縦横無尽の文章レッスン の商品レビュー
細かな文法や作文テクニックでなく、書こうとする対象をどのように捉え、どのように伝えるか、根源的な心構えから説く。 小学生の作文、論文、詩など、様々な題材を取り上げながら、それぞれのどこが読者を惹きつけ、彼らの世界に入り込ませているかを解説する。 作者たちそれぞれの持つ個性をじっ...
細かな文法や作文テクニックでなく、書こうとする対象をどのように捉え、どのように伝えるか、根源的な心構えから説く。 小学生の作文、論文、詩など、様々な題材を取り上げながら、それぞれのどこが読者を惹きつけ、彼らの世界に入り込ませているかを解説する。 作者たちそれぞれの持つ個性をじっくりと味わわせてくれる。 書くためには、それこそ縦横無尽に本を読み、じっくりと作品世界を味わうことが不可欠で、そうして書きたいものを見つけていく。近道はないのね。
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芥川賞作家による、文章を書くことが苦手な人のための本……だそうです。 まず、読みはじめて「えっ、小説だったんだ?」と思って、それから「いやいや、エッセイかも?」と思い、そのあといろんな文章が解説つきで紹介されていくのですが、「ふむふむ」と読みつつも、ところどころ日常の描写が挟ま...
芥川賞作家による、文章を書くことが苦手な人のための本……だそうです。 まず、読みはじめて「えっ、小説だったんだ?」と思って、それから「いやいや、エッセイかも?」と思い、そのあといろんな文章が解説つきで紹介されていくのですが、「ふむふむ」と読みつつも、ところどころ日常の描写が挟まるので、そのたびに疑問でいっぱいになってしまいました。 気にしない方は気にしないのかもしれませんが、自分が読んでいるものが小説なのかエッセイなのかわからない……というのは、とっても不安な気持ちになるものなんですね。 (最後にあとがきに“日記”とありましたけど、書くのが遅いですよ……) 内容的には、読んで損はないけど、得もそれほどない感じでした。ただ、世の中にはおもしろい文章を書いている人がたくさんいるんだな~、というのが改めてわかるし、何気ないような文章でも村田さんの解説がつくと「なるほど」と気づく部分が多かったので、その辺は良かったと思います。
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下関の静かな大学で週一回、村田先生は文章作法の授業をうけもつ。まるで私たちもその授業を受けているかのように、テキストを読み、先生のユーモアあふれる、切れ味のよいコメントを聞くことができる。そして「よい文章とはなにか」と考える。テキストは小学生の作文から文学から童話から評論から、と...
下関の静かな大学で週一回、村田先生は文章作法の授業をうけもつ。まるで私たちもその授業を受けているかのように、テキストを読み、先生のユーモアあふれる、切れ味のよいコメントを聞くことができる。そして「よい文章とはなにか」と考える。テキストは小学生の作文から文学から童話から評論から、とにかくまさに「縦横無尽」。それぞれの文章のおもしろみをじっくり説いてくれる。 途中、福岡から下関に向かう道中についての短い身辺記が挿入される。それが見事にその週の授業のテーマのお手本となるほうな文章なのだ。 「対象物を見る」授業で取り上げるルナールの『博物誌』の翻訳比較も面白かったが、その前に、下関港で行われた大型タンカーの進水式についての先生の文章はまさに観察文の好例なのだった。 手元に置き、ときどき読み返したくなるだろう。本物の授業を受ける学生さんは羨ましいことである。
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表紙には,電球の絵と「私たちは宇宙空間を飼っている」,ろば「前へなら進んでやる」,ねずみ「つゆって,何?」,椅子と階段「椅子とは持ち運び可能な腰を下ろす台だ」,豚と雹「また真珠をぶっつけてやがる」~小学生の優秀作文,野見山暁治の昨日のことという版画を見て,2000年間で最大の発明...
表紙には,電球の絵と「私たちは宇宙空間を飼っている」,ろば「前へなら進んでやる」,ねずみ「つゆって,何?」,椅子と階段「椅子とは持ち運び可能な腰を下ろす台だ」,豚と雹「また真珠をぶっつけてやがる」~小学生の優秀作文,野見山暁治の昨日のことという版画を見て,2000年間で最大の発明は何かを読んで,大関松三郎の詩を読む,筋の通る話と筋の通らない話,別役実の視点,ジュール・ベナールの「博物誌」~なるほど,曰く・・・1テーマをどう掴むか・2文体をどう作るか・3書く前は徹底的に調べる・4まず自分の目と耳で推敲する・5文章の中に空白はないか・6自分の癖を知る
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文章を書くことが苦手な人のために、芥川賞作家が教室を開きました。小学生の作文、魂ふるえる童話『ねずみ女房』、世界の学者たちの愉快で皮肉な文章など、名文のどこが面白いのかをあじわったうえで、生徒たちは実作し、著者がコメントする実践的な文章教室。 小学校2、3年の名作文、魂ふるえる...
文章を書くことが苦手な人のために、芥川賞作家が教室を開きました。小学生の作文、魂ふるえる童話『ねずみ女房』、世界の学者たちの愉快で皮肉な文章など、名文のどこが面白いのかをあじわったうえで、生徒たちは実作し、著者がコメントする実践的な文章教室。 小学校2、3年の名作文、魂ふるえる童話『ねずみ女房』、世界の学者たちがインターネットで闘わす、愉快で過激な文明論等…、縦横無尽にテキストを駆使する!文章はどのように書くか。大学で開く実践的な文章講座。学生たちの名文、迷文、実作例付き。
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