女王国の城(下) の商品レビュー
協会からの理不尽な対応、ひいてはこの打破しようのない状況の描き方が非常にうまく、焦燥感を抱えながら読み進めた。 ハードカバーを既読なので一通りの内容は覚えていたのだが、例のバイオレンスのシーンは何度読んでもワクワクする。信長先輩の男前なあの台詞を生で聞いてみたい。 宗教や宇宙とい...
協会からの理不尽な対応、ひいてはこの打破しようのない状況の描き方が非常にうまく、焦燥感を抱えながら読み進めた。 ハードカバーを既読なので一通りの内容は覚えていたのだが、例のバイオレンスのシーンは何度読んでもワクワクする。信長先輩の男前なあの台詞を生で聞いてみたい。 宗教や宇宙というのは、それを抱えていればこそ生きていけるというひともいて決して悪ではないはずなのに、どうしてこうもただひとつだけになってしまうのか。終盤の江神さんの協会への皮肉は、悲劇を見逃してきたこの世界の全てのひとに向かっているような気がした。
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殺人事件の解決はもとより、野坂公子代表にまつわるエピソードのオチがたいへん気持ちよく腑に落ちて◎。 江神シリーズの最後の長編を惜しみつつも楽しみに待つ。
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中だるみな感じはあったが、後半は怒涛の展開。江神先輩の推理が冴え渡った。長すぎて、読者への挑戦は放棄してしまったが、「城」から出してもらえないのも理由があり、どんでん返しがあった。 次回作が最終とのことだが、いつになるのだろう?
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このロジックはなかなか… なるほどなぁ! そして江神さんのプライベートもちらり。 学生アリスシリーズの中で一番面白かった! 最新作早く出ないかなぁ…
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上巻でややだれていたのを引きずって下巻へ。 最初のほうはつらつら読みながらくどさを感じますが、アリスの思考で走っているところもあるので移入してくるとエンジンかかってきたな! て感じです。 なので、謎解き以前の後半戦からはさくさく進む。 根がミステリーファンではないので、あまり謎解きに熱心ではないのですが、複線やらいろいろを拾って謎解きされて行くところは先輩の格好良さを感じちゃいます。 宇宙人やらユーフォーやらの上に建築された城も、結局は人間の建てたもの。いろいろで手来た宇宙ネタは、まぁネタですね。 人は皆寂しい。 この考え方は、共感できちゃいますね。 ぶっちゃけ、そうあって欲しいという願望でもありますが。 次は短編集なそうな。 それはそれで楽しみ。 しかし、先輩方就職大丈夫かな?
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江神部長の魅力は推理と結末に痛ましさを感じているところだと思う。あとワトソン役の部員を正当に評価するところ。
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人数が多いし状況があれこれ細かいから、自分も推理をして楽しむ、ということは難しかったけど、推理をしなくても十分楽しめた。 合間合間に勉強になる話もたくさん織り混ぜられていたからミステリー一辺倒にもならなかったし。 時を越えた二つの事件が思わぬところから繋がるのはパズルがぴたりとはまって爽快。 動機がなんだかわかるようなわからないような・・・。 ともあれ、十数年ぶりのシリーズ続編、読みごたえもあり、期待を裏切らない作品でした。
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事件や脱走劇やその果ての美しい再開やらとスピード感がたまらない展開。 しかし何と言っても最後の論理。犯人が絞り込まれていき、真相にたどり着く様は圧巻の一言です。 事件の背景までしっかり作り込まれており、鮮やかな伏線も見事。
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有栖川先生はやっぱり学生シリーズの方が好きだな、と再認識。 ストレートな有栖川先生らしい長編ミステリでとても楽しめました。 有栖川版「Yの悲劇」!?と思いましたが+αで流石だなと思いました。 後半は学生シリーズならではのアクションシーン(?)も満載で、前半とは打って変わり一気に緊張感が高まります。 2重、3重に張られていた伏線が事件の解決によって全て解消されていく様に清々しさすら覚えました。江神さんかっこいい! (江神先輩がかっこいいのはいつもの事ですが、今回は信長先輩の脱走劇もかっこよかったです。笑) EMCシリーズもあと1作という事で江神さんの「呪縛」が解けるかどうかが気になる所ですが、気長に楽しみにしていようと思います。
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のんびりとしていた上とは打って変って、下のスピード感は素晴らしかった。おお、そこまで進んじゃう?!言っちゃうの!?もうちょっとゆっくり時間を進めようよ!と思うくらいに。 下を手に取ったら時間を忘れて読んでしまい、裏表紙を閉じたときは思わず深く息を吐いた。気がつかないうちに息を詰...
のんびりとしていた上とは打って変って、下のスピード感は素晴らしかった。おお、そこまで進んじゃう?!言っちゃうの!?もうちょっとゆっくり時間を進めようよ!と思うくらいに。 下を手に取ったら時間を忘れて読んでしまい、裏表紙を閉じたときは思わず深く息を吐いた。気がつかないうちに息を詰めていたらしい。上のSETI説明の辺りで少しだけ本を閉じかけたが、やはり最後まで読み切って良かったと思う。 1ページ捲る度にどきどきと胸が高鳴って、誰が犯人だんだろう!とじれったい気持ちを抱えながらも、江神さんが解き明かす前に犯人を付きとめたい!という気持ちが対立して、とてももどかしかった。 まあ、「あなたが犯人ですね!」と思っていた人は案の定外れてましたが。 やっぱり有栖川さんが好きだなぁと再確認ができた一冊でした。
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