六月の輝き の商品レビュー
タイトルから想像できない内容で思ったより重苦しい気持ちになってしまった。 自由がないと優しくはなれない 確かにそうなのかもしれません。
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2023.8.19 読了 2人の女の子、美奈子と美耶の 小さい頃から 10代の間の話を いろんな人の目線で 語られてゆく。 小さい頃は なんの屈託もなく 仲良しだった二人。 あることが きっかけで 関係が変わる。 だんだん大人に近付き、気付くこと。
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相反するような家庭環境で生まれる、美奈子と美耶。 美奈子の救いは美耶に、美耶の救いは美奈子にある。 美耶が持つ不思議な能力に、本人も、周りも翻弄されて、そこに正義がなくて、人の身勝手さだけが色濃く残る。これが本当に腹が立つ。 完璧な人間もいないから、完璧な家族も居ないし、不思議な能力も持て余すよね。 現実的に、美耶の能力を何かに置き換えて考えてみる。治すとか直すとかではない、うーん、何だろう? 桜の木のシーン、映像にしたらどうなるんだろうって思う。どんなに美しくて切ないだろうと思う。
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ある能力を持つ美耶。六月の誕生日が同じ、隣同士の家に生まれた美奈子と美耶の物語。 明るい話ではない。第二章の冒頭に、このようなくだりがある。人は生まれながらにそれぞれ荷物を負っている。各々の荷の重さは千差万別。羽毛のように軽いものもいれば、膝をついてしまいそうなほどのそれを課せら...
ある能力を持つ美耶。六月の誕生日が同じ、隣同士の家に生まれた美奈子と美耶の物語。 明るい話ではない。第二章の冒頭に、このようなくだりがある。人は生まれながらにそれぞれ荷物を負っている。各々の荷の重さは千差万別。羽毛のように軽いものもいれば、膝をついてしまいそうなほどのそれを課せられたものもいる。(中略)つまりは、人生は不平等だということ。(後に続く) 少女の友情物語と思っていたが、これは深い、好きな感じだと読み入る。時間は取り戻せないってことではないでしょうか。あることが元で、友情にヒビが入る。しかしお互いはずっと意識し合っている。美耶の特殊な能力に絡め、二人が過ごした年月、二人を支える人々の抱える苦悩、現実が連作で絡めて綴られている。 お花見のところで泣き、美奈子がリコーダーを吹くシーンでは涙腺崩壊した。泣かせる感じでも、ラストに向かって感動をまとめる感じでもない(個人的にはそう思う)。自然とあふれ出てしまうのだ。それは心情描写の巧みさ。心が弱っているとき、落ち込んでいるときの気持ち。大切な人を思いやる心、身を削ってでも相手に尽くすこと。胸が締め付けられるような切なさ、苦しさの中、ラストには輝きが見えた気がする。 大切な人が私にくれた感情のすべてが自分をきらめかせてくれる。 儚く優しく純粋(きっと美耶は強い)な美耶。そういう人を知っているから余計感情移入できた。 余韻からなかなか抜け出ることができませんでした。夏に読めて良かった。
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こんなに深く結びついた友達を持ったことがない私は、羨ましいと同時に少し恐ろしさも感じてしまった。 人間の心って難しいようでいて単純なのかなー?と考える。 お母さんの話から涙が止まらなくて、読み終わってからもしばらくぼんやりしていた。 読了後にまた序の文章を読み、少女の頃の仲良しだった二人と、結末の二人をそれぞれ想像する。切ないけど、とても暖かい。
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隣同士に住む同い年の幼馴染。一人は不思議な力を持っていて、それが色んな問題を周りに与える。美耶は誰からも疎まれていたりあまりに気の毒だった。周りの大人も利用するだけしてひどいと思う。
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とても良かった。 二人の少女を軸にして話は進む。 不思議な力を持つ少女とあることがきっかけとなって仲たがいしてしまう少女。 読んでいくうちにどんどん引き込まれていく。 切なくて寂しくて…でも力強く生きていこうとする。 良い作品でした。
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中盤までの各編はそれぞれうまさがありよかったです。全体としては終盤まとめにかかって作られたようなドラマは微妙。あれ以上の結末というのも難しいでしょうが。
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不思議な能力を持つ少女とその親友のお話。 みずみずしい空気感が美しい。少しづつ年月を重ねていくかんじも丁寧だったが、良さがそこに特化して終息しているのがちょっと残念かな?
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んー、美耶が「ある能力」を発揮した瞬間はかなり興奮したんだけど、その後の少女たちの態度もなぜそこまで?と思ったし、まったく意外性のない結末だしで、ちょっと期待外れだった。 乾ルカさん大好きだけど、すごく面白い作品と設定が生かしきれてない作品とがある気がしてて、今回は後者だった。私...
んー、美耶が「ある能力」を発揮した瞬間はかなり興奮したんだけど、その後の少女たちの態度もなぜそこまで?と思ったし、まったく意外性のない結末だしで、ちょっと期待外れだった。 乾ルカさん大好きだけど、すごく面白い作品と設定が生かしきれてない作品とがある気がしてて、今回は後者だった。私が刺激を求め過ぎてるのもあるだろうけど。
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