世界は光に満ちている の商品レビュー
涙無くしては読めない短編ばかり…時代は戦争中だったり戦前のものだったり幅広い。そういえば主人公に限らず病気を患っていたり死んでしまったりがやたら多い。哀しい物語が多いのに愛に溢れていて読後、あたたかい気持ちになった。そして、あとがきが妙に明るく触手推し(笑)
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※このレビューにはネタバレを含みます
6編の作品が収録されています。 世界は光に満ちている(カップルがともに死んじゃう・・・) 象牙色の銀河 上弦の月が沈んだら(死んだ父親の愛人とできちゃう話) 契る花(ホラーっぽい感じ) 五月雨る抱擁 色にはちょっとうるさい男(『世界は~』と同じカップルのお話) この本に収録されている作品は、 どれも哀しい感じが強いのですが、 心に残るお話です。 どれが一番好きかはなかなか決められませんが、 私は、『上弦の月が~』と『契る花』がお気に入りました。
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○世界は光に満ちている ○象牙色の銀河 ○上限の月が沈んだら ○契る花 ○五月雨る抱擁 ○色にはちょっとうるさい男 ○あとがき
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全編レトロな1冊。唯一現代な墓参りが一番好きかな。触手扱いされてる花のラストが、軽く鳥肌気分でせつなかった。
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5つの短編が収録されています。その殆どがちょっと昔の日本が舞台になってる話で、そこはかとなく郷愁が漂っています。 表題作は、戦時中の田舎でひっそりと療養する青年と、そこへ突如現れた若い米兵との話。いたわりあい、心を通わせていくうちに二人の間に生まれた美しい愛情が感動的です。BL読...
5つの短編が収録されています。その殆どがちょっと昔の日本が舞台になってる話で、そこはかとなく郷愁が漂っています。 表題作は、戦時中の田舎でひっそりと療養する青年と、そこへ突如現れた若い米兵との話。いたわりあい、心を通わせていくうちに二人の間に生まれた美しい愛情が感動的です。BL読んでて、こんなにも人として生まれてきた意味や幸せを考えさせられるとは、思いもよらなかった。 「上限の月が沈んだら」が、個人的にはツボをつかれた話で一番気に入りました。 短編なのに話の中で歳月が大幅に動くところもいいし、年下攻めなのもいいし(年下攻めのパーセンテージの高い短編集ですが)、アダルトな登場人物であるのも好みだけど、そこへ幼少時代という形で子供が登場するのもよかった。深井センセの描かれる少年はピュアでかわいいですねー。 どのストーリーも、ガラス細工みたいに繊細で傷つきやすい恋心を、すごく優しい目線で緻密に描ききっていて、素晴らしいです。 カバー下は胸キュンでした。 ただ、なにぶん短編集なので「もっと読みたい病」の症状が出ること必須ですね…
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まさに珠玉の作品集!表題作でいきなり泣きましたが、確かに幸せがそこにあったと感じられての涙でした。本編の中のセリフや、表紙イラスト、カバー下、(ペーパーも)に幸せが溢れていて、彼らにとってあの結末はハピエンだったと思えます。これが一番のお気に入り作品ですが、同時収録の作品たちも深...
まさに珠玉の作品集!表題作でいきなり泣きましたが、確かに幸せがそこにあったと感じられての涙でした。本編の中のセリフや、表紙イラスト、カバー下、(ペーパーも)に幸せが溢れていて、彼らにとってあの結末はハピエンだったと思えます。これが一番のお気に入り作品ですが、同時収録の作品たちも深い愛情が伝わってくるとてもいいお話ばかりでした!実は「上弦の月が沈んだら」でもホロリだった私です(笑)「契る花」の真実に衝撃を受け、その結末が残す余韻が切なくて…。読み応えのある短編集で、深井さんの世界を堪能できる1冊です。
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