保身 の商品レビュー
何よりも組織を守ることを優先させる警察上層部。死人に口なしをいいことに、無実の罪を被せる警察の暗部。理不尽に立ち向かう遺族、新聞記者、そして我を通し続けた元刑事。 様々な要因が絡み合い、ドロドロの様相。ドラマを見ているようだった。
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ここまでとは考えたくないが、 組織を守るという大義名分のもと、 似たようなことが行われていると思う。 自分の会社でも法には触れないものの、 組織を守るという名の下、 同じようなことが行われている。 しかし、宮仕えの身で組織に楯突くのは、 相当の勇気と覚悟が要り、 なかなかできる...
ここまでとは考えたくないが、 組織を守るという大義名分のもと、 似たようなことが行われていると思う。 自分の会社でも法には触れないものの、 組織を守るという名の下、 同じようなことが行われている。 しかし、宮仕えの身で組織に楯突くのは、 相当の勇気と覚悟が要り、 なかなかできるものではない。 本書で最も印象的であったことは、 組織を守るためにやっているのだから、 当然といえぱ当然であるが、 最後の最後は、 組織は個人を守ってくれないということである。
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内容紹介 殺人犯が現場から逃走するときに目撃したのは、県警幹部が犯した轢き逃げだった。県警側は幹部を庇い、殺人事件の捜査すらも、捻じ曲げようと画策する。その事実を知った殺人事件の担当刑事が苦悩の末に出した結論は!? 守るべきは正義か、組織か!? 内容(「BOOK」データベースより) 絞殺事件と轢き逃げ事件。まったく無関係だったはずのふたつの事件が、運命の悪戯で複雑に絡みあっていく―。守るべきは、正義か組織か。警察幹部の犯罪を知った刑事の懊悩と決断。獲物を狩る狼として誇り高く生きていくのか、それとも目を閉じ耳を塞ぎ歯車として安隠な生活を送るのか。法廷ミステリーの名手が放つ、初の警察小説。
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刑期を終えて出獄した男が、旅行鞄を持ってマンションを出る女性を見かけて2~3日の宿と決めて忍び込む。 思ったより早く帰宅した女性に驚き、殺してしまう第一の事件。 警察幹部が職場の歓送会に出席。酔ったところに懇意の女性から電話があり酒酔い運転、死亡事故を引き起こす。第一の事件の犯人がこれを目撃した事で、現場から逃げた幹部を守るために行われる犯人との取引。 帯には「警察幹部の犯罪を知った刑事の懊悩と決断」とあるが、その部分の描写は弱い。
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・市民センター図書室にて借りる。 ・後半いよいよ出来事と人物が出揃って盛り上がるか、ってとこでページがもう残ってない!案の定駆け足で終わった。面白くない。 ・みんな死亡しておしまい、の方が刑事と元刑事の二人がドン・キホーテ宜しく県警に立ち向かいました、よりリアルなのかも知れないよ...
・市民センター図書室にて借りる。 ・後半いよいよ出来事と人物が出揃って盛り上がるか、ってとこでページがもう残ってない!案の定駆け足で終わった。面白くない。 ・みんな死亡しておしまい、の方が刑事と元刑事の二人がドン・キホーテ宜しく県警に立ち向かいました、よりリアルなのかも知れないよ。でもリアルとかどうでもいいのよ、物語の力を味わいたいんだよ読者は。なのでこの終わり方は認められない。
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【保身】 小杉健治さん F県警捜査一課五係の刑事・藤浦はノンキャリアの刑事だった。 ノンキャリアと言えども、昇進試験に受かれば警部か警視に まではなれる。しかし彼は昇進試験を受けることなく、 生涯現場を相手にする刑事で居続けた。 上司を上司とも思わず、同僚とも和しない。 自分の気に入らない方針が出れば上司であろうが、かまわず に文句をつける、組織の中で生きるにはそぐわないタイプ の人間だった。 そんな彼が定年まで勤め上げるコトが出来たのは、刑事と しての腕前がよかったからに他ならない。 彼は古いタイプの職人気質の刑事だったのだ。 その藤浦が定年退職するコトになり、課でささやかな 送別会が催された。 藤浦の上司・蓮見管理官はキャリアの警視正だ。 その蓮見が送別会を後にして愛人宅へ向かう途中に ひき逃げ事故を起こしてしまう。 このところ不祥事続きの警察にとって蓮見の事故は 警察の信頼を完全失墜させるに足る大問題だった。 F県警の幹部は警察という組織を守るため、蓮見の事故を 組織ぐるみで隠蔽してしまう。 藤浦と同じ五係の一刑事である宮下が追っていた殺人事件。 コチラはほぼ犯人が特定でき、殺人容疑で逮捕にこぎつけ ようと言う時、犯人が蓮見の事故の目撃者であると言い出した。 犯人の話は信憑性に富んでおり、犯人は事故の黙殺を条件に 警察に取引を持ちかけた。そして宮下は捜査から外された。 藤浦は再び、個人として捜査をはじめる。 ☆ 一気読み。(^^)/ 「組織を守るというコトは、自分を守るコトに他ならない。 自分の経歴に傷がつくことを恐れているだけだ。」 なるほど〜〜。。 でも、実際この小説に書かれているようなコトがあるとしたら 怖いなぁ。。 警察が組織で動けば、その気になれば簡単に犯人を作ることが できそうだから・・・
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