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日韓インテリジェンス戦争 の商品レビュー

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2016/09/11

真に迫った数々の事件の裏側が外交官としての視点で描かれていてとても興味深い。町田氏の公僕としての誇りと責任感が彼の外交活動から見てとれ、現代人が忘れがちな雑草根性を感じることができた。そして仕事に対する態度、誠を尽くすことの大事さを改めて思い知らされた。 金大中氏とのやりとり、ラ...

真に迫った数々の事件の裏側が外交官としての視点で描かれていてとても興味深い。町田氏の公僕としての誇りと責任感が彼の外交活動から見てとれ、現代人が忘れがちな雑草根性を感じることができた。そして仕事に対する態度、誠を尽くすことの大事さを改めて思い知らされた。 金大中氏とのやりとり、ラングーン事件、青瓦台事件、光州事件、領事にまつわる話など一つとっても面白く、そして著者の誠真実に感銘を受けた。

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2016/07/09

外交官として韓国と深くかかわってきた著者の回想録。金大中の拉致事件とか山あり谷ありの日韓関係の裏側をのぞかせてもらうような面白さ。これを読むと、いままでいい人イメージだった金大中に対して、したたかさとか腹黒さを感じるようになった。著者の私見に影響されているのかもしれないけど、彼ほ...

外交官として韓国と深くかかわってきた著者の回想録。金大中の拉致事件とか山あり谷ありの日韓関係の裏側をのぞかせてもらうような面白さ。これを読むと、いままでいい人イメージだった金大中に対して、したたかさとか腹黒さを感じるようになった。著者の私見に影響されているのかもしれないけど、彼ほどの政治家となるとそんなものかも。いい人って思っていたのも、あくまでも(日本における)イメージだしね。

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2012/05/03

結果的に日本のインテリジェンスの理論(基礎知識)→伝説→現場と読む形になった。現在、韓国は身近で親しみやすい国というイメージだが、20~30年前までは北朝鮮とともに熱いインテリジェンス対象国だったとは驚き。 また、60年代までは、韓国が北朝鮮よりも貧しい、アフリカの国家並みの経済...

結果的に日本のインテリジェンスの理論(基礎知識)→伝説→現場と読む形になった。現在、韓国は身近で親しみやすい国というイメージだが、20~30年前までは北朝鮮とともに熱いインテリジェンス対象国だったとは驚き。 また、60年代までは、韓国が北朝鮮よりも貧しい、アフリカの国家並みの経済水準であったことも同様に驚きであった。 以下、引用 ●A氏の連行もK氏への取り調べも、日本政府の情報管理の杜撰さから起きた。平和ボケしている日本人には秘密保持の自覚がまったくない。そのうえ、保安管理システムも出来ていない。最前線で駈けずり回っている者の背後から銃弾が飛んでくる国家だ。

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2012/06/07

インテリジェンス専門の外交官として60〜90年代の日韓関係に深く関わってきた著者による回顧録。表の政治に大きな影響を与えた情報のプロの経験談と深い洞察。非常に面白かった。特に金大中氏に関しては、同氏が反体制の闘志だった時代から24年にわたる深い付き合いがあり、率直な批判も含め、そ...

インテリジェンス専門の外交官として60〜90年代の日韓関係に深く関わってきた著者による回顧録。表の政治に大きな影響を与えた情報のプロの経験談と深い洞察。非常に面白かった。特に金大中氏に関しては、同氏が反体制の闘志だった時代から24年にわたる深い付き合いがあり、率直な批判も含め、その人柄や政治手法、73年朴正煕政権下で発生したKCIAによる同氏拉致事件などに紙幅を大きく割いている。 この事件について著者は、金大中氏の滞日中に朴大統領が海外の国会議員に帰国命令を出した際(これにより国会議員としての旅券は失効)、帰国を嫌がる同氏を「腰の病気治療と出版」のためという約束で、日本の善意でビザを与え、面倒を見てあげることになったが、同氏がそれを破って過剰な政治活動をしなければ、拉致事件もなかったかもしれないと指摘している。また、北朝鮮との関係が極度に緊張する中、日頃の激しい工作合戦が、拉致などたやすいという意識を韓国側にもたらしたほか、植民地支配の記憶から「日本に対しては何をしても許されるとの一種の甘え」、これに対し日本側からは朝鮮蔑視といった要素があり、同事件の解決を難しくしたと指摘。本質的には北朝鮮による日本人拉致事件も同様の問題をはらんでいると述べている。 他に印象的だったのは、日本の野党議員はしばしばかなりドケチだということ。社会党か共産党かわからないが、次期党首と目されていたほどの人物が、ソウル滞在中4日間お世話になった外賓車の韓国人運転手に対し、チップを500ウォン(今の700円ぐらいらしい)しか渡さず激怒されたことや、別の野党議員は滞在費用をほぼ全て著者に払わせたり(大使館が払ってくれると思ったらしい)したという。ほかにも著者は公務員の決してよろしくない月給を情報収集活動に投じている。 一方、中曽根元首相が在任中韓国に公式訪問した際、公式晩餐会でのスピーチを著者の提言で歴代首相初めて、途中まで韓国語で行った。練習を重ねた韓国語のスピーチの中で、いわゆるお詫びの言葉は「貴国及び貴国民に多大な困難をもたらした」と軽めにとどまった。だが、同席した全斗煥大統領はこのスピーチに涙を浮かべ、当時首相訪韓の8割を占めたという懸案のお詫び問題に関し韓国側から強い不満は出ず、全大統領は中曽根首相との異例の極秘二次会まで行ったという。金と情の正しい使い方というのは日韓関係の重要な問題。

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2011/12/04

情報取得にはお金がかかる。 韓国人は男子は徴兵に行くから、軍隊、軍事用語を普通に話せる。 韓国では反政府運動で投獄された人は政治犯だが、北がらみで投獄された人は政治犯ではなく、スパイや反国家行為とみなされ、適用法令も反共法、国家保安法となって厳しく罰せられた。 北朝鮮から韓国には...

情報取得にはお金がかかる。 韓国人は男子は徴兵に行くから、軍隊、軍事用語を普通に話せる。 韓国では反政府運動で投獄された人は政治犯だが、北がらみで投獄された人は政治犯ではなく、スパイや反国家行為とみなされ、適用法令も反共法、国家保安法となって厳しく罰せられた。 北朝鮮から韓国には大量のスパイが忍び込んでいるらしい。 北朝鮮の元スパイが空腹だったのか。 国家の所有でなく個人がビルや家を持っていることに驚き、自由に旅行に行ったり、買い物できるのが驚きらしい。配給切符がなければ食べられない北朝鮮の工作員が韓国に亡命するのもわかる。 工作に使っている機器類のほとんどは日本製だそうだ。困ったことだ。

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