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なぜリーダーは「失敗」を認められないのか の商品レビュー

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28件のお客様レビュー

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2024/02/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本語の副題は「現実に向き合うための8の教訓」。企業のリーダーは往々にして、現実を直視せずに自分たちの都合の良いように解釈することで企業を破滅的な結果を招く。この否認(DENIAL)が影響で没落した企業や、否認を避けることで危機を脱して復活した企業の研究例を列挙し解説している。 豊富な事例で導きだされた8つの教訓を挙げているが、どれも当たり前のように聞こえる。それぞれの企業の結末を知っていればこそ、過去の時点でのリーダーたちの態度や判断が誤りだったことは「後出しじゃんけん」で分かるが、半世紀も前の企業を題材にするだけではなく、現在進行形の企業を取り扱ってほしい気がする。NVIDAやAMDと対峙する現在のインテル、GAFA、携帯端末メーカーのような、今の企業のリーダーたちが過去の教訓をどう活かし、否認を避けることでこれからどう未来へつなげていこうとしているのか、解説を聞いてみたい。

Posted byブクログ

2022/07/18

第1部 現実を見誤る 悪い情報を遮断する―ヘンリー・フォードと“モデルT” どうしてあなたは「認められない」のか 技術的キャズム―タイヤ業界が認められなかったこと 「これが現実だなんて、信じられなかった」―A&Pの凋落 巨大建築コンプレックス―シアーズの凋落 今日の行いは、明日の...

第1部 現実を見誤る 悪い情報を遮断する―ヘンリー・フォードと“モデルT” どうしてあなたは「認められない」のか 技術的キャズム―タイヤ業界が認められなかったこと 「これが現実だなんて、信じられなかった」―A&Pの凋落 巨大建築コンプレックス―シアーズの凋落 今日の行いは、明日の成功につながるか―IBMの否認と復活 コカ・コーラがついた“真っ赤な嘘” 群衆の狂気―ドットコムバブルと否認 第2部 真実を見極める 戦略、組織構造、そして現実の直視―デュポン 「僕らが一度会社を辞めたつもりになって…」―インテルにおける新たな視点 データ重視のEQ経営―タイレノールの復活 新たな視点

Posted byブクログ

2019/03/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本では現実を否認した結果、「破滅」につながった経営について事例を挙げて説明されている。その事例を踏まえた教訓を以下の8点、紹介している。 否認に立ち向かうのは今、今日この日である。危機を待っていてはいけない。 事実か、どれほど残酷なものであろうと、それを無視したり、否定したり、理屈をこねたり、ねじ曲げたりすることが、その残酷さを和らげたりしない。 権力はひとを狂わせる。 最高意思決定者が聞く耳を持つことが重要。 長期的な視野に立つ。 呼び名を変えて誤魔化そうとしない。 真実を語る。 過去の常識だけに頼らず、鋭い観察眼を持っておく。

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2021/08/08

本書で紹介する「否認」が頭に刻み込まれた。こういうシンプルなビジネス書は読み心地が良い。フォードを『藁のハンドル』を読んで以来見直していたが、本書の例を読んで失望した。まあ、それだけ否認は成功した人間にとって難しいということなのだろう。特にその成功が大きければ大きいほど。 ちなみ...

本書で紹介する「否認」が頭に刻み込まれた。こういうシンプルなビジネス書は読み心地が良い。フォードを『藁のハンドル』を読んで以来見直していたが、本書の例を読んで失望した。まあ、それだけ否認は成功した人間にとって難しいということなのだろう。特にその成功が大きければ大きいほど。 ちなみに、信頼獲得の好例としてJ&Jのタイレノールがよく紹介されるが、ここまで紙面を割いて丁寧に解説したものを読んだのは初めてだ。 8つの教訓 「否認に立ち向かうのはまさに今、今日この日である」 「事実がどれほど残酷なものであろうと、それを無視したり、否定したり、理屈をこねたり、ねじ曲げたりすることが、その残酷さを和らげたりしない」 「権力は人を狂わせる」 「最高意思決定者が、聞く耳を持つこと」 「長期的な視野に立つ」 「相手をバカにするのは、否認の兆候」 「真実を語る」 「たいていの人間は、たとえ間違っていようと、過去の常識にしがみつこうとする」

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2015/10/27

「見えるのに見ていなかったことにする」のが、否認の始まりで、否認の先に悲惨な結果があることを追体験できます。 やるべきことをやらないでいる間に、「タワー」のような建物を立てたがる企業が少なくないことも、実感できると思います。

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2013/12/25

過去の成功例に囚われ、変われない独りよがりなリーダーが失敗をする。状況は変わることを前提に、初心者のように純粋にものを見、相手の視点から物事を見ることを意識せよ。

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2013/02/19

失敗から何を学ぶか。 よく「失敗から学びなさい」と言われますが、具体的に「何を」学ぶのかを事例として紹介している本です。 インテルの事例を調べるために買ったため、その印象が強く残っていますが、経営判断についての一つの選択でV字回復することから、インテルのような半導体の会社以外に...

失敗から何を学ぶか。 よく「失敗から学びなさい」と言われますが、具体的に「何を」学ぶのかを事例として紹介している本です。 インテルの事例を調べるために買ったため、その印象が強く残っていますが、経営判断についての一つの選択でV字回復することから、インテルのような半導体の会社以外にもどれだけ顧客目線で考えれるかを見直す機会にもなります。 有名な会社の事例が多いため、読みやすく勉強になります。

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2013/01/27

失敗を認めない=「否認」ということで、フロイトのいう防衛機制のうちの「否認」が取りあげられていますが、書かれている内容としては、否認以外の防衛機制(合理化や反動形成など)もひっくるめて「否認」としています。 このような否認をするのは、自分がピンチだとわかってるから、その状況を脱...

失敗を認めない=「否認」ということで、フロイトのいう防衛機制のうちの「否認」が取りあげられていますが、書かれている内容としては、否認以外の防衛機制(合理化や反動形成など)もひっくるめて「否認」としています。 このような否認をするのは、自分がピンチだとわかってるから、その状況を脱し、環境に適応するために防衛機制が働くわけで、当たり前といえば当たり前なんですが、事例とともに読むと、否認という行為がすごく人間らしくて、失敗を認めることの難しさを感じます。 そもそも、うちの社長が失敗を認めて、なんとか方向性を正してほしいがための説得の材料のために読み始めましたが、防衛機制は自分にもあり、うまく環境に適応するために働かせることもできるだろうし、知らない間に悪い方へ向かってる恐れもあり、「人を正そう」なんていう、少し傲慢なテイストもあった自分にとっては、将来の自分への自戒のメッセージにもなりました。

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2012/10/28

否認に立ち向かうのはまさに、今、今日この日である。ただし、否認を完全に防ぐことはできそうにない。が、それでも打ち勝とうとする努力をした方が良い。 数多くの否認による悲惨な結果、否認に打ち勝つことによる成功をじっくりと読み、日々の自分自身にあてはまることばかりで、少し恐ろしくも思...

否認に立ち向かうのはまさに、今、今日この日である。ただし、否認を完全に防ぐことはできそうにない。が、それでも打ち勝とうとする努力をした方が良い。 数多くの否認による悲惨な結果、否認に打ち勝つことによる成功をじっくりと読み、日々の自分自身にあてはまることばかりで、少し恐ろしくも思えた。 この本からは、仕事に取り組む上で最も大事なことを学んだ。学んだというよりも指導を受けたというのが率直な感想である。

Posted byブクログ

2012/05/24

「失敗」は「死」か?そんな命題が頭に浮かんでくる本に感じた。一人でじっくり読むというよりは、章を選んで部内とか仲間内でケーススタディするのに最適な本だろう。社内で提案してみようかな...

Posted byブクログ