ビリジアン の商品レビュー
少女時代の思い出。 あの時見た光景。あの時友達と話した内容。 些細だけど、記憶に残るかけら。 関西の土地で、灰色っぽい感じだった。 正直、この年になってもよくわからなかったなあ。 もっと若い頃に読んでいたら、もっとわからなかっただろうなあ。
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新鮮だった。自分とは違う人たちだと思った。関西弁だからと、年代がすこし上だからかな。でも夫と作者の方の年がちかくて、こういう小学生時代だったんだろうか、と思った。子供や学生の頃。何もかも瑞々しいわけでもなく、すこし鈍く感じる時間もまた、このとき特有だなと思った。
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図書館で手に取った。 色にまつわる、大阪の小・中・高校生のお話。 たまに有名ミュージシャンが(なぜか大阪弁で)出てくる。 夢の中みたいな小説。 時系列(?)がいったりきたりするのは面白いなと思った。脈絡があるようなないような、そこも夢っぽい。
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生きることを肯定する小説だと思う。 でも、生きることを大げさに言い立てたりしない小説だと思う。 日常は、別にきらきら輝いたりしない。でも、時としてはっとするほど鮮やかに焼きついて、いつまでも残り続ける。
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単行本は257ページ。 それが20篇に分かれているから、だいたい10ページ前後のお話がつらつらとつながっていく。 それらの内容は、表紙のネガフィルムのように、青写真のように焼き付いた人生の時間の一部分。 ひとつひとつ、ぶつ切りで、淡々と描かれていく日常の一部分は、、、、退屈だった...
単行本は257ページ。 それが20篇に分かれているから、だいたい10ページ前後のお話がつらつらとつながっていく。 それらの内容は、表紙のネガフィルムのように、青写真のように焼き付いた人生の時間の一部分。 ひとつひとつ、ぶつ切りで、淡々と描かれていく日常の一部分は、、、、退屈だった。
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読みにくかった。文が短くて読みにくかった。 寝ても覚めてもと同じでわざとだと思う。あちこち飛ぶのも断片的なのも記憶だから。 80ページまで苦労して読んだけど、あとは色を辿って行ったらそれほど大変じゃなかった。 予備校生のときがいちばんよかった。
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フィクションのような、ノンフィクションのような。小さかった頃のことや、その時の感覚をどうしてこんなに覚えていられるんだろう。わたしはすぐに忘れてしまう。でもこの本を読んで、その時の感覚の手触りだけでも思い出せた気がした。
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一人の女の子が主人公。 短編ごとにエピソードが綴られていて、短いページ数なのに一文一文が濃い内容になっている。 日常風景が細かく丁寧に描かれているのは、相変わらずの柴崎友香さんの小説だなという感じ。 ゆっくり話を追っていく読み方がおすすめ。その読んでいるときのゆっくりとした時間を...
一人の女の子が主人公。 短編ごとにエピソードが綴られていて、短いページ数なのに一文一文が濃い内容になっている。 日常風景が細かく丁寧に描かれているのは、相変わらずの柴崎友香さんの小説だなという感じ。 ゆっくり話を追っていく読み方がおすすめ。その読んでいるときのゆっくりとした時間を与えてくれる本だと思う。
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ルー・リードに愚痴るところとか、痛々しかった。まだ予備校生なのにそんなことを考えて。いや、逆か、ひょっとすると大人になるとそんなことは感じられないのかもしれない。 学校内のほんとに小さな世界のヒリヒリする人間関係も痛々しい。だが、誰しも通る道ではあるだろう。僕もあの時、嘘をついた...
ルー・リードに愚痴るところとか、痛々しかった。まだ予備校生なのにそんなことを考えて。いや、逆か、ひょっとすると大人になるとそんなことは感じられないのかもしれない。 学校内のほんとに小さな世界のヒリヒリする人間関係も痛々しい。だが、誰しも通る道ではあるだろう。僕もあの時、嘘をついた。 大人に近づくにつれ、世界が広がっていく。だのに自分は・・・ 広がっていく世界の中で、自分の立ち位置、存在価値に悩みを覚えていく物語というように僕は読んだ。 そういえば「わたしがいなかった街で」にも同じようなことを感じた。
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朝は普通の曇りの日で、白い日ではあったけれど、黄色の日になるとは誰も知らなかった。テレビもなにも言っていなかった。
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