誰が小沢一郎を殺すのか? の商品レビュー
学生時代以来久しぶりにカレル・ヴァン・ウォルフレン氏の著作を読む。 昔読んだ時かなりの厚みがあったので、今回も覚悟していたが思いの外薄い。 内容も薄かった… 90年代深い洞察と見識でうならせた氏も時代に追いつけないのか 政権交代前からネットに飛び交う流言飛語とデマ、或いは『日本...
学生時代以来久しぶりにカレル・ヴァン・ウォルフレン氏の著作を読む。 昔読んだ時かなりの厚みがあったので、今回も覚悟していたが思いの外薄い。 内容も薄かった… 90年代深い洞察と見識でうならせた氏も時代に追いつけないのか 政権交代前からネットに飛び交う流言飛語とデマ、或いは『日本会議』などの伏流については一切触れておらず、正直失望した。 発売前の期待が高かっただけに残念である。
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わかりやすく、冷静な分析。イメージだけで小沢一郎を嫌いだと言っているそこのあなた等々、多くの人々に読んで欲しい本だ
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カレル・ヴァン・ウォルフレン『誰が小沢一郎を殺すのか? ~画策者なき陰謀』(2011/井上実訳)を読む。 「歴史の岐路に立つ日本」と題されたプロローグ冒頭にこうある。 大地震や大災害に見舞われると、 人間というものははたと現実に気づくのか、 あらためてよく注意...
カレル・ヴァン・ウォルフレン『誰が小沢一郎を殺すのか? ~画策者なき陰謀』(2011/井上実訳)を読む。 「歴史の岐路に立つ日本」と題されたプロローグ冒頭にこうある。 大地震や大災害に見舞われると、 人間というものははたと現実に気づくのか、 あらためてよく注意して周囲を見回すようになるものだ。 選挙や革命といった政治事件もまた、 こうした大きな自然災害と同じく 人々を目覚めさせる「ビッグ・ニュース」となる。 (同書p.1より引用) この本が発行されたのは2011年3月1日である。 まるで3.11を暗示していたかのような文章で本書は始まる。 キーワードは原題にある Character Assassination。 井上は「人物破壊」と訳す。 政治家・小沢一郎をめぐるメディアの報道が どうしてこういつもヒステリックなのか、僕は疑問に思ってきた。 政治的主張の是非をほとんど問うことなく、 人格を攻撃しつづける様は異常と写る。 そこで問われる「倫理」は常にあいまいである。 なるほど、ウォルフレンが言うCharacter Assassinationが そこで行われていると考えれば明快である。 より直訳に近い「人格破壊」「人格暗殺」と考えれば、 小沢の政治的生命を奪い暗殺する行為であることが理解しやすい。 「画策者なき陰謀」を働いているのは、 検察、メディア、官僚、アメリカ政府などの 複合体であるというのが ウォルフレンの結論である。 3.11以降の現実の中で僕たちはもう一度注意して周囲を見回し、 自分の生き方、暮らし方を問うている。 僕もCharacter Assassinationのキーワードを使って もう一度現実を見直してみることにしよう。 誰が誰によって殺されようとしているのか。 その「人格暗殺」で誰が利益を手にしようとしているか。 (文中敬称略)
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なぜこれほどまでの小沢バッシングキャンペーンが行われているのかを日本の権力構造を抉りだして説明してくれる著作。明治時代以降、山県有朋によって構築された強固な官僚制度を脅かす存在であるものは徹底的にスキャンダルによって追い落とされることが指摘され、小沢一郎がその最も最たる例である...
なぜこれほどまでの小沢バッシングキャンペーンが行われているのかを日本の権力構造を抉りだして説明してくれる著作。明治時代以降、山県有朋によって構築された強固な官僚制度を脅かす存在であるものは徹底的にスキャンダルによって追い落とされることが指摘され、小沢一郎がその最も最たる例であることが本書から理解できある。 アメリカ=高級官僚=マスコミという既存体制に対して、小沢一郎のような志のある政治家を国民が一致団結し支援し対抗していくことが必要である。
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※このレビューにはネタバレを含みます
日本を支配を司る、検察と官僚について触れられており、これらは法律を曖昧な表現に留めておくことで、「不文律」によって、既得権=秩序を守ろうとしていることが世界的にも異色であり、本当の意味における民主主義が成熟していない、と筆者は分析する。 さらにブッシュ政権からのアメリカの傲慢な態度と、それに隷属する日本のエリート層が、改革を志す小沢一郎を、画一化したマスメディアとともにスキャンダルという形で貶めている、と指摘する。 ロッキード事件、証券スキャンダル、リクルート事件、ライブドア事件といった具体例にも触れ、彼らは天才すぎたゆえに、既得権を破壊する恐れがあったため、抹殺されたと書かれている。 正直、外国人で(むしろ外国人だからこそかもしれない)ここまで、日本を鋭い洞察力で見抜く能力は凄いの一言。また、訳文も極めてこなれた表現で書かれており、実に読みやすかった。 最初は本の質量の割に値段が高いと思ったが、内容がその分濃いので読後は気にならなかった。 是非、日本人なら読んで頂きたい本だと思う。
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プロローグは歴史の岐路に立つ日本ということで始まる。 第1章「人物破壊」にさらされる小沢一郎ということで、この政治家がなぜ、「人物破壊」という目に遭わなければならないのか、日本の江戸時代、明治維新政府の成り立ちまで遡って証明している。 その閉鎖的な官僚システムが、未だに霞が関...
プロローグは歴史の岐路に立つ日本ということで始まる。 第1章「人物破壊」にさらされる小沢一郎ということで、この政治家がなぜ、「人物破壊」という目に遭わなければならないのか、日本の江戸時代、明治維新政府の成り立ちまで遡って証明している。 その閉鎖的な官僚システムが、未だに霞が関システムとして生き残り、誰が「人物破壊」の主役となったいるのかは、特定できない仕組みであるという。 政治・行政情報を握って離さない官僚が、何ら国家像を示さない中、政治家を影からつぶすという日本的な現象が今後続く限り、日本の未来はないという。 こういうメカニズムは主要メディア以外の情報を知りだした日本人も増加傾向にあり、いつまでも続かないし、日本の将来のため続けてはならないと著者は警鐘をならしてくれている。 検察・メディアの暴走のメカニズムが手に取るように理解できるすばらしい分析本である。
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2011/8/24:読了 人物破壊/人格抹殺という概念の本。 欧米にも、政治的なネガティブキャンペーンはあるが、 政治資金規正法というあいまいな法律を使った スキャンダルを官僚とマスコミが一体化して広めるという 方法は、日本独自だという。 【参考記事】 1)ウォルフレン著『誰が小...
2011/8/24:読了 人物破壊/人格抹殺という概念の本。 欧米にも、政治的なネガティブキャンペーンはあるが、 政治資金規正法というあいまいな法律を使った スキャンダルを官僚とマスコミが一体化して広めるという 方法は、日本独自だという。 【参考記事】 1)ウォルフレン著『誰が小沢一郎を殺すのか?』②: 植草一秀の『知られざる真実』 < http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-be46.html > 2)『人物破壊/人格抹殺=キャラクターアサシネーション』という概念を知らしめた小沢ウォルフレン会見 - ryuubufanのジオログ < http://sky.geocities.yahoo.co.jp/gl/ryuubufan/view/20110729/1311902531 >
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