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ポータブル文学小史 の商品レビュー

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2022/01/19

カタルーニャ地方(スペイン語もスペイン本国も嫌い)出身とのことで、なんかギスギスというかパンチ効いたというか、要するに「たまげたい気持ち」を求めて手にとってみたが、ふんわり南米系でした。ポータブル(アタッシュケース的な)な文学史について書かれてるような、そうでもないような。あとが...

カタルーニャ地方(スペイン語もスペイン本国も嫌い)出身とのことで、なんかギスギスというかパンチ効いたというか、要するに「たまげたい気持ち」を求めて手にとってみたが、ふんわり南米系でした。ポータブル(アタッシュケース的な)な文学史について書かれてるような、そうでもないような。あとがきにも記載されていますが、翻訳向きの作品ではない、とのことで。読みやすくはない、共感するのが難しい本だそうです。でもなんかなー、「木のぼり男爵」とかよりは好きかなー。

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2014/11/28

11/28 読了。 「ポータブル文学」という新たなジャンルを掲げて立ち上がった秘密結社シャンディの波乱万丈活劇。に見せかけたシュルレアリスム周辺の面白エピソード集。みたいな小説? ジョルジュ・ペレックの「美術愛好家の陳列室」を思い出した。

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2014/05/17

デュシャン、ベンヤミン、オキーフ、セリーヌ、ニーチェら芸術家から架空の人物まで大勢が登場し、あちこち移動しての大騒ぎ。虚実が入り交じった、それこそ「軽い」語り口で一気に読ませてしまう。『バートルビーと仲間たち』と同じ系譜に連なる作品だが、ここでも「ポータブル」というメンタリティに...

デュシャン、ベンヤミン、オキーフ、セリーヌ、ニーチェら芸術家から架空の人物まで大勢が登場し、あちこち移動しての大騒ぎ。虚実が入り交じった、それこそ「軽い」語り口で一気に読ませてしまう。『バートルビーと仲間たち』と同じ系譜に連なる作品だが、ここでも「ポータブル」というメンタリティに共感できるかどうかで評価は分かれるかも。ところで、私は『バートルビーと仲間たち』の方が好きです。

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2011/07/03

 いわゆる文学史の掌編のようなものを想像して手に取ると、まるでお手上げ。けれどもほんの少し、この本の高度な狂気と波長を合わせることができさえすれば、無限の魅力が広がる。  登場するのは、マルセル・デュシャン、ジャック・リゴー、パウル・クレー、ジョージア・オキーフら二十世紀前半の...

 いわゆる文学史の掌編のようなものを想像して手に取ると、まるでお手上げ。けれどもほんの少し、この本の高度な狂気と波長を合わせることができさえすれば、無限の魅力が広がる。  登場するのは、マルセル・デュシャン、ジャック・リゴー、パウル・クレー、ジョージア・オキーフら二十世紀前半の前衛主義運動のスターたちだ。陽気で気紛れで冗談好きな彼らは、シャンディという秘密結社につどう。独身の身軽さをつらぬき、無責任な子供のように振る舞い、既成の重苦しい芸術を破壊し、たとえば軽くてトランクに楽に収まるような、新たな価値観の創造を目指した。そんな彼らの生きざまを著者は「ポータブル」と呼ぶ。  突拍子のない逸話ぞろいでフィクションかと思いきや、引用文の出典が明記されている。野心家たちのエネルギーの結束から拡散までは、文字どおり、「文学小史」なのだ。 (週刊朝日 2011/3/11 西條博子)

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2019/06/02

[関連リンク] Twitter: http://twitter.com/#!/EnJoeToh/status/38248448125833216

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