週末のフランスごはん の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
地味な本だが内容は充実。料理や食材の名前の由来、歴史などの説明は出典が書名と出版社でちゃんと載っている信頼感。レイアウトは余白が多くキレイ目のわりに意外と情報量は多く、「ああ、これ書いてるひと、わかってるなあ…」と感心する。写真も大小ささやかなこだわりがあり彩りも綺麗。 料理はビストロごはん系で見た目は素朴なメニューではあるが、ある程度はこの種の料理を好んで食べるひとが読者の対象だろう。調理の工程の写真は全く無く、レシピは短い文章で無駄なく書かれている。完成品の写真しかないので、文章だけを読んである程度理解できる人向け。チャイブ、フェンネル、ペコロス、そば粉から作るガレット、蕎麦の実ファルシなんかまで出てくるので再現するには食材を手に入れるところから。本気でちゃんと作るには結構むずかしい。 日経二部の『日経マガジン』に連載されていた記事を再編集して書籍化されたようです。執筆者は複数のライターがいるようで、テキストの情報のクオリティは高い。図書館で借りたが、内容はなかなか充実しているので購入しようかな。
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