とうに夜半を過ぎて の商品レビュー
「なんとか日曜を過ごす」が一番好き。ブラットベリ良い。何で今までよまなかったんだろう。何となくブラットベリを湿っぽい話みたいに勘違いして思い込んでたからな。今まで読まないでごめんなさい。読みますよ〜これから 「とうに夜半を過ぎて」自殺した少女についての救命士たちの会話が・・・かな...
「なんとか日曜を過ごす」が一番好き。ブラットベリ良い。何で今までよまなかったんだろう。何となくブラットベリを湿っぽい話みたいに勘違いして思い込んでたからな。今まで読まないでごめんなさい。読みますよ〜これから 「とうに夜半を過ぎて」自殺した少女についての救命士たちの会話が・・・かなり深刻。火星年代記の一編といってもおかしくない「永遠と地球の中を」も面白い。「ジェイミーの奇跡」子供の頃(今でもか)よくこう言うふうに考えていたっけ。もしこのまま影の中を歩いて帰れらた願いが叶うみたいな・・・ブラッドベリ、いいな~
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6月に亡くなったSFの巨匠レイ・ブラッドベリ。彼の短編集のページをめくる喜びは、大好きなチョコレートの詰合せボックスを開ける時とよく似ている。たとえ小粒でも一つ一つが宝石のような輝きを放っている。 10代の頃大好きだったブラッドベリに、最近また戻って来ている。あの頃よりず...
6月に亡くなったSFの巨匠レイ・ブラッドベリ。彼の短編集のページをめくる喜びは、大好きなチョコレートの詰合せボックスを開ける時とよく似ている。たとえ小粒でも一つ一つが宝石のような輝きを放っている。 10代の頃大好きだったブラッドベリに、最近また戻って来ている。あの頃よりずっとブラッドベリの味わいが増したが、自分の中心にあるものは、あの頃となんら変わっていない。 人の一生は、どこか遠い所へ歩いて行く道のように思うけれど、行き着く所は決して別のところではなく、結局は自分の中にあるのだということを、歳月を超えて生き続ける文学や音楽は教えてくれる。
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「青い壜」「救世主」の切なさ、「日照りの中の幕間」「ある恋の物語」の絶望、「第五号ロボットGBS」の諧謔味、「十月のゲーム」の息苦しさ。「楽しいか」と言われると応えに窮するけれど(後味の悪い作品もかなりあるので(^_^;)、「読む価値があるか」と言われたら間違いなくお勧めできる短...
「青い壜」「救世主」の切なさ、「日照りの中の幕間」「ある恋の物語」の絶望、「第五号ロボットGBS」の諧謔味、「十月のゲーム」の息苦しさ。「楽しいか」と言われると応えに窮するけれど(後味の悪い作品もかなりあるので(^_^;)、「読む価値があるか」と言われたら間違いなくお勧めできる短編集です。 鳥好きの鴨的に一番のおススメは、「親爺さんの知り合いの鸚鵡」。こんな話が本当にあったら、人生捨てたもんじゃないと思います。
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情景描写が詩のようで、非現実へつれさってくれるようだった。 やさしさとさびしさとおそろしさが溶け込んでいて、とても美しい物語ばかり。
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悪くはないが、酔って読むと苦しい。流し読みになる。後半はほとんどパス。素面の時に再読しようっと。作品はとてもタイトルがそそられる以下の群。 青い壜、いつ果てるとも知れぬ春の日、親爺さんの知り合いの鸚鵡、灼ける男、木製の道具、救世主、第五号ロボットGBS、非の打ち所ない殺人、...
悪くはないが、酔って読むと苦しい。流し読みになる。後半はほとんどパス。素面の時に再読しようっと。作品はとてもタイトルがそそられる以下の群。 青い壜、いつ果てるとも知れぬ春の日、親爺さんの知り合いの鸚鵡、灼ける男、木製の道具、救世主、第五号ロボットGBS、非の打ち所ない殺人、罪なき罰、なんとか日曜を過ごす、全量服用、群集の狂気を阻む薬、日照りのなかの幕間、ある恋の物語、願いごと、永遠と地球の中を、語られぬ部分にこそ、いとしいアドルフ、ジェイミーの奇蹟、十月のゲーム、黒パン、とうに夜半を過ぎて、板チョコ一枚おみやげです!
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ブラッドベリーの短編集。SFは少ない。「青い壜」「十月のゲーム」は読んだことある。「救世主」も確か。 ほろ苦さががブラッドベリの特長だが、苦すぎと思う作品もある。現代の都市生活にウンザリしたような話など、特にその傾向が強い。少年の日への賛美が直接的でなく、老いへの諦観へ変わってき...
ブラッドベリーの短編集。SFは少ない。「青い壜」「十月のゲーム」は読んだことある。「救世主」も確か。 ほろ苦さががブラッドベリの特長だが、苦すぎと思う作品もある。現代の都市生活にウンザリしたような話など、特にその傾向が強い。少年の日への賛美が直接的でなく、老いへの諦観へ変わってきているように感じた。 「ある恋の物語」自分の予想と違う結末だったが、導入部と最後の美しい文章は如何にもブラッドベリらしい。
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いつの間にか秋も深まり、冷たい雨が降って来るこの季節に決まって読みたくなる作家がブラッドベリ。もうタイトルからして最高。 切なさの上にブラックな苦さを加えた短編集。なんであんな文章書けるんだろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ブラッドベリの短編集としては恐怖小説寄り、というか恐怖のテイストが濃厚―と訳者による解説での言だけれど、実際のところは幻想やファンタジー、心情小説が大半。表題作にしてもイマイチ意味がわからないんだが……現代なら怖いというよりギャグになってしまうような。ストレートな恐怖譚は「十月のゲーム」「灼ける男」の2つくらいか。 詳しくはこちらに。 http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2011-08-22
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ブラッドベリの短編集です。ふしぎだったり恐ろしかったり、手触りはいろいろだけれどどれも美しい21編。SFというより幻想小説だったり、心理小説ふうのものが多かったかな。訳者のことばを借りれば「恐怖小説」ということになります。 収録作品が多いので、好きなものもいろいろありますが、...
ブラッドベリの短編集です。ふしぎだったり恐ろしかったり、手触りはいろいろだけれどどれも美しい21編。SFというより幻想小説だったり、心理小説ふうのものが多かったかな。訳者のことばを借りれば「恐怖小説」ということになります。 収録作品が多いので、好きなものもいろいろありますが、一作選ぶとしたらだんぜん『第五号ロボットGBS』。宇宙船の乗組員ウィリスと「ジョージ・バーナード・ショーの姿をした楔形文字盤記念ロボット」ショー先生のお話です。片や生身の若者、片や老人の姿をしたロボットであるこの二人の、師弟であり友人である温かな関係が、なんだかとてもうらやましかったです。 あとは雨とハープの音のある情景が鮮やかな「なんとか日曜を過ごす」とか、苦しく切ない父子の和解を描いた「願いごと」、ちょっと意味深で短編映画みたいな雰囲気のある「語られぬ部分にこそ」、教会の懺悔室を舞台にした交情と救いの物語「板チョコ一枚おみやげです!」なんかが好き。 これも通勤電車で読んでいて、朝から落ち込むこともしばしばでしたが、やはり読めてよかったです。
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強烈に怖かったり、不思議だったり、絶望だったりしない。 ただ、なんとなく自然にその世界に包まれていく感じ。
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