ヒプノスの回廊 の商品レビュー
星マイナス1は、未完だから。 予告通り100巻で終わっておけばなぁ。と思ってしまいます。 (「ランドック」ってなんだったの。「アウラ」って何だったんだぁ!!)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
作者没後に書籍化されてなかった短編を集めたもの。これですべて書籍化されたよう。 「前夜」これが最後の作。モンゴールがパロへ攻めいる前の平和なパロ王家。身体痛いのに、書いたらしい。 「悪魔大祭」倒錯系かな。1982年にJUNE掲載だし。 「クリスタル・パレス殺人事件」ナリスの舞踏会で殺された娘。もちろんナリスが解決する。 「アレナ通り十番地の精霊」ゴタロ死にそう、嫁子供生まれそうなゴタロ一家に現れた精霊。めちゃいい話。おかゆくらいタダで現げたほうがよい。 「ヒプノスの回廊」グインが豹頭で現れる前がわかる話。もうグインは地球にとどまりたいのだ~。 「氷惑星の戦士」ヒロイックファンタジーを書きたかった作家。美獣シリーズ(高千穂遙)に先を越され、1972年にあわてて出した作品。これを出して反省し、構想を練り直し、できたのがグインサーガ。
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残念だが覚えてない。 備忘録として登録。 栗本薫さんのグインの最後の本。 とりあえずこれで自分が読んだグインはすべて本棚に入れることができて満足。 実際の本は結構前に古本屋に売却してしまったので。 残しておきたかったが、スペースが……。
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グイン・サーガ外伝の22巻。『ヒプノスの回廊』である。 もう、4年も前の2011年に出版されたこの本を今更ながら読み返す気になったのは、前回の書評にあるグイン正伝の『紅の凶星』を読んで、グイン・サーガという物語がよぉ〜やく終焉に向けて回り始めた実感を得て、そういえばグインの将来を...
グイン・サーガ外伝の22巻。『ヒプノスの回廊』である。 もう、4年も前の2011年に出版されたこの本を今更ながら読み返す気になったのは、前回の書評にあるグイン正伝の『紅の凶星』を読んで、グイン・サーガという物語がよぉ〜やく終焉に向けて回り始めた実感を得て、そういえばグインの将来を示唆する物語があったことを思いだしたからである。 グイン・サーガには中原を舞台とする文明の世界での様々な国々の物語と神話の世界の魔道士を軸とする物語という文明と神話のせめぎ合いが展開される正伝と、中原のメインストーリーから派生するスピンアウトストーリーや、中原の世界とは異なる世界を舞台とした外伝の二つの物語が併存する。 正伝と外伝という二つの物語がそれぞれを補完し合う仕組みでさらに大きなグインの世界が構成されており、またそれぞれがシリーズとして長いので余計に面倒くさくしている面もあるのである。 ちなみに本書『ヒプノスの回廊』には6つの短編が収録されている。 グインサーガの始まりとなる、モンゴールによるパロ侵略前夜の話である『前夜』。 グインの世界のさらに未来、パロの闇王朝を舞台とした『悪魔大祭』。 まだ年若き二十歳のクリスタル公アルド・ナリスを主人公とした宮廷ミステリー『クリスタル・パレス殺人事件』。 イシュトバーン率いるゴーら軍により完全に併合された旧モンゴール大公領首都トーラスの名物料理屋<煙とパイプ亭>でのちょっとダークで不思議な精霊がもたらす誕生の物語『アレナ通り十番地の精霊』 アモンとの戦いの末、古代機械を積む星船とともに吹き飛ばされたグインの行く末が描かれた『ヒプノスの回廊』 氷の惑星アスガルンの政体改革とそれがもたらす原住民の悲哀と復讐劇『氷惑星の戦士』 この中で一番重要と思われるのが本書タイトルでもある『ヒプノスの回廊』。 ちなみにこれはPANDRAに2006年9月に掲載されたとのことである。 まさに正伝のクライマックス、パロを制圧した竜王の子アモンとグインの最終対決。 グインはノスフェラスに眠る星船を起動させ古代機械の力を借りてアモンを遙か彼方の星屑へと飛ばすことに成功する。 御大がちゃんとうまくプロットを組み立てて書き上げれば、まさにここでグイン・サーガは大団円を迎えられるはずだったのだ。 しかし、正伝はその後またもや記憶をなくしたグインがノスフェラスで目を覚ますという、開いた口がアゴが外れて塞がらない状態にグイン読者を陥れたのである。 2006年の秋口というと正伝では110巻『快楽の都』が出版されている頃だ。 だらだらとノスフェラスからケイロニアへと記憶がいったりきたりのグインの帰還行が繰り広げられている時期である。 御大はこの短編をどういう気持ちで描いたのであろう? グイン正伝がちゃんと終えられないコトへのエクスキューズで書いたのだろうか? それともちゃんと今後のストーリーを再構成した上で、決着を付けるべき着地点を見極めた上での前振りとして書いたのだろうか? 本編ではアモンを討ち果たしたグインの意識が、故郷であるランドックへと飛ばされる。 そして、たびたび正伝でもキーワードとして何度か出てきた『アウラ』との邂逅。 短編ではあるが、本編によってグインの出自となぜランドックを追われたのか、そして過去との決別と中原ケイロニアとして自分の人生を生きていくグインの決心がすべて述べられているのである。 これが御大により提示されている以上、今後正伝では星船によって再び失った中原での記憶を完全に取り戻したとき、グインはおのれの素性を理解し、ケイロニアの平和しいては中原の平和を取り戻すために豹頭王としての目まぐるしい活躍が舞っているだけである。 グインの記憶を取り戻す物語というよりも、これからは完全に三国志の世界により近づくのではないだろうか? もう一つ気になる短編が『悪魔大祭』。 パロの闇王朝が舞台のこの小編。 現在正伝でパロに居座る僭王イシュトバーン率いるゴーラもしくは新生パロのなれの果てなのだろうか? それとも、これも現在の正伝のパロ篇にてなにやらあのお方の影が見え隠れすることから、あの方がまた復活し、古代機械の技術力と魔道の力を駆使して闇に塗れた永遠の都を再建した果ての姿がパロの闇王朝となるのだろうか? どちらにしても、正伝でグインが活躍しパロを独立国家としたとしても、これまでの永遠の都クリスタルパレスが象徴する聖なるパロは終焉し、闇が支配する闇王朝のパロが新たに出現するのだろう。 その経緯が今後どのように正伝で描かれていくのか非常に楽しみである。
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「前夜」の予定調和。外に広がらず、中に閉じていく自動書記。 題材のみならず、文体でも、「悪魔大祭」の重厚と「ナリス事件簿」の軽薄の落差の大きさ。 ほんと、あるところで別人になったんだと実感する。 別の作家さんがこの世界を語り継ぐという。ハードルを下げて追ってみたい。
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短編集だったのか~。本編を読了したあとに読むと、黒竜戦役の前の平和なパロで子供らしく暮らしているリンダ・レムスや、若き日のナリス、ヴァレリウスのエピソードに懐かしさが募るというか寂しさを新たにするというか複雑な心境です。そっか~、あのころからヴァレさんはナリス様をめっちゃ意識して...
短編集だったのか~。本編を読了したあとに読むと、黒竜戦役の前の平和なパロで子供らしく暮らしているリンダ・レムスや、若き日のナリス、ヴァレリウスのエピソードに懐かしさが募るというか寂しさを新たにするというか複雑な心境です。そっか~、あのころからヴァレさんはナリス様をめっちゃ意識してたんじゃんw。表題作ヒプノスの回廊では、本編で語られる事の出来なかった将来の展開が垣間見られ、あれこれ想像するヒントになりました。
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最後の短編集。 これまで雑誌やハンドブックなどで発表されて本になっていなかったもの6編を収録しているため、初期作品もあれば晩年の作品もあり、妙な感じ。 本編では久しく登場していないキャラに最後に会えたのはちょっと嬉しい。 しかしグインの謎の一端が明らかにされている表題作は、これは...
最後の短編集。 これまで雑誌やハンドブックなどで発表されて本になっていなかったもの6編を収録しているため、初期作品もあれば晩年の作品もあり、妙な感じ。 本編では久しく登場していないキャラに最後に会えたのはちょっと嬉しい。 しかしグインの謎の一端が明らかにされている表題作は、これは謎は謎のままの方がよかった気もする。
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「最後の」外伝、落ち穂拾い的なところなので、とくにまとまりもなく、逆に言えば多様な作風の話を読めるという楽しみはある本にまとまっていた。紹介文に唯一書かれていない一篇が、今後本編が続いていたら重大なネタになる流れの話なので、読む価値のある一冊、と言いたいけど。作者が亡くなってしま...
「最後の」外伝、落ち穂拾い的なところなので、とくにまとまりもなく、逆に言えば多様な作風の話を読めるという楽しみはある本にまとまっていた。紹介文に唯一書かれていない一篇が、今後本編が続いていたら重大なネタになる流れの話なので、読む価値のある一冊、と言いたいけど。作者が亡くなってしまった今では、どうでもいいや感もある。 百数十冊に及ぶ付き合いが終わって、思うことは、仕事は終わらせてなんぼだなぁ、ということ。グイン・サーガの100巻目が出て、予定通りに終わらなかった時のがっかり感。その後の自己満足(は言い過ぎか)に30冊以上付き合う徒労。作者死亡を聞いたときの脱力感。最初の格調高い出だしから、徐々に台詞中心、読みやすいライトノベル的な作風に変わっていくところ、尋常ならざる長さならではの世界観の作り込み。全部含めて大好きな作品ではあるのだけど、でも、予定通り100巻でちゃんと終わらせてくれていたら、生涯何度か読み直すような、そんな作品になっただろうなぁと思う。未完に終わってしまった今では、もう二度と読む気にはならないだろう。 そう思うと、北斗の拳であれ、ドラゴンボールであれ、ちゃんと物語に区切りをつけて、(その後の展開が気に入らなかったとしても)そこまで区切れば読めるようにまとめてるというのは偉いなぁ。スラムダンク的な、つぎはぎなく最後まで終わらせてるのが、(あの終わり方が好きかは別として)理想ではあるんだけど、諸般の事情が許さない場合の、一つの「大人の解決法」ではあると思う。グイン・サーガも、そうであって欲しかった。読者のために作者が犠牲になる義理はないんだけど、でも、読者あっての作者であるはずなので(プロなのだから)。
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グイン・サーガ、本当の本当の最終巻。 この本に、「ヒプノスの回廊」と「アレナ通り十番地の精霊」が載っているのは、いいチョイスだなとちょっと思った。 「ヒプノスの回廊」は、グインが、これまでのこだわり続けてきたランドックの世界を否定して、今のこの世界に生きることを宣言する話。 ...
グイン・サーガ、本当の本当の最終巻。 この本に、「ヒプノスの回廊」と「アレナ通り十番地の精霊」が載っているのは、いいチョイスだなとちょっと思った。 「ヒプノスの回廊」は、グインが、これまでのこだわり続けてきたランドックの世界を否定して、今のこの世界に生きることを宣言する話。 ここからは、彼は、ランドックのグインではなくて、ケイロニアのグインであり、中原のグインである。 彼が彼自身を見つけたと感じる物語であり、本当の物語のはじまりでもあります。 そして、「アレナ通り十番街の精霊」は、英雄そのものを否定する話。どんなに英雄が凄かったとしても、世界を動かしているのは、煙とパイプの人々や、そこに集う人々なんだというグイン・サーガそのものを否定してしまうようなお話。 ものすごく、できすぎたありがちなお話で、でも、この1編で、確かにグイン・サーガ150冊に匹敵するだけの力を持っている気がします。*1 完結しないグイン・サーガのでもこれは、2つの回答でもあるなぁと思いながら読みました。 さてあとは、ローデスとマルガか。
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これまで雑誌やハンドブックなどで発表され、グイン・サーガの作品集に収録されなかった全作品(6篇)を収録したシリーズ最終作品。 とくに表題作は、ランドック、アウラ・カーなど、これまでシリーズの中で断片的に現れていたキーワードに対して、大きなヒントになっている作品でもあった。初出は...
これまで雑誌やハンドブックなどで発表され、グイン・サーガの作品集に収録されなかった全作品(6篇)を収録したシリーズ最終作品。 とくに表題作は、ランドック、アウラ・カーなど、これまでシリーズの中で断片的に現れていたキーワードに対して、大きなヒントになっている作品でもあった。初出は2006年の「PANDORA」であったとの由。5年前にこれを読んでいたら、晩年の倦怠感は、もうちょっと払拭できていたんでないかとも思えたのに。今更の感ではあるが。 (2011/6/14)
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