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走れメロス 女生徒 の商品レビュー

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2020/05/07

漫画で味わう太宰治の二作品。 「走れメロス」と「女生徒」。 メロスは活字で読んでいるから、映像化ね、と知っているストーリーをなぞる感じ。 葛藤の部分は、漫画よりも文字だけの方が、己の内面に向き合えて深く味わえるような気がしました。 「女生徒」は未読なので、普通の少女漫画の作品とし...

漫画で味わう太宰治の二作品。 「走れメロス」と「女生徒」。 メロスは活字で読んでいるから、映像化ね、と知っているストーリーをなぞる感じ。 葛藤の部分は、漫画よりも文字だけの方が、己の内面に向き合えて深く味わえるような気がしました。 「女生徒」は未読なので、普通の少女漫画の作品として読めました。 多感な女子高生の心の揺らぎや不安、悪意、妄想、諦観などが描かれていて、そんな時期、あったよなあと懐かしく感じられた作品。 「私たち みんなの苦しみを ほんとに誰も知らない」 「これから先 生きていく理由がないような気がして くるしくなる」 算命学で調舒星を真ん中に持ってる人は、叫びたくなるくらい、共感できるかもしれません。 感受性を活字にして、漫画にしたらこうなる、という印象を受けました。 こんな文学の楽しみ方もよいものですね。

Posted byブクログ