おちゃっぴい の商品レビュー
安心安定の宇江佐真理さんの著作。 「驚きの、また喜びの」、引くに引けない伊勢蔵の狼狽ぶり江戸話だよねぇ。
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宇江佐真理さん「おちゃっぴい」、江戸前浮世気質、1999.12刊行、2003.5文庫、2011.1 2次文庫。この続編が「河岸の夕映え 神田掘八つ下がり」です。私は後先逆になりましたw。「おちゃっぴい」は、どれも味わい深い連作6話。私は第4作の「概ね、よい女房」と第5作の「驚きの、また喜びの」が特にお気に入りです!
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初読みの作家さん。楽しく読んだ・・・が・・・、いやー泣けました(;^_^A楽しくももちろんありました☆彡 でも、ちょっとした親子の情愛なんかがほろりとしちゃう。なにせ、江戸時代にタイムスリップしたかのように、江戸の庶民の方々がイキイキとしており、読みやすく、感情移入もすごくしまし...
初読みの作家さん。楽しく読んだ・・・が・・・、いやー泣けました(;^_^A楽しくももちろんありました☆彡 でも、ちょっとした親子の情愛なんかがほろりとしちゃう。なにせ、江戸時代にタイムスリップしたかのように、江戸の庶民の方々がイキイキとしており、読みやすく、感情移入もすごくしました。 短編集ですが、なかには続編もあり、お話がつながっていて、後日談のように楽しめました☆彡
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【収録作品】町入能/おちゃっぴい/れていても/概ね、よい女房/驚きの、また喜びの/あんちゃん 貧乏長屋の面々の支え合い、年頃の娘のゆれ動く心、極楽トンボの跡取り息子の純情で真剣な恋心、娘の色恋沙汰が気に障る十手持ちの親心…… 庶民のささやかな暮らしを描いていて温かい気持ちになれる。
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これはいい、宇江佐真理の6篇の傑作江戸人情物だ。上手い、上手すぎる。登場人物像が非常に生き生きとしていて、目の前に現れたようだし、その思いや感情の描き方も全くもって上手い。人物たちの関わりや話の進め方もよどみない。最後にほろりとさせて、あったかい気持ちにさせてくれる。「おちゃっぴ...
これはいい、宇江佐真理の6篇の傑作江戸人情物だ。上手い、上手すぎる。登場人物像が非常に生き生きとしていて、目の前に現れたようだし、その思いや感情の描き方も全くもって上手い。人物たちの関わりや話の進め方もよどみない。最後にほろりとさせて、あったかい気持ちにさせてくれる。「おちゃっぴい」はお転婆娘があっちこっち走り回って、春画の絵師と親しくなったり、北斎のところに行ったりと、目まぐるしいが、何とそれの面白いこと。伝法な北斎の娘のお栄もいいね。最後に若い手代がちゃんと迎えに来るところなんて、ほろりとする。他の5編も、人情物を読む愉しみを満喫させてくれる。
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2020/8/19 いいなぁ。 思った通りにいかないけど、これはこれで悪くないっていう短編集。 優しい気持ちになるんやな、このシチュエーション。 そしてやっぱり江戸弁が滅法界ふるってる。いっち乙粋。
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本石町の長屋の住人と、浅草御蔵前で札差を商う駿河屋、米沢町薬種問屋丁子屋とこのあたりの住人を中心に短編のように、話が編まれている。 一生に一度は江戸の中心のお城の中に入ってみたいと思う大工。親に手代を婿にと勝手に決められたおちゃっぴいな娘お吉が、アリスのワンダーランドのごとく、...
本石町の長屋の住人と、浅草御蔵前で札差を商う駿河屋、米沢町薬種問屋丁子屋とこのあたりの住人を中心に短編のように、話が編まれている。 一生に一度は江戸の中心のお城の中に入ってみたいと思う大工。親に手代を婿にと勝手に決められたおちゃっぴいな娘お吉が、アリスのワンダーランドのごとく、家を飛び出てたまたま出会った絵師について1日違った世界を経験する。 傾きかけた薬種問屋を立て直そうと、持参金付きで、へちゃむくれな娘を嫁に迎えることになった若旦那。土地の岡っ引きの一人娘が鳶の若者に惚れてしまう。 それぞれ思うようにはいかない現実。だが、決して投げやりでもない。周りの友人や隣人に励まされたり、話し合っていつしか自分で答えを出す。 笑いあり、ほろりあり。いいお話の短編集6編いり。
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勝手に全部おちゃっぴいな女の子が主人公だと思ったら違った。。江戸が舞台の人情噺、6編の連作短編集。 表題作と「あんちゃん」が特に良かった。 言葉遊びも面白く、苦味がややあるものの、笑いあり、涙ありの楽しい読書でした。
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たまたま図書館の本棚で手に取ったら、 結構当たり!のレベルの時代小説でした。 登場人物たちが時折数回顔を出す短編集。 色恋ストーリーというよりは、人情ストーリーかな。 ほろりほろりとくる場面があります。 やさしく読み進められるので、骨太時代小説が 苦手な方にも満足していただける...
たまたま図書館の本棚で手に取ったら、 結構当たり!のレベルの時代小説でした。 登場人物たちが時折数回顔を出す短編集。 色恋ストーリーというよりは、人情ストーリーかな。 ほろりほろりとくる場面があります。 やさしく読み進められるので、骨太時代小説が 苦手な方にも満足していただけるはず。 お勧めの収録作品は「れていても」!! 登場人物たちも、ストーリーもとってもキラキラしているいい作品で、せつないけど、泣いちゃうけど、 すっきり笑える終わりが、また登場人物たちを 愛おしく思わせます。 この登場人物たちで、ぜひ、長編作品化を希望!!!
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思い通りにならないことばかりでも、なんとかやっていけてしまう、潔さ、逞しさ。愉快な江戸の住人たちのお喋りがすぐそばで聞こえるようです。元気出ます。
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