裏閻魔 の商品レビュー
軽すぎず重すぎず、独特のテンポで進む歴史ファンタジー小説です。不老不死の運命を背負った閻魔と、その傍らに寄り添う奈津の恋が切ないです。そして同じ運命を背負いながら、全く違う生き方の夜叉の存在も絶妙。老若男女、みなさんに楽しんでいただけると思います。
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不死の鬼込め(刺青)をされた青年が幕末から昭和の終戦までどう生きたか描かれた物語。和風のファンタジーな要素で面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
近年できた「ゴールデンエレファント賞」受賞作品。 表紙からは「ホラー??」というイメージだけど、実は和風ファンタジー。 幕末。 期せずして不老不死になってしまった刺青彫り師の青年の戦後までの人生を描く。 数少ない心許せる人たちがどんどん老いていく中での孤独や葛藤が丁寧にストーリーに織り込まれてます。 時代の端々に出現する、憎悪してやまない同じ境遇の兄弟子も魅力的。 補足ですが、「ゴールデンエレファント賞」とは日本・アメリカ合衆国・中国・韓国の出版社が共催する公募の文学賞らしいです。 受賞作は各国で翻訳版が刊行されるとのこと。(wikipediaより)
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幕末、刺青により不老不死になった刺青師が、もう一人の不老不死になった兄弟子を追い、昭和の時代まで駆け抜ける。ゴールデン・エレファント賞とかいう賞をもらってるらしい。面白いが、どこかで見たような設定が多かった。
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なかなか面白かったです。 現実離れはしていますが、主人公の悲哀みたいなものがよく描かれていました。
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余りの面白さに一瞬で読了でした。不死や入墨を扱っているがドロドロ感がなく、主人公の人柄に魅力を感じた。プロットの練り込みも巧く、文章も軽やかで引き込まれました。ぜひ体験して下さい。
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この作品が「ゴールデン・エレファント賞」なる賞の大賞を受賞した本とは、読み終わってから知った。そんな事前情報がなくても普通に面白かった。
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表紙の不気味さにえっ?と思いながら読み始めたこの作品。作者曰く「和風ファンタジー」とのこと。これがとっても面白くて大当たりでした。世にも奇なる男の物語。ストーリーにのめり込みました。妖艶な場面、酷な場面、さらりとした文章で書かれ、かえって頭の中の想像がふくらみました。登場人物がと...
表紙の不気味さにえっ?と思いながら読み始めたこの作品。作者曰く「和風ファンタジー」とのこと。これがとっても面白くて大当たりでした。世にも奇なる男の物語。ストーリーにのめり込みました。妖艶な場面、酷な場面、さらりとした文章で書かれ、かえって頭の中の想像がふくらみました。登場人物がとても魅力的で、特に主人公の周(閻魔)がすごく良い。もうそれだけで星5つものです。かなわぬ悲恋にもぐぐっと心掴まれてしまいました。時代は幕末から明治、昭和まで。時空間も広がってとても興味深かったし、生き長らえている閻魔のこのお話大変楽しませてもらいました。
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幕末、長州藩士の一之瀬周は新撰組に内偵として入り込み、素性が露見して追われる身に。 瀕死の重傷を負って刺青師の宝生梅倖に救われるが、その梅倖による〈鬼込め〉により死なず老いずの身となる。 梅倖の死後、宝生閻魔と名乗り、刺青師として生きる周だったが、ある時一人の少女・奈津と出会...
幕末、長州藩士の一之瀬周は新撰組に内偵として入り込み、素性が露見して追われる身に。 瀕死の重傷を負って刺青師の宝生梅倖に救われるが、その梅倖による〈鬼込め〉により死なず老いずの身となる。 梅倖の死後、宝生閻魔と名乗り、刺青師として生きる周だったが、ある時一人の少女・奈津と出会い・・・。 というストーリー。 「ゴールデン・エレファント賞」第1回〈大賞〉受賞作とのことですが、いまいちこの賞の立ち位置がよくわからない。 でもこの作品自体はよくできたエンターテイナー本だと思います。 作者さん、すっごく書き慣れている感じ。 キャラクターも動かしやすそうな感じでよくできてるなぁ。 アニメ化したら面白くなるんじゃなかろうか。 ただラブの部分が消化不良。 止まってしまった時間と進み続ける時間との差をも超えた愛!を描くにはこれが最上のものだったのかもしれないけれど、ワタクシ的にはラブ度が少なかった・・・。 ラストがああいう風に終わったのと、牟田の養女の事もあり、続編あるんじゃないかと期待しているんですけど、どうでしょうね。 因縁のある兄弟子・夜叉さんとの事も、ふっ切ったように書かれてるけど、この辺ももうちょっとエピソード書けそうな気がするし。 平成の世での閻魔の活躍も見てみたいなー。
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