閃け!棋士に挑むコンピュータ の商品レビュー
読書時間 2時間(読書日数 6日) 2010年の秋に将棋ソフト「あから2010」に挑んだ清水市代プロの対局ドキュメントと裏側の取材から、将棋ソフト開発の本質と開発者の熱い思い、棋士たちの思考と将棋に向き合う姿勢を細やかな取材から書き記した著書 私も将棋はルール程度しか知らない...
読書時間 2時間(読書日数 6日) 2010年の秋に将棋ソフト「あから2010」に挑んだ清水市代プロの対局ドキュメントと裏側の取材から、将棋ソフト開発の本質と開発者の熱い思い、棋士たちの思考と将棋に向き合う姿勢を細やかな取材から書き記した著書 私も将棋はルール程度しか知らないが将棋の対局を見るのが好きである。定石とかもわからない中でも感動を感じる時があるのは「棋士が、ただ読むというのではなく、その時の空気や自分が置かれている状況や背負っているものなどを全てぶつけて一手一手を指している」からだったと分かった。 また169台のコンピュータを繋いでも人間の脳の方が上なのは、「人は、その知識と経験から不必要な情報を閃きにより取捨選択できる」からである。 コンピュータは全て(人間の中ではあり得ない事象まで)検索してしまうが、閃きというものを入れることができたら凄いことになりそうである。 ドキュメントというのは初めての経験だったので、読むのが相当難しかったが「自分がいろんな事柄を閃くためには、たくさんの知識と経験を入れなければならない」ということに気付きを得ることができただけでも良かった。
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2011/1/14米長永世棋聖がボンクラーズに敗れる。 5/3〜5に開催された世界コンピューター将棋選手権ではボンクラーズは4位に入り、上位5位は来年現役プロ5人と対戦する。 負けた米長さんはTwitterで引退する(既にしている)とヨタを飛ばしたそうだ。 囲碁では3/17武宮さ...
2011/1/14米長永世棋聖がボンクラーズに敗れる。 5/3〜5に開催された世界コンピューター将棋選手権ではボンクラーズは4位に入り、上位5位は来年現役プロ5人と対戦する。 負けた米長さんはTwitterで引退する(既にしている)とヨタを飛ばしたそうだ。 囲碁では3/17武宮さんに4子で勝ってアマトップクラスに近づいてきている。同日行われた小さい9路盤ではプロと1勝1敗、棋譜を見た感じ19路ならまだ勝てそうだが9路は勝てる気がしない。 本書は2010年のあから対清水市代女流王将戦のドキュメントと人口知能開発のための将棋ソフト開発という2つの流れで成り立つ。 あからは4つのソフトの合議制でそれぞれ着手に点数をつけ合計点が高い手を採用するが、複数の手に差がない場合は計算を繰り返す。実は開発者間でも合議制で強くなると言う論理的な証明は無く、経験的に採用したらしい。 合計169台のクラスタマシンと格ソフト1台のバックアップマシン、合計8つのソフトが動いたのだが、実際にはクラスタの調整に手間取りほぼバックアップマシンの合議だけとなった。スパコンがなくとも複数のコンピューターの並列処理で良いと言う話があったが現時点ではそう簡単じゃないのか。 清水の敗因は有る1手に持ち時間の約1/3 、53分を投じたため終盤時間が無くなった事によると言ういかにも人間的な理由。この辺りのドキュメントは面白い。
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女流棋士・清水市代とあから2010の対局を描いたノンフィクション作品である。ページをめくるたびに刺激に富んだ楽しい知識の宝庫のような書籍で楽しかった。特に、第三章、第六章、第七章は非常に読み応えがあり、どんどん吸い込まれるように読んでいった。また、専門的な表現に走らず、読みやすくわかりやすい本ではある。 ただ気になる点もある。技術面や今後の展望は大変楽しく読んだが、清水市代棋士に関してもう少し掘り下げて書いていただくと面白かったかな。
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2010年10月に行われた「あから2010」と清水市代女流王将の対局を中心に,コンピュータ将棋ソフトの歴史や人工知能についても触れる。 4つのソフトの合議制という「あから2010」で意見が割れたときの 各ソフトの手や,それについての棋士の意見など,もっと細かいことが 知りたくな...
2010年10月に行われた「あから2010」と清水市代女流王将の対局を中心に,コンピュータ将棋ソフトの歴史や人工知能についても触れる。 4つのソフトの合議制という「あから2010」で意見が割れたときの 各ソフトの手や,それについての棋士の意見など,もっと細かいことが 知りたくなった。
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2010年に人工知能がプロ棋士と対決したイベントについての ドキュメンタリー本。 対決の前後で人工知能を開発した人側とプロ棋士側の双方の 取り組みや意気込みが多く書かれており、なんだか "情熱大陸" や "プロフェショナル" を見ているよ...
2010年に人工知能がプロ棋士と対決したイベントについての ドキュメンタリー本。 対決の前後で人工知能を開発した人側とプロ棋士側の双方の 取り組みや意気込みが多く書かれており、なんだか "情熱大陸" や "プロフェショナル" を見ているような気分である。 対局中もプロ棋士の心理や、人工知能の次の一手の判断過程なども 解説されており、対局中の雰囲気が伝わってきておもしろい。 今回の人工知能はコンピュータを 100 台以上も並列化させるほどの 大規模のものであり、そこまでやってようやくプロに勝てるものとなった。 だが裏を返せば、そこまでしないとコンピュータは将棋という点では人間に勝つことができないということだ。 また、今回プロ棋士に勝ったからといって、人工知能がプロ棋士を 超えたということにもならない。 人工知能というものはまだまだ発展途上の段階であるということを 認識するとともに、改めて人間の脳のすごさというのを感じさせられた。 将棋の知識がなくても読めるような配慮はなされているが、 やはり、ルールを知っていたほうがより楽しめるということは間違いない。
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あから2010と清水市代女流六段との対戦を元に書かれたノンフィクション。昔から将棋のコンピュータ化は気になっていたので大変おもしろく読んだ。
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