きみはポラリス の商品レビュー
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短編集って良いよね 切れ味が鋭い 最後の方にまとめている お題と 自分お題 が面白い そのキィワードから タイトルができて 本編ができて 世界が作られていくって良いです。 面白い物語って思える物語 何を感じる?! 何が起きる? 誰から教わったわけでもないのに なぜかわかっているような感じって ここにあるんだよね いつの間にかある気持ちに 物語を与えてあげることから 始まります 表題作がない短編集 何が誰が 北極星なのか? その北極星とはどういう思いなのか 全体を貫く言葉を想像しながら 楽しむ時です
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人の感情に、1つの真実はない。 「王道」とされるモデルはあるように思うが、まったく同じものを人は持たない。 大きさも然り、どんな形でも、「王道」からいかに歪んでいても愛は愛だ。 三浦しをんが描く「愛情」は歪みまですべて「愛情」と認めさせてくれる。
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短編集で様々な恋愛のかたちが描かれていて、飽きずに読めました。 特に「裏切らないこと」「私たちがしたこと」「夜にあふれるもの」の三作は立て続けに衝撃的な内容でした。 好みが別れそうな話ばかりですが、そこがいいなあと感じました。
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短編集 骨の話が心に残ってます。表紙がすごく可愛くて好き。 タイトルがすごくしっくりくる。寂しさを抱えた主人公たち。(読んだの5年くらい前でいまレビューしてます)
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やっぱり短編集は読みやすい。 この本は切り口が多面的で、毎話新鮮な気持ちで浸れた。『ペーパークラフト』が一番印象的である。ドロっと系も悪くない。 読んだ後に毎回お題を見に行くのが楽しかった。 純粋になんだか分からない感情がまだ多いなぁと素直に思った。たまに読み返したい本。
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王道の流れから外れた恋愛小説を読みたい人には、ぜひ一度手に取ってもらいたい一冊です。各話どれも個性的で、決して共感は出来ないけど、どの愛の形も人間らしさ(犬らしさ?)が溢れていたように思います。 複雑に入り混じる感情に名前をつけること自体、実は難しいのかも、と感じたりもしました。 各話短めで、さらりと読めますので、まとまった時間が取りにくい方にも勧めやすいです。
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何年か前まで短編集というものが少し苦手だった。 登場人物にようやく慣れ親しんできたと思ったら プツンと話が終わってしまい 少し寂しいような物足りないような気がして。 ふと気がついたらここ何年かで 苦手意識を持つことなく短編集にも手が伸びるようになってきた。 本書は恋愛短編集とな...
何年か前まで短編集というものが少し苦手だった。 登場人物にようやく慣れ親しんできたと思ったら プツンと話が終わってしまい 少し寂しいような物足りないような気がして。 ふと気がついたらここ何年かで 苦手意識を持つことなく短編集にも手が伸びるようになってきた。 本書は恋愛短編集となっているが そこまでガチガチな恋愛ものの印象は無く 夜寝る前に1話ずつ読み進めるのにピッタリだったな。 中でも私は「森を歩く」が好きで あぁ、愛すべき男性だなぁと。 「あなたと森を歩きたい」だなんて、 めちゃくちゃ良い誘い文句だ。
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久しぶりの短編小説集だったのでとても読みやすく区切りがつけやすいので面白かった。 テーマはおそらく恋愛にまつわる物語。 と言っても、全てが甘酸っぱい青春を感じさせる類いのものではなくてむしろ歪な関係性を描いたものばかり。 テーマは定めておきながらもダークなものからポップなもの、男女のみならずLGBTQや犬と人間など広すぎる風呂敷をまとめきっているところがすごい。 しかも二重人格を疑うくらい作品調が異なる。 個人的に好きだったのは「私たちがしたこと」と「優雅な生活」
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恋愛短編集っていうことで、おっさんが読むのはどうかな?と思っていたけど、読み始めるとこりゃ普通の恋愛小説じゃないなと。なかなか一筋縄ではいかない、そんな作品。 そして、中村うさぎさんのあとがきが素晴らしかった。 恋はおし花、愛はポラリス
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とある機会に「骨片」の一部を読み、前後が気になったので読んでみた。 初読の際は、三浦しをんとは気付かないくらい仄暗い色の話だなという印象。 女だてらに学問を極めたことへの自覚と誇りと思い出。それを生かすわけでもなく、閉じられた田舎で生活することへのもどかしさ。忙しさで薄れていく...
とある機会に「骨片」の一部を読み、前後が気になったので読んでみた。 初読の際は、三浦しをんとは気付かないくらい仄暗い色の話だなという印象。 女だてらに学問を極めたことへの自覚と誇りと思い出。それを生かすわけでもなく、閉じられた田舎で生活することへのもどかしさ。忙しさで薄れていく過去の日々。女性を解放してくれない時代。 言葉にできず、誰かに吐き出すこともできず、悶々とした塊を抱える主人公。 現実に向き合えず、頑健だが床に伏せってばかりいる祖母へのシンパシー。 全体を斜め読みする際は、どうしてもここまで深く読み込めない。全文を読んでみると、もう少しカラッとした明るい色のイメージだった。 …というか、なんかラブコメだった。 有川ひろほどのベタ感はないけれど。感情の微妙な機微を優しく書いてくれているけれど。 様々な設定の下、雰囲気も形も違う短編が揃っているけれど。流石三浦しをん、なのだろうけれど。 …いやこれベタベタの恋愛小説ですやん! ファンタジー感すらあって、正直一部の話は引きましたわ!(あまりにも好きオーラを出しすぎな人々に対する照れもあったのだろうが…) 中村うさぎの解説が賛美しすぎててまたベタ感を助長していて。いや悪いわけではないのだけれど。 冬のほの白い北極星のようなあの人。 自分を導いて、包んでくれる。 自分にとってポラリスのような存在が、主人公たちの胸の中にはいるんだな。 いやそれは素敵。素敵なんだけどね。 最強の恋愛小説集て…何なん…(ZAZY風に)
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