メサイア の商品レビュー
超軍縮時代に突入し、水面下で熾烈な情報戦が繰り広げられる世界。対スパイ殺人権をもつ特公五係、通称“サクラ”の候補生・海棠鋭利と、その相棒・御津見珀は、総理大臣の息子の護衛を任されるが……(「BOOK」データベースより) 過酷な運命に翻弄された17歳の少年が、「散るを潔し」とする...
超軍縮時代に突入し、水面下で熾烈な情報戦が繰り広げられる世界。対スパイ殺人権をもつ特公五係、通称“サクラ”の候補生・海棠鋭利と、その相棒・御津見珀は、総理大臣の息子の護衛を任されるが……(「BOOK」データベースより) 過酷な運命に翻弄された17歳の少年が、「散るを潔し」とする〈サクラ〉となり北のスパイとの攻防を繰り広げる・・・というストーリー。 〈サクラ〉が敵の手に落ちても救助はなく、ほとんどが凍死か溺死。 弔いもなく、ただ桜が泣くのみ。 しかしただひとつの希望は残されている。 それがメサイア。 絶望の果ての、ただ一つの希望の光。 だが、そんなものが本当に存在するのか・・・。 自分は自分の相棒が窮地に陥った時、メサイアとなる事ができるのか。 今回はかーなーりシリアス&ドラマティックなストーリー。 『トッカン』みたいな笑える話かと思っていたのでびっくりでした。 設定は相変わらずすごくしっかりしてるし、キャラクターも脇役まで魅力的だし(一嶋晴海さん好き!!)、こちらもなかなかいいな~と読み進めていったのですが、なんだかおんなじことを何度も繰り返す(珀のビジュアルについての描写がしつこい。マネキンみたいな無個性な美しさの持ち主なのは十分わかりましたから!!)箇所がえっらい多かったのに辟易。 この部分省いたらもうちょっと薄い本になってたかもね。 ギンツブルグとの確執も・・・、イマイチ消化不良。続編でるのかなぁ? ラストの○○さんの末路は納得のいくものだったけど(ここでの一嶋さんが格好よろしくてワタクシ大変満足でございます)、鋭利と珀の別れ方がありきたりなのがこれまた残念。 全体的に面白いのだけれど、ちょこっと残念な部分も残る一冊でした。
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スパイ小説。架空日本が舞台。 前作「トッカン」が結構好きだったので読んでみたこの作品。 映画公開予定の原作ノベライズものだから?キャラものな感じの小説でした。嫌いではないですが、期待していたものとは違うかな。
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エスピオナージというよりは、派手なスパイ物。 人が死にすぎて、決して好きな方ではないけれども、政治絡みの話もあるのでプラス。
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前作の「トッカン」が2010年の個人的なベスト10に余裕で ランクインしていただけに期待の高かった今作はスパイ小説。 現状の日本に於いてはスパイの存在意義が難しいだけに 苦肉の策で、現在ではなく「皇暦」なる架空の時代設定や 時代背景を構築し、スパイそのものの存在の必要性を 作り出...
前作の「トッカン」が2010年の個人的なベスト10に余裕で ランクインしていただけに期待の高かった今作はスパイ小説。 現状の日本に於いてはスパイの存在意義が難しいだけに 苦肉の策で、現在ではなく「皇暦」なる架空の時代設定や 時代背景を構築し、スパイそのものの存在の必要性を 作り出すという、コミックの原作の様な作品。どうやら 実写での映画化も既に決まっているところを見ると、その 原作...というイメージなのかな? 元々ライトノベル畑での作品が多い為、この作品も ラノベ風なスパイ小説といった傾向が強いです。主人公の 「鋭利」とそのパートナーでメサイア(相棒)の「珀」との 関係はなんか腐女子の目線がガンガンあるような微妙な 関係だし、キャラ的にも美形かつ、不思議くんのような キャラ設定でスパイ萌えな印象が濃いw。 そもそも彼らスパイが10代の少年ってのが既に...ww。 国防よりも家族との繋がりを濃く書いた作品だし 諜報戦やスパイ王道の作戦は薄く、所々に矛盾点や 突っ込みも多いですが、キャラものの作品と視点を 変えて読めば充分に面白いです。やはり今年も 個人的には期待の作家さんです。
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