一刀斎夢録(下) の商品レビュー
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斎藤一が主役の小説。独特の解釈が面白い。鉄之助を乞食小僧と呼び違った意味で大きく取り上げたのが面白かった。この人が書く土方歳三は相変わらずかっこいい!見え坊はその通りだと思う。斎藤一は残酷決していい人ではないが、この時代を生き抜いた人なんだなと思った。かっこ良く書かないのがまたいい!近藤の評価は少し低い。あと吉村も出るわ。あと林と久留米。沖田総司はまあまあ藤堂は名前も出てこなかった
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クメが出てきた辺りから嫌な予感はしてたけど、やっぱりそうきたかって感じ。この後太平洋戦争を経て梶がどうなっていくのかが気になって仕方ない。というかそこまで書いてあるのかと思ってわくわくしながら読んでたのであっけなく終ってしょんぼりした。
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あまり得意でない幕末、維新へ話がきたちめ、進みも遅かったけど、なんとか読みおわりました。ほかの浅田新撰組より読むの時間きったし、あまり泣けなかったのはやっぱ明治時代にひかれるものごないから? 上巻最後のから吉村貫一郎がでてくるのはけっこうサプライズでした
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上刊のほうがおもしろかったかな。 予約をしたのも忘れたころに手元にきました。 上刊のメインが坂本竜馬 下刊のメインは西郷どん 味方が敵になり、また逆もあり。 正規の側のはずが、賊軍になり 千葉で、敵方に救われるシーン 西南戦争の解釈 武士だけが争いをしていたころ、農民を兵士...
上刊のほうがおもしろかったかな。 予約をしたのも忘れたころに手元にきました。 上刊のメインが坂本竜馬 下刊のメインは西郷どん 味方が敵になり、また逆もあり。 正規の側のはずが、賊軍になり 千葉で、敵方に救われるシーン 西南戦争の解釈 武士だけが争いをしていたころ、農民を兵士にしてからの戦禍の違いを思うシーン そんな箇所が印象に残りました。 最後は、無理に終わらせたように思えてしまった。
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何度でも読もう。壬生義士伝を何度でも読み返したように。 浅田次郎が死ぬ前に、これを書いてくれてよかった。嬉しい。
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これまで読んだ小説の中で1番かもしれない。また読みたい。時間を経て読んだらまた違った感動があるだろう。ラストは何度も読み返してしまう。
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浅田次郎の新撰組もの。明治天皇崩御後、大喪の礼があけた8日間の近衛師団の休暇期間中に全国武道大会で2位となった梶原中尉に毎夜語られる新選組三番隊長斎藤一の昔語り。天切り松闇語りにも共通するエピソードを連ねる方法で語り明かされる幕末、御一新を駆け抜けしかも死ねなかった真の武士の生き...
浅田次郎の新撰組もの。明治天皇崩御後、大喪の礼があけた8日間の近衛師団の休暇期間中に全国武道大会で2位となった梶原中尉に毎夜語られる新選組三番隊長斎藤一の昔語り。天切り松闇語りにも共通するエピソードを連ねる方法で語り明かされる幕末、御一新を駆け抜けしかも死ねなかった真の武士の生き様。 初めて作品を読んだころより数倍涙もろくなっているのに、この頃浅田次郎で泣けない。今回も。
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一刀斎こと新選組三番隊長・斎藤一の語りと人生観の渋さが味わい深い作品でした。 浅田氏の新選組作品はこれが初めてでしたが、すんなり読めました。 大正の代の若き軍人・梶原稔に晩年の斎藤一が毎夜昔語りを聞かせるという形式の物語。 一刀斎が梶原に語るのは、主に鳥羽・伏見の戦いからの滅び...
一刀斎こと新選組三番隊長・斎藤一の語りと人生観の渋さが味わい深い作品でした。 浅田氏の新選組作品はこれが初めてでしたが、すんなり読めました。 大正の代の若き軍人・梶原稔に晩年の斎藤一が毎夜昔語りを聞かせるという形式の物語。 一刀斎が梶原に語るのは、主に鳥羽・伏見の戦いからの滅び行く新選組の姿と、維新後の西南戦争の様子、そして少年隊士・市村鉄之助との哀しい絆の物語です。 そもそも私は今まで新選組を題材にした小説を読んだことがなく、漫画やアニメでちょこっとかじった程度の知識しかなかったのですが、この作品を読むことでざっくりとした新選組の概要を掴むことができました。(ちなみに私の中で、斎藤一は『るろうに剣心』、市村鉄之助は『PEACE MAKER鐵』のイメージがすごく強いです。) 市村鉄之助といえば土方歳三とのつながりが強いイメージがあり、斎藤一と接点があるというのは意外な感じがしました。しかし、最後まで読んで納得。斎藤と鉄之助は交わす言葉が多いわけではないけれど、互いのことを深く理解し合っている感じがして、そんな描き方が素敵だな、と思いました。だからこそ結末が哀しかったです。 この作品で描かれる斎藤は、なんだか偏屈で人間嫌いですごく冷たい人間のような気がして、最初あまり感情移入できませんでした。おまけに結構、理不尽に暴力を振るったり、人を切り捨てたりしてるし・・・ しかし、人嫌いを称しつつも周りの人間をよく見ていて、その真意や思惑を理解することに長けており、また時代の大勢を見極めて自分なりに国のために尽くそうとする姿が、読み進めるうちに分かってきて、そんな一貫とした生き方がとてもかっこよく思えるようになりました。 それに最後まで読むと、実はこの人、とても情に厚く、誰よりも新選組のことを愛していたんじゃないか、という気がするのです。まぁ、本人はそんなこと認めないとは思いますが・・・ 幕末という時代は、国の根幹が揺らいだ激動の時代であり、何を信じればいいのか、どう生きればよいのか、現代の私たちには想像もできないような不安感の中で人々は生きていたのだと思います。だからこそ、そういう時代を必死で生きる人々の姿が強く印象に残りました。
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新撰組は負け続け、江戸から甲州、また江戸へもどり会津へ。 関西弁の久米部正親、そして京で吉村貫一郎に拾われた兄弟の弟、市村鉄之助を一刀斎は、救えないばかものと断じる。しかしそれは単なる侮蔑ではない。 さらに、梶原中尉の乃木大将殉死についての問いに「殉死ならくどくど遺書な...
新撰組は負け続け、江戸から甲州、また江戸へもどり会津へ。 関西弁の久米部正親、そして京で吉村貫一郎に拾われた兄弟の弟、市村鉄之助を一刀斎は、救えないばかものと断じる。しかしそれは単なる侮蔑ではない。 さらに、梶原中尉の乃木大将殉死についての問いに「殉死ならくどくど遺書など残すな、後始末をすべき妻を道連れにしたのは何事だ」と言う。これはなるほどと思う。 偽名を使えば助かるところを「新撰組伍長 林信太郎」と名乗って最期を遂げた林進太郎を「間が悪い」と断じるところもなかなか。そして西南の役大陰謀説も興味深い。911陰謀説を思い出した。 最後に「夢録」らしいところが出てくる。西南の役で警視庁抜刀隊として参戦した一刀斎の前に、鬼のようなそっくりの剣客が登場。結末もまことにすばらしい。 浅田次郎はすごい。こちら「http://bunshun.jp/pick-up/muroku/」を見たのだが、これで新撰組三部作だそうだ。前の二つもぜひ読もう。楽しみが増えてうれしい限り。
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やはり、上下巻に分かれているものを図書館で順番待ちして読むのは厳しい。上下の間があいてしまって、内容を忘れるほどではなかったけど、気持ちが持続しなかった。それでも読ませる内容ではあった。
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