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ポリティコン(下) の商品レビュー

3.5

46件のお客様レビュー

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2026/02/27

さすがの桐野夏生さん。 読ませるなあ。 上巻は、コミューンの後継者となった東一が主体で書かれている部分がおおいけど、下巻はマヤ目線の話が多くなる。 東一の性欲であたまがいっぱいの感情的で身勝手な行動に苛々したけど、その奥の虚しさや薄っぺらい理念が切なかった。 閉鎖的な理想郷の中で...

さすがの桐野夏生さん。 読ませるなあ。 上巻は、コミューンの後継者となった東一が主体で書かれている部分がおおいけど、下巻はマヤ目線の話が多くなる。 東一の性欲であたまがいっぱいの感情的で身勝手な行動に苛々したけど、その奥の虚しさや薄っぺらい理念が切なかった。 閉鎖的な理想郷の中での人間関係が煩わしく、そうなるだろうなという揉め事ばかり。 最後の落とし所もさすがといった感じ。

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2025/10/11

下巻で、やっと偽装家族としてやってきた、マヤ目線で書かれ始め。 本当に信頼できる人って、思わない形で出てくるのだなぁと。(それがテーマだったりするのかなぁと) ずうっと一緒にいて、でも、ふとした事で出てるくる不信感というものがあり。 逆に、確かに、こいつはそういう意味では信...

下巻で、やっと偽装家族としてやってきた、マヤ目線で書かれ始め。 本当に信頼できる人って、思わない形で出てくるのだなぁと。(それがテーマだったりするのかなぁと) ずうっと一緒にいて、でも、ふとした事で出てるくる不信感というものがあり。 逆に、確かに、こいつはそういう意味では信頼できるよ。と、最後の最後で思う、そんな話でした。

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2024/06/20

理想郷の後継者である 東一の自己中に辟易。 コミューンという閉鎖 された環境が、 このような怪物を生み だすのでしょうか。 他人の労を横取りして 己の美徳と偽るなかれ。 自分の庭を飾るために 他人の花を摘むその手。 その穢れた手で慈しん でも、 花は色も香りも失って ...

理想郷の後継者である 東一の自己中に辟易。 コミューンという閉鎖 された環境が、 このような怪物を生み だすのでしょうか。 他人の労を横取りして 己の美徳と偽るなかれ。 自分の庭を飾るために 他人の花を摘むその手。 その穢れた手で慈しん でも、 花は色も香りも失って 枯れゆくばかりです。 自分の庭を飾る花なら 汗と愛で育てなさいと。

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2023/08/15

 上巻は東一の葛藤や村内の理屈っぽい人間関係などが多くてなんとなく読み進まなかった。下巻は展開が早く、引き込まれて読んだ。  唯腕村に似た「新しき村」は今でも聞くことあり、「どんな場所なのだろう」と思っていたので、この小説を読んでその思想や時代の背景がわかったように思う。唯腕村と...

 上巻は東一の葛藤や村内の理屈っぽい人間関係などが多くてなんとなく読み進まなかった。下巻は展開が早く、引き込まれて読んだ。  唯腕村に似た「新しき村」は今でも聞くことあり、「どんな場所なのだろう」と思っていたので、この小説を読んでその思想や時代の背景がわかったように思う。唯腕村という理想郷を立ち上げたのはいいけど、次の世代が直面する問題がとても興味深く描かれている。囲われた村だけでなく、身近な世間も同様の問題が起きているようにおもう。また、あんなに苦しめられた理想郷に若者達はまた残ろうとする。どういう意味が込められているのだろう。

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2020/01/12

父親の葬儀で、半ば強引に理事長になった東一は、そのやり方に反感を抱かれて村が二分する事態に。 また、村の事業を大きくして収入を得て村を建て直そうとするが、うまくいかない。 危ない橋も渡る。 マヤとの関係も上手くいかなくなり、そこからあっという間の年月が経過する。 一時期はユートピ...

父親の葬儀で、半ば強引に理事長になった東一は、そのやり方に反感を抱かれて村が二分する事態に。 また、村の事業を大きくして収入を得て村を建て直そうとするが、うまくいかない。 危ない橋も渡る。 マヤとの関係も上手くいかなくなり、そこからあっという間の年月が経過する。 一時期はユートピアと言われた唯腕村だったが、果たしてそれをまた取り戻せるのか。 この唯腕村は小さな国であり、様々なことを彷彿とさせる。 唯腕村によって運命を大きく変えられる東一とマヤ。 今の日本が抱える過疎と高齢化問題、移民。 ただの小説の一幕とは簡単には言えない問題が多々含まれていて、読みごたえあり。 2020.1.11

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2018/12/29

下巻はマヤを中心に描かれていきます。 農業ビジネスマンとして成功を収めた東一、 唯腕村を出てからホステスなどをしながら生きてきたマヤ。 二人が10年ぶりに再開し、 最後にお互いが求めたものは…。

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2018/01/15

下巻になってもまだ東一の話で飽き飽きしてて、、やっとマヤの話になり、そこからは一気に読めた。 ラストはなんだかなーという感じ。 今までのはなんだったんだって、ドッと疲れがでました。 まぁでも桐野サンらしい。

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2014/07/19

上巻の表紙のニワトリは羽がフサフサで丸々としているのに、下巻では見るも無惨なスッカスカ。外から見ると立派だけど本当はこんなもんなのよーという村の姿なのかなぁ? トイチ、下半身だらしないねぇ・・・ あ、お父さんの素一も同じか。親子だねぇ・・・。 いい人とは言い難いトイチだけど、...

上巻の表紙のニワトリは羽がフサフサで丸々としているのに、下巻では見るも無惨なスッカスカ。外から見ると立派だけど本当はこんなもんなのよーという村の姿なのかなぁ? トイチ、下半身だらしないねぇ・・・ あ、お父さんの素一も同じか。親子だねぇ・・・。 いい人とは言い難いトイチだけど、そういうアクの強さもあったから何とか村のビジネスを軌道に乗せることができたとも思う。 そういうトイチに次第に村人たちもついて行けなくなり、不満を持っている人が多かったみたいだけど、過渡期にはトイチのような人も必要でしょう。 で、用済みになれば追い出しちゃう・・・その辺はシビアな村人たち。 外国人やヨソ者移住者が村を乗っ取ってしまうつもり? と心配していたけれど、村の中では真面目な働き者だったようで。北田さんスオンさん、疑ったりしてゴメンなさい。 最後のマヤの言葉は"一緒にいた方が仕返ししやすい”と考えて本能的に出た言葉だったりして? まさかねぇ・・・だとしたら女ってコワイ。 トイチもマヤもお互い"憎し恋し”で、何だか演歌っぽいなと思って。

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2014/02/01

408-42-02 もっとドロドロした復讐劇かと思ったが意外とあっさり風味。 農村(だけではないかな)ビジネスが成功するには悪役も必要なんだよね。必要悪ってやつ。 でも本当に成功したあとには要らない。だから悪いことした人間は追い出してしまえって風潮になるのかな。 追い出された東...

408-42-02 もっとドロドロした復讐劇かと思ったが意外とあっさり風味。 農村(だけではないかな)ビジネスが成功するには悪役も必要なんだよね。必要悪ってやつ。 でも本当に成功したあとには要らない。だから悪いことした人間は追い出してしまえって風潮になるのかな。 追い出された東一は別の場所で同じ過ちを繰り返すのだろうか? 真矢と母親が繋がることができたことだけが救い。

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2013/08/14

結局社会主義国家が理想に終わるのは、そこに人間が関わるためだということを再認識しました。 私有財産を持たず相互に助け合う理想郷としてつくられた唯腕村でしたが、崩壊の発端は、単なる私利私欲で、それは人間の本能でもあると思いますので、現実的には成り立たない様が描かれています。 全...

結局社会主義国家が理想に終わるのは、そこに人間が関わるためだということを再認識しました。 私有財産を持たず相互に助け合う理想郷としてつくられた唯腕村でしたが、崩壊の発端は、単なる私利私欲で、それは人間の本能でもあると思いますので、現実的には成り立たない様が描かれています。 全共闘時代の生き残りであっても、結局は私利に走る現実から見れば、福祉国家の限界はすでに分かり切っています。 東一が新たな唯腕村をつくるとすれば、それは単なる王国であり封建主義への回帰ということなのでしょうが、それが現代において成り立つならば一種の宗教でしかありえないなどと考えながら読了しました。 本書は脱北ビジネスや農業、人心掌握、世代間格差などいくつかのテーマを含んだ小説です。 後半、東一とマヤの視点が絶妙のタイミングで移り、面白く一気読みできました。

Posted byブクログ