に対する解決としても、これで正しかったのかなあ。
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密室!名探偵(ワトソン付)!!古城!!!常軌を逸した猟奇殺人!!!! というわけで、きました久しぶりの古き良き本格派(笑)。有り得ないくらい色の付きすぎたトリック、ごちそうさまです(笑)。 東野圭吾の「こういうのはもう書けないし書きたくないしry(」書評を読んだばかりだった...
密室!名探偵(ワトソン付)!!古城!!!常軌を逸した猟奇殺人!!!! というわけで、きました久しぶりの古き良き本格派(笑)。有り得ないくらい色の付きすぎたトリック、ごちそうさまです(笑)。 東野圭吾の「こういうのはもう書けないし書きたくないしry(」書評を読んだばかりだったので、何か妙に嬉しかったんです、が…残念なことに、犯人が全て分かってしまう短編集でした。 トリック云々じゃなくて、コイツしか有り得ないでしょ雰囲気的にお約束でしょ?!なキャラ設定…そこから推理すれば、大外れにはならないくらいにトリックわかるよ… でも、本当に久しぶりに、こういう王道もの読んだな。古めかしいし無理矢理すぎるけど、本格推理小説を冠するに相応しい作品であると思います。 ただ、難点をいえば挿し絵は要らない。何でわざわざ入れたんだろ? ちょっと閉口。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『縛り首の塔の館』 心霊研究家マノリスクと富豪グットフェローズの対立。30マイル離れたグッドフェローズと肉体を離脱した霊魂で対決するというマノリスク。5人の立会人が見守る中鎧に身を包み縛られた状態で石室に閉じこもるマノリスク。グドフェローズの甥シドニー・パレットの立ち会いのもと金庫にしまわれた呪われたナイフ。同時刻ナイフに刺されて死んだグッドフェローズ。鎧の中のマノリスクも銃弾に撃たれ死んでいた。伝説のように塔で首をつった使用人マートン。 『人狼の影』 パリの街を恐怖に陥れる連続殺人鬼「人狼」。ベルトランの手に入れた手帳に書かれていた被害者たちと次の被害者。ローレヌ侯爵夫人ルイーズ。密室の風呂場で首を切られ死んでいたルイーズ。発見時使用人ジャンヌに出した公爵の奇妙な支持。駆け付けたベルトランに語った公爵の目撃した出来事「人狼」に腕を噛みちぎられた公爵。「人狼」に変身したという使用人マルセル。連続殺人鬼の隠れ家と思われる地下室の発見。 『白魔の囁き』 冒険家であったアブナー氏。最後の冒険でパートナーであったカナダ人アーサーが行方不明になった。アーサーの弟ヨーゼフの訪問。訪問の夜謎の死を遂げたヨーゼフ。15メートルほどの高さから落下したと思われる死体の状況。付近の建物は高さがなく死体の周囲に移動した痕跡は無かった。1年後従者を連れたヨーゼフの妻がアブナーを訪れるが・・・。再び起きた事件。従者の死。 『吸血鬼の塔』 子供血を吸う吸血鬼として村人から恐れられた元家庭教師フェイ。彼女の元教え子ピエール少年の友人と妹が被害にあったという。ピエールの父親アンブルヴァル氏の死。吸血鬼の塔からの落下。頭部の傷とかぶっていた帽子の関係。事件直前アンブルヴァル氏が「話をつける」と語っていた「性悪女」の正体。何者かに襲われ重傷を負った使用人メースン夫人。 『妖女の島』 「ムーラン・ルージュ」の元踊り子であり有名作家ルシアン・パスツールの妻であるアンリエットの殺害事件。事件直後に目撃された屋敷の伝説に残る毒殺魔ルーシア夫人の亡霊。ルシアンと双子の弟デビットのアンリエットをめぐる対立。アンリエットの姉マリアンヌの同居。 2011年3月10日読了
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