ヤバい統計学 の商品レビュー
Kindle経由で。渋滞の話とディズニーランドの話は面白かったけど,そのあとはひたすら事例紹介で読み進めるのが辛かった。どういう検定法を使ってどういった解釈をするといった説明はなく,統計学を使った事件解決事例ばかりなので,実用書的ではなく,読み物的。統計を知っている方は最終章を読...
Kindle経由で。渋滞の話とディズニーランドの話は面白かったけど,そのあとはひたすら事例紹介で読み進めるのが辛かった。どういう検定法を使ってどういった解釈をするといった説明はなく,統計学を使った事件解決事例ばかりなので,実用書的ではなく,読み物的。統計を知っている方は最終章を読み,気になった部分の該当章を読み,巻末の文献集を活用すれば十分かも。
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統計的思考のカギ 1. 平均化を嫌う不満分子 平均より常に「ばらつき」に注目する 2. 間違っているからこそわかること 真実より実用性を優先させる 3. グループ分けのジレンマ 似た者同士を比べる。微妙な違いに目を光らせる 4. 非対称がもたらす動揺 (間違った陽性判定と間違った陰性判定) など2種類の間違いの相互作用に注意する 5. 「不可能」が起きるとき 稀すぎる事象を信じない
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良本です。またまた統計学の本で、非常に面白いです。 飛行機が墜落する確率は宝くじが当たる確率と一緒で、 一万分の一の確率であり、 毎日飛行機に乗れば2万7000年に一回墜落する可能性があるとのことです。 そんな確率と同じ宝くじを私たちは日々買っているのですね。。。 そんな統計学の本のお気に入りは。 ディズニーのファストパスはなぜあるのか。 ファストパスとは優先予約券である。 最近ではアプリでファストパスが取れるようになりましたね。 しかし、このファストパスがあることによって、 実際のアトラクションの待ち時間が「なくなる」のか。 実際はアトラクションの待ち時間は「短く」ならない。 ファストパスは待ち時間を「なくす」と誤解されているが、 実際は列に並んで待つ代わりに、その場所から解放されるというだけで、 食事をしたりして「待っている」のだ。 ファストパスがあってもなくてもアトラクションの収容能力は変わらないのだから、 より多くのゲストが乗れるようになるのはまずあり得ない。 人間は待ち時間が長いという認識よりも、 待ち列などが長いという「目に見える」認識の方が敏感に反応する。 よって、時間よりも視覚的に短い方が顧客満足度は高くなる。 アトラクションの前に並んでいる列は短く見えるが、 多くの人が物理的に並んでいないだけだ。 ファストパスの存在は実際の待ち時間には何にも影響していないということですね。。。 以前からファストパスはどのような効果があるのかは気になっていたのですが、 このような形で知ることができるとは思っていませんでした。
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統計的思考を持つと世の中のできごとがはっきりと見えてくることがある。10のエピソードでこの統計的思考はどういうものかを見せてくれる。でも、なかなか統計的思考を実践するのは難しいな。
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タイトルの「ヤバイ」に惹かれて購入。基本的に「ヤバイ」シリーズは面白い本が多い。 が、期待した感じとはちがったエッセンスだった。おそらく私があまり統計学の本を読まないからそうなのかもしれない。 一般的な統計学は、「統計学ってこんな感じで事実をゆがめちゃってるんです」的な本が多...
タイトルの「ヤバイ」に惹かれて購入。基本的に「ヤバイ」シリーズは面白い本が多い。 が、期待した感じとはちがったエッセンスだった。おそらく私があまり統計学の本を読まないからそうなのかもしれない。 一般的な統計学は、「統計学ってこんな感じで事実をゆがめちゃってるんです」的な本が多いらしい(そう書いてある)。が本書は統計学を実地的に応用して、このようなメリットを作ってきましたという実例がたくさん挙げられている、 個人的には、第一章の「ファストパスと交通渋滞」が面白かった。ディズニーランドで並ぶのと、高速道路の渋滞。これらをいかに「システマティック」に解決するか、あるいは「人間心理」からアプローチするかというのは、ある意味個人が仕事をする上で感じているジレンマへの対応に通じるものがあると思う。
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先に読んだ「ナンバーセンス ビッグデータの嘘を見抜く『統計リテラシー』の身につけ方」の著者、カイザー・ファングの著書である。数字でできている世の中で、数字に振り回されないために心強い武器となるのが、統計的思考である。著書によれば、そのカギは、「平均より『ばらつき』にこだわること」...
先に読んだ「ナンバーセンス ビッグデータの嘘を見抜く『統計リテラシー』の身につけ方」の著者、カイザー・ファングの著書である。数字でできている世の中で、数字に振り回されないために心強い武器となるのが、統計的思考である。著書によれば、そのカギは、「平均より『ばらつき』にこだわること」「統計モデルの間違いを恐れないこと」「微妙な違いに目を光らせること」「種類の違う間違いのバランスを考えること」「極めて稀な偶然の一致を疑うこと」これら5つのカギを5つの省に分けて、実証的なエピソードを10紹介している。統計の本ではあるが、難しい算式や正規分布などは一切登場してこないのも、本書の特徴である。 最も印象的だったのは、ディズニーのファストパスと交通渋滞の事例。 「ディズニーの科学者は、感覚的な待ち時間と実際の待ち時間を区別して、前者を減らす工夫に力を注いでいる。」実質的な待ち時間は変わっていないのに、感覚的待ち時間を減らすことでゲストの不満を解消している。一方、交通渋滞の事例では、渋滞緩和のために導入されたランプメータリングについて、渋滞緩和に貢献していることが科学的に実証されたにもかかわらず、ランプメータリングのせいで渋滞が起こっているという大衆の不満の方が勝り、ランプメータリングを廃止したというもの。 「実験により、この戦略の技術的な長所は実証された。ランプメーターで車の流れをスムーズにする効果のほうが、ランプメーターで待たされる不満を上回るのだ。ただし、ドライバーの知覚的な効果は違った。彼らは渋滞した高速道路で少し進んでは止まること以上に、ランプで止められて待つことのほうを嫌がった。」 サービス設計を考える際は、このようなことを踏まえておく必要があることを身をもって感じた。
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統計学が世の中にどのように使用されているかが具体例を持って説明されている。 食中毒の感染源調査、ドーピング判定、震災時の保険など、の例が紹介されている。統計というと小難しい数字が出てくるイメージがつきものであるが、本書は数式はほとんど出てこず、統計学の利用を定性的に理解ができる。...
統計学が世の中にどのように使用されているかが具体例を持って説明されている。 食中毒の感染源調査、ドーピング判定、震災時の保険など、の例が紹介されている。統計というと小難しい数字が出てくるイメージがつきものであるが、本書は数式はほとんど出てこず、統計学の利用を定性的に理解ができる。 ただし、統計学を理解している人間からすると、数式を出してくれた方が理解が早いな、実際はどのように数字を出したのか、と具体的に気になる点もあるので、スッキリしない点がある。
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統計にまつわるエピソード集 タイトルがやけに煽動的であるが,内容は統計学にまつわるエピソード集となっている。主に戦後のアメリカやヨーロッパで起きた統計学に関するエピソードについて語られている。 この書籍名は低俗な感じで,出版社が売上をあげようという商魂がみえみえで気分が悪い。 ...
統計にまつわるエピソード集 タイトルがやけに煽動的であるが,内容は統計学にまつわるエピソード集となっている。主に戦後のアメリカやヨーロッパで起きた統計学に関するエピソードについて語られている。 この書籍名は低俗な感じで,出版社が売上をあげようという商魂がみえみえで気分が悪い。 原著のタイトルは「Numbers Rule Your World」であり,もっと高尚な感じでニュアンスが違う印象を感じた。 冒頭に置けるディズニーランドの行列や,高速道路の渋滞問題は身近でどういう仕組みなのかがわかって参考になった。 残りもこんな感じで進んでくれたらよい本だったのだけど,それ以降は経緯に関する説明が多くて,統計学的な解説や本質的な考え方についての記述がなく,ただの読み物にななってしまった。 統計学について勉強したいとか,知識を得たいと思って読むような本ではない。残念だった。
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タイトルに惹かれて借りてみた。邦題は”ヤバい統計学”だが原題は”Numbers Rule Your World"。統計学と言うよりは、数字の多角的な見方を示した本。特に、ドーピング検査とテロ対策。ドーピング検査は違反者を見つけるために実施するが、もし間違った判定をした場...
タイトルに惹かれて借りてみた。邦題は”ヤバい統計学”だが原題は”Numbers Rule Your World"。統計学と言うよりは、数字の多角的な見方を示した本。特に、ドーピング検査とテロ対策。ドーピング検査は違反者を見つけるために実施するが、もし間違った判定をした場合、世間からのバッシングが強い。なので、ゆるい違反者は見逃している可能性がある。テロ対策においては、絶対的にテロリストを見逃すわけにはいかないので、テロリストではない人間もウソ発見器で逮捕されている可能性がある。どちらの視点で見るかにより、黒を白と言い、白を黒と言いことになる。数字に騙されない視野を身に着けないと。
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速読のみ。 そこまで評価されるべきだろうか。 昔あった「やばい経済学」は面白かった記憶があるが、これも確かにそんな感じで体系付けられている。 洋書に多いと思うのが具体例を羅列していく作り。 これが読み手を選ぶでしょう。このような作りが苦痛になる人もいるかと思います。 要は結局...
速読のみ。 そこまで評価されるべきだろうか。 昔あった「やばい経済学」は面白かった記憶があるが、これも確かにそんな感じで体系付けられている。 洋書に多いと思うのが具体例を羅列していく作り。 これが読み手を選ぶでしょう。このような作りが苦痛になる人もいるかと思います。 要は結局この本は何を一番言いたかったのかっていうことがどうも弱い気がしました。序論の部分で言いたいことが全て出きってしまっている。その深みへの追求が本論の中で弱々しいといった印象を受けました。
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