女王国の城(下) の商品レビュー
人類協会の本部で起こる殺人事件の解決と解放をもとめる5名の奔走 クローズドサークルでのお話なので仕方ないですが、検死も推理もEMCが担当でどうにも「彼らの検視を ごまかしやミスリードがないのか」ってところが信用できないまま読み進めてしまった。一応お医者さんがいるんだから彼にテキ...
人類協会の本部で起こる殺人事件の解決と解放をもとめる5名の奔走 クローズドサークルでのお話なので仕方ないですが、検死も推理もEMCが担当でどうにも「彼らの検視を ごまかしやミスリードがないのか」ってところが信用できないまま読み進めてしまった。一応お医者さんがいるんだから彼にテキパキと提示してほしかったけど、彼も一応容疑者なんですね。 仕方ないかー。 推理小説というよりも青春アクションものの印象が強くなりました。織田さんもモチさんもかっこよいです。
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敬愛する江神二郎シリーズ4作目。有栖川先生の作品は恐らくすべて読んでいて、『女王国の城』も発売された2007年に読了済。文庫版は買うだけ買ってそのまま置いていた。 最近とあるきっかけで江神シリーズを一から読み返す機会があり、ゆるゆると4作目まで来たけど、いや、『女王国』最高に面白いな! ここからネタバレを含みます 前に読んだときから17年(17年!?)経っていることもあり内容をいい感じに忘れていて、ほぼ初見の気持ちで読めた。『双頭〜』とかは割と流れを覚えていたのに、なぜか『女王国』は殺人事件に関する真相がすっぽり抜け落ちており。代わりに、誘拐された「女王」がラストに笑顔で戻ってくるシーンだけは17年たっても鮮烈に覚えていた。だってすごく印象的かつかっこよくないですか!? 17年前に読んだときにもとても面白かった記憶だけはあって、その感想は今回も変わらず。 今回もクローズドサークルものではあるが、前3作と違い「人為的に」閉じ込められるのがまず新鮮だった。 江神さんが暗号を書いてよこしてくるシーンはゾクゾクしたし、有栖たちが警察を呼ぶため教会から脱出しようと行動を起こす「暴れ太鼓」シーンは最高にワクワクした!あのシーンは元警官のおじさんもだいぶカッコよかったな。EMCメンバーたちの若さや無鉄砲さは火村シリーズには無い青春大活劇って感じで最高である。 そして江神二郎が文句なしにかっこいい。若かりし頃は「大学に行ったらこんなにカッコイイ先輩に会いたい・・・」などと馬鹿な夢を見ていたけれど、江神さんの年齢を優に超えた今読んでもやっぱり江神さんは尊敬すべき「先輩」だしどうしても江神「さん」って呼んでしまう。 昭和の貧乏学生江神さん、煙草はキャビンの江上さん、少女の初恋泥棒江神さん、ああ江神さん、江神さん・・・。 次で終わってしまうんだなと残念に思いつつ、5作目を気長に待とうと思う。彼は母親の呪縛から逃れられるのか。
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長かったーーー。けど気になる伏線が多くて最後まで読み切った。ちょっと強引じゃないかと思うトリックも、まぁなるほどーと思わせられる。読み続けたいシリーズ。
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色んな意味でスケールが大きい話だった。真相の尻尾は掴んでいる気がするのに、やっぱり最後までは辿り着かなかった。このシリーズはずっと追っていたい。
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上巻ではわりと平和な感じだったけど下巻は凄い。 就職活動中なのに行動力がヤバい。普通なら躊躇ってしまうだろうに… 最後に全部謎が解けた時にはなるほどそういえば…みたいに思ったりして。 ただ犯人は全然的外れな予想だった
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犯人の名前が出た瞬間 「…おま…誰?!」って一瞬なったくらい存在感がなかった… 宗教関係はなぁと尻込みしながら読んでたけど、クローズドミステリーは好きなのでさくっと上下巻読めました。 ただトリックについてはイマイチこうピンとこず。 過去の古屋での拳銃自殺ですが、いやいや子供見つかるんじゃねーのか?!陰で隠れれる?! あまりその場の情景が浮かばずだったのと、イマイチこう動機がなぁ。 でもまさか最初のあわや事故か?!のニアミスに代表がのってるとは… こうゆうとこさすがというか ほつほー!って伏線回収楽しかったです。 今回はアリスの存在がちょい薄かったかなぁ。 モチさん、よかったよ!!! やっぱ学生アリスはそれぞれの個性があり楽しい!!!!
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第4弾 後編 久々にゾッとした。わかったことなんてないけど、本当に真相がわからなくて、もう望月を笑えない位わからなかった。またはぐれて、再会してはぐれて…教会の隠し事が見えないし、11年前の事件とか、絡みが多すぎて混乱しかけたけど、そこは名探偵江神。ちゃんとわかるように話してくれるのでじわじわ犯人が見えてきた時は自分が追い詰められているかのようにどきどきした。11年前の殺人、行方不明、小火に悲恋、そして今回の隠し事と殺人。 最後に全部スッキリするところはさすが。信じられる友だちがいいな。
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内容(「BOOK」データベースより) 江神さんと再会できてほっとしたのも束の間、人類協会の総本部で大事件が発生。それなのに、協会は外部との連絡を断ち自力で犯人を見つけるという。どうしてこうなってしまうの?殺人事件に巻き込まれるだけでたくさんなのに、また閉じ込められてしまった。翌朝...
内容(「BOOK」データベースより) 江神さんと再会できてほっとしたのも束の間、人類協会の総本部で大事件が発生。それなのに、協会は外部との連絡を断ち自力で犯人を見つけるという。どうしてこうなってしまうの?殺人事件に巻き込まれるだけでたくさんなのに、また閉じ込められてしまった。翌朝轟いた銃声は事態をさらに悪化させたけれど、これを好機と見てモチさんとアリスが行動を開始、織田さんと私も…。
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「丸ごと新興宗教の街」(バチカン市国みたいな?)にそびえ立つ城に江神を救い出すつもりで乗り込んだアリスたち英都大学推理小説研究会のメンバーは、ミイラ取りがミイラになった状態。 謎を解かないと解放してもらえないゲーム? ミステリのネタバレほど語ってはいけないものは無いので、多くは語れませんが・・・ (上)のレビューで、次に殺される人が分かったとか書いたのがお恥ずかし過ぎでした。 時事問題的に、新興宗教についてはあまり触れたくないのですが、この「人類協会」は宇宙人ペリパリの再臨を待ち焦がれる、というある意味SFサークル活動的なノリであると、何度も強調されている。 物語の設定は1990年で、その後に起きるサリン事件を引き起こしたような危険な教団では無いということの説明なのだろう。 殺人事件を警察に通報しない、アリスたち「ゲスト」を監禁して外に出さないなど、非常識な手段を取ってくるが、協会上層部の者たちや会務員の会話や感情表現は普通に人間的であり、なかなか謎が解けなくて焦れてくるところを、彼らと江神、アリスたちの丁々発止のやりとりが飽きさせない。 マリアの大立ち回りや、織田との逃避行、アクションシーンもあってサービス満点! なんだかジブリ的なチーちゃんの存在も物語に彩りを添え、かつ重要なカギを握っている。 そして、十一年前の不思議な事件ももちろん絡んでいて、江神が皆を集めての謎解きが始まるのですが、名探偵が全て物語って終わり、というのではなく、集められた容疑者たちがそれぞれ考察し、意見を述べ、まるで捜査会議のようになっているので、『読者への挑戦状』で玉砕した読者(私です)も、段々と考察が進んでいくのだ。 犯人が誰、というところより、別の件で「やられたー!」と思った。 警察への通報を頑なに拒む理由というのは、少し考えれば分かることなのに、胡散臭い、何か企んでいるのでは?国家に対するテロとか?・・・とついそちらに目が向いてしまったために、全然気づかなかった。 宗教に「立ち入ってはいけない聖域」が存在する事で事件は複雑になり、また逆にトリックが成立する。 そして・・・江神さんが人類教会を訪れたことにはやはり隠された理由があった・・・ アリスとマリアの会話に出てくる「さびしさ」についての考察。 ストレートにこういう談義ができるのが、この時代の若者らしいと思う。 彼らの語る「さびしさ」に耳を傾けながら、目の前に浮かんでくるのは江神の横顔だ。 これは、学生アリスシリーズの長編5作を予定しているうちの4作目ということ。 あと一作、書かれるんですね? 待ち遠しすぎます。 必ず書いて下さい!なむなむ。
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下巻最高でした。バイクの驀進もマリアの消化器もユーモアがあって笑えたし、ミステリー要素もしっかり練られていて、面白かった。こんなに気持ちよく読めるミステリーもあるんだなと。 文章が読みやすいからしっかり掴めるのが切実にに有り難い。 長編はこれでおしまいかと思うと5人が見れなくて寂...
下巻最高でした。バイクの驀進もマリアの消化器もユーモアがあって笑えたし、ミステリー要素もしっかり練られていて、面白かった。こんなに気持ちよく読めるミステリーもあるんだなと。 文章が読みやすいからしっかり掴めるのが切実にに有り難い。 長編はこれでおしまいかと思うと5人が見れなくて寂しい。今後5作目は出るのでしょうか。。?
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