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新世界より(上) の商品レビュー

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681件のお客様レビュー

  1. 5つ

    206

  2. 4つ

    229

  3. 3つ

    146

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2012/12/29

アニメだけでは頭が追いつかない!と思い初・貴志祐介 上巻は舞台となる世界の説明や序章という印象 呪力や八丁標、バケネズミにミノシロモドキとカギとなるものの説明ばかりですからここで投げ出す人が多そう… 後半に入ってやっと、不気味なほど平穏が保たれた世界の謎に触れます どのようにして...

アニメだけでは頭が追いつかない!と思い初・貴志祐介 上巻は舞台となる世界の説明や序章という印象 呪力や八丁標、バケネズミにミノシロモドキとカギとなるものの説明ばかりですからここで投げ出す人が多そう… 後半に入ってやっと、不気味なほど平穏が保たれた世界の謎に触れます どのようにしてこの平穏な世界が保たれているのか 壊そうとするものに対しどう対処しているのか なぜそのような世界に至ったのか 詳しいことはまだまだお預け状態ですし、直近の危機はとりあえず回避されたところで中巻へ続きます 成人の異性同士の性交渉は厳しく管理される反面、子供の同性間の疑似性行為は推奨されていたり、人間が人間を攻撃するなんてありえない行為だという認識など、呪力の存在だけでなく道徳面でも現代社会との微妙な異なりがなんだか不気味 季節ごとの祭りや田園風景など「古き良き日本」の描写が多いだけに未来の世界というよりパラレルワールドのような印象 ここから結末に向かって怒涛の展開があるとのことなので続きが楽しみー 2012/12/27-28

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2012/12/28

息子が読んでいたのを借りました 面白い。飽きることなくさくさくと読了 アニメになっていたのでそちらも見ましたがやっぱ本のほうがいいな(笑)

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2012/12/27

アニメ化されてから本作を知り、一気に読んでしまった。内容は美しすぎる未来の小さな共同体。しかし、そこにべったりと染みのように張り付く排除の構造という二面性を孕んだもの。本文の中に出てくる”ネコダマシ”が「ダブルバインド」的な手法を使って人間を狩るように、本文を貫いている雰囲気もダ...

アニメ化されてから本作を知り、一気に読んでしまった。内容は美しすぎる未来の小さな共同体。しかし、そこにべったりと染みのように張り付く排除の構造という二面性を孕んだもの。本文の中に出てくる”ネコダマシ”が「ダブルバインド」的な手法を使って人間を狩るように、本文を貫いている雰囲気もダブルバインド的。いかに見かけが美しく見えても、またその逆であっても、内実はわからないものだ。人類学・動物行動学的な遠未来SFで、世界観の描写がとても美しい。後半にかけてミステリやアクションの要素が強くなり、駆け足になっていくが、個人的には前半部分の少々冗長とも思えるような世界観描写が読んでいて一番楽しかった。ドーキンスの『利己的な遺伝子』やピンカーの『人間の本性を考える』が好きな人にはお勧め。コンラート・ローレンツが元ネタだと筆者は述べているけれども。

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2012/12/23

「冷たい校舎」の時もそうだったけど、 スピード感や読みやすさはやっぱりマンガの方が良いけど、内容の充実度はやっぱり原作というか小説版のほうが良いです。 ハリーポッターもでしたが、 やや学園物のファンタジーにはオリジナルの魔法競技みたいのがありますよね。 この新世界にもある。 こ...

「冷たい校舎」の時もそうだったけど、 スピード感や読みやすさはやっぱりマンガの方が良いけど、内容の充実度はやっぱり原作というか小説版のほうが良いです。 ハリーポッターもでしたが、 やや学園物のファンタジーにはオリジナルの魔法競技みたいのがありますよね。 この新世界にもある。 このあたりが個人的にうっとうしいところですかね。 1000年後の日本のお話で、人類は「呪力」と呼ばれる超能力を使えるようになってたの。 子供は呪力を使えませんが、使えるようになると小学校を卒業して進学できるのな。 その、 進学までが序章のようで、進学してからのお話です。

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2012/12/21

和製ハリポタ(笑) 大人向けハリポタ(笑) ファンタジーといえばそうかも。 ただ、悪の教典からくるとホラー的には足りないかな〜、と思える。 でも、上中下と一気に読める文章の力は大満足です。

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2012/12/17

サイコキネシスを持つ千年後の人類の話。主人公の少女達はしめ縄で護られた神栖66町から外の世界へ飛び出していく。そこには隠された先史時代の痕跡があった。作者の動物生態学に関する知識と考察がとても深いがドヤ感も読み取ることができて面白い。歴史の新たな真実の謎解き、戦闘、恋愛青春、生物...

サイコキネシスを持つ千年後の人類の話。主人公の少女達はしめ縄で護られた神栖66町から外の世界へ飛び出していく。そこには隠された先史時代の痕跡があった。作者の動物生態学に関する知識と考察がとても深いがドヤ感も読み取ることができて面白い。歴史の新たな真実の謎解き、戦闘、恋愛青春、生物学的要素などなど盛りだくさん。次の巻も読みたくなる一冊でした。

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2012/12/16

ジュブナイル、ミステリー、ロードムービー、和風SF、生物学、文化人類学…いろんなエンターテイメントと学ぶ楽しみが凝縮されている、傑作!  はじめは亀のようにのろのろと物語がはじまり、上巻218ページで「ミノシロモドキ」が出て来た瞬間に、疾走が始まる。「呪力」という超能力が使える人...

ジュブナイル、ミステリー、ロードムービー、和風SF、生物学、文化人類学…いろんなエンターテイメントと学ぶ楽しみが凝縮されている、傑作!  はじめは亀のようにのろのろと物語がはじまり、上巻218ページで「ミノシロモドキ」が出て来た瞬間に、疾走が始まる。「呪力」という超能力が使える人間が支配する世界で、5人の子供たちが幼年、少年、成人と成長し、目にする世界と人間関係を広げていくたびに、開示されていく「新世界」の謎、おどろおどろしい成り立ち。中巻の真ん中から下巻のラストまでは疾風怒濤の展開、ページを繰る手が止まらなかった。 とにかく、練りに練られた物語の世界観に圧倒されます。甘美で、残酷で、魅惑的。 特に、人間を「自然界に生息するただの一生物」として観察し描写している作者の視点、その突き放し感が、とてつもなく恐ろしい。同じ人間という種族としての優越感や劣等感は文体から排除され、「実験でハツカネズミを観察する科学者」と同じ目線で、生物・人間を描いている。その視点にゾッとすると同時に、なぜか奇妙に快感を覚えるんです。そして快感を覚えた自分にまたゾッとする。 特にラストの大騒動では、これ以上ないってくらい「考えたくない人類の未来の可能性」を見せつけられ、茫然。本当に、あれだけはあっちゃいけない…。 5人の少年少女が、夏休みの自由研究として「鳥の出産の仕組みの観察」をしているシーンで、さりげなく、でも事細かに未来の鳥の出産の仕組み(偽卵とか巣の乗っ取りについてなど)が描写されているんだけれど、これがラストへの大きな伏線になっているという、あまりの手の込み方に愕然としました。(これは一例で、伏線は他にもたんまり) 人間はどんなに進化しても「自然界の1種類の生物に過ぎない」「時の洗礼と試練を受け進化した!はずなのに、やはり同じことを繰り返す」という、生物学的・歴史的に当たり前の事実を突きつけられる。 読後感、重いですがめちゃくちゃ刺さります。

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2012/12/14

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたち...

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。 (講談社文庫) ・レビュー  上巻は1000年後の日本神栖66町とその世界観を読者になじませる意味があったように感じた。次にどうなるか、常にわくわくとさせる書き方で面白い。中巻に向かうまでに「呪力」が一体どのようなものなのかは正確に把握しなくてはならないので、説明のためのエピソードとも取れる前半の物語。ただし、確実に伏線を織り込んでいて、後々に非常に面白くなってくる。

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2012/12/13

初日本語Kindleにて。 この世界が面白い。村上龍の五分後の世界や椎名誠のアドバードを思い出した。 どうなるのだろうと読み進めていたら、上巻終わってしまった。

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2012/12/12

最初はとっつきにくいけど、途中から一気に読んだよ、と言われた9冊目。字が大きいからサクッと読めるだろうと思っていたのに読むのに何度も中断したのでものすごく時間がかかった。異世界が舞台なのはいいとしてもいくらなんでも説明が多すぎて教科書読んでるのかと思うくらいだった上に、もういっそ...

最初はとっつきにくいけど、途中から一気に読んだよ、と言われた9冊目。字が大きいからサクッと読めるだろうと思っていたのに読むのに何度も中断したのでものすごく時間がかかった。異世界が舞台なのはいいとしてもいくらなんでも説明が多すぎて教科書読んでるのかと思うくらいだった上に、もういっそのこと説明なら淡々とそれだけしてくれたらいいのに途中途中で子ども達がいちいち残酷話にキャーキャー言ってて読んでいて小うるさい。あと不用意に暗い。暗い話怖い話って、主人公たちが置かれている状況を描けば不安感も絶望感も読者には十分伝わるのに、わざわざ全部こういう話だとか書くからシラケる。全体的におせっかいな文章が多すぎて半分を過ぎるまで全然話が入ってこなかった。とは言え、最後の方で遅々としていたものの少し話が進んできたのでこれからかな?

Posted byブクログ