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世界が絶賛する「メイド・バイ・ジャパン」 の商品レビュー

3.2

26件のお客様レビュー

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2022/03/07

10年ぐらい前の本だが、日本のものづくり精神に根付くところの色んなジャンルの捉え方がいい。 というのもまぁ、自分も、現在ものづくり系エンジニアを職務としており、、この筆者に共感するような、まだまだ日本捨てたもんじゃなく、イイところをもっと良くしていこうよ、そのために、まずは伝統な...

10年ぐらい前の本だが、日本のものづくり精神に根付くところの色んなジャンルの捉え方がいい。 というのもまぁ、自分も、現在ものづくり系エンジニアを職務としており、、この筆者に共感するような、まだまだ日本捨てたもんじゃなく、イイところをもっと良くしていこうよ、そのために、まずは伝統なり伝承なりを知るところも大事…そんな気持ちになれた。 ので、細切れな話が多く、だいぶ読むのに手間取ってしまったが、総じて、イイ、未だに未来的に思える話もまだまだあったと思う。 逆に10年前で、まだ実現化できていないことも全然多いんだな…というのが、ちょっとまだまだ日本として残念なのかもしれないと思わんでもないところであった。

Posted byブクログ

2016/03/02

クールジャパン。 サブカル、ものづくりの面から書かれた一冊。 今や日本のアニメは、ジャパニメーションと呼ばれ、日本発信の大きな産業になっている。その一方で、良い歳したオッさん達が電車の中でジャンプ辺りを読んでいるのを見ると、まだ卑下された目でみられがち。 しかしながら、現代じゃ...

クールジャパン。 サブカル、ものづくりの面から書かれた一冊。 今や日本のアニメは、ジャパニメーションと呼ばれ、日本発信の大きな産業になっている。その一方で、良い歳したオッさん達が電車の中でジャンプ辺りを読んでいるのを見ると、まだ卑下された目でみられがち。 しかしながら、現代じゃ高尚な趣味とされてる、歌舞伎や浄瑠璃、大和絵なんかも、当時は大衆娯楽だったわけで、数百年後にはアニメや漫画が高尚な文化に昇華されるかもしれないね。 ものづくりについては、中々面白い解釈だった。 日本人は、道具を擬人化する質があると。鋏やとんかち、櫛など。 あくまでも、目的に到達する手段ではなく、身体の一部と捉える。 また、愛着という面では昭和レトロな時代には、女性達は黒いリンリン電話にフリルの手芸をくっつけて、平成のギャル達は通信手段の携帯、スマホをデコ電にして、果てには文章すら、デコメに昇華する。電話のデコレーションから漏れ出して、それがそのままネイルへ溢れ出す、と。 日本人独特の道具感ってのは、道具を冷たい無機物としてではなく、擬人化されたパートナーとして捉える八百万的な世界観があるんだろうね。 ハードをソフトに広げる感性は日本人特有のもの。

Posted byブクログ

2015/06/08

現在の日本という国についてのSWOT分析をするならば、機会と強みを語るにあたって本書を外すことはできないだろう。日本だけが到達できるかもしれないブルーオーシャンが「サブカルチャー」の世界を中心に広がっている。一方で、多くの「旗艦船」は「メインカルチャー」であるレッドオーシャンに留...

現在の日本という国についてのSWOT分析をするならば、機会と強みを語るにあたって本書を外すことはできないだろう。日本だけが到達できるかもしれないブルーオーシャンが「サブカルチャー」の世界を中心に広がっている。一方で、多くの「旗艦船」は「メインカルチャー」であるレッドオーシャンに留まり続けていることも事実。克服すべきとされていた弱みが実は強みだったという逆説的な意味も含め、眉をひそめて悲観論ばかり語る輩に是非読んで頂きたい一冊。

Posted byブクログ

2014/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

チェック項目4箇所。サブカルをきっかけに日本に興味を持つ人たちが世界中で増殖しています、どんな入り口からでもよいでしょう、つかみはOK、興味さえ持ってもらえれば、大仏様からてんぷら、すき焼き、フジヤマ芸者に、武士道、侘び寂びといったクラシックなカルチャーの品質の高さにも気付いていただけるはずです。勝負観:仕事観より以前の勝負観についても独特の精神性があります、「判官びいき」と言うように、敗者の美学、滅びの美学を潔しとする感覚です。老人や障害者、病人などが使う車椅子とよく似た外観の車両、「ベビーカー」の業界にも、新しい風が吹いています、ここ数年、ベビーカーのトレンドが変曲点を迎えているのです。・人を見守る電気湯沸かしポット:一人暮らしの老いた母親がお茶を淹れる動作をポットの使用履歴から推測し、異常行動があったら東京の長男の携帯に自動通知される、ポットの動作ログ情報には安否確認という価値が含まれていた。

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2013/11/09

「クールジャパン」を旗印としたアニメなどの日本発で世界に普及してるコンテンツを絶賛するもの。 ブランド化、ニッチでも高品質なものに一定の需要がある、というのは特に真新しい感はないが、今まで知らなかったものを知ることができた。

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2013/06/28

日本の技術そのものというよりは、その発想のもとになった特異性を説明してくれる本。ばかばかしいものにも熱心に取り組む姿勢が、一方ではワークライフバランスのお手本みたいな欧州に比べて仕事中毒と批判され、一方ではメイドインジャパンと絶賛され。外からの評価を気にしてしまう日本人としては大...

日本の技術そのものというよりは、その発想のもとになった特異性を説明してくれる本。ばかばかしいものにも熱心に取り組む姿勢が、一方ではワークライフバランスのお手本みたいな欧州に比べて仕事中毒と批判され、一方ではメイドインジャパンと絶賛され。外からの評価を気にしてしまう日本人としては大変。

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2012/11/11

●:引用 ●この本は、これからの日本における技術って一体何だ?人と技術はどう付き合うのか?というという話を説明するものです。なかでも特に、日本風な独特の価値観や世界観に着目し、人と人工物の関係性において、私たちは今後どのように己の強みを生かした価値の出し方を探ればいいのか、とい...

●:引用 ●この本は、これからの日本における技術って一体何だ?人と技術はどう付き合うのか?というという話を説明するものです。なかでも特に、日本風な独特の価値観や世界観に着目し、人と人工物の関係性において、私たちは今後どのように己の強みを生かした価値の出し方を探ればいいのか、という点について考えたものです。 ●先代の築き上げた”モノつくり魂”とクールジャパンな世界級のカルチャー、両者が揃っている平成のこの瞬間とは、後にも先にもない今後の分水嶺となる大事な時間帯であって、実はあまり長い時間は残されていません。この貴重な時間を無為にすり潰すのではなく、両者を橋かける装置をこしらえる必要があります。クールなカルチャーを効果的にモノづくりのコンセプトに翻訳する必要があるのです。 ●オヤジたちの築き上げたハイテクとはモノの機能を具体的な形にするための手段です。どう作るかというHOW論です。かたや息子たちが作りつつある嘆かわしいサブカルとは物語性、すなわちそのモノに込められる魂になりうるものです。何を作るのかというWHAT論なのです。貴族になった息子のWhatと、苦労を積んだオヤジたちの伝家の宝刀の信頼性や安全性というHowが合体したときに日本の未来は明るく見えてくることでしょう。この物語性、すなわちモノに込めうる魂の部分こそが、今後の日本製品の魅力の根源であり、長年の間憧れてきたブランドそのものです。キャラクター商品という言葉だけでは、想起するものが直訳の姿かたちだけに留まってしまいがちですが、いかに普遍的な価値に翻訳し直して、様々な商材に○○風として作り込めるかという能力、翻訳能力がボトルネックになることでしょう。 ●市場が望むものとは、エンターテーメントやス宇ピチュアル、アンチエージングなどのような心の時代に進化しています。同時に先端科学技術の発展維持にかかるコスト負担が大きくなってきていて、技術そのものではなく技術が実現すべき「機能」を考えることの比重のほうが大きくなってきています。「心の時代」に「求められる機能」を考えるときに、本書で述べてきたような私たちの真の強みが発揮されると思います。 スターウォーズやワンピースのキャラクターが音声案内するカーナビはテレビショッピングで見かけるが、やはり玩具の域を出ていない。それゆえか、シリアルナンバー入りの限定品として価値を高める手法を取っている。ARもカード、ボードゲームの機能、ガシャポンフィギュアの付加価値として取り入れられているが、やはり玩具。と思っていたら開催中のシーテックでカーナビ(たぶんHUD型)機能に応用されているようだ。博物館の音声案内や観光地、名所旧跡の案内板にゆかりのキャラを登場させては。著者の主張や具体的事例は分かる。それが実現できれば、本当に素晴らしい。でも、何となく絵空事のように思えてしまう。言うは安し行うは難し。量産ベースでのソフトとハードの融合は現実的に難しいのでは。だから今でもそうした商品はニッチや少量生産なのでは。市場が育っていない。

Posted byブクログ

2012/10/14

日本の工業の底力についてここまでロジカルで、かつ実例と一部、定量的データで、「分かりやすく」語った本、今まで見たことが無い。自分が考える新しいアジア的イノベーションをより一層信じることができます。そのためには、ヘナチョコな、変なアイデアを、バカをやっちゃおうという、でもやるからに...

日本の工業の底力についてここまでロジカルで、かつ実例と一部、定量的データで、「分かりやすく」語った本、今まで見たことが無い。自分が考える新しいアジア的イノベーションをより一層信じることができます。そのためには、ヘナチョコな、変なアイデアを、バカをやっちゃおうという、でもやるからには真剣にバカをやろうという気概、美意識をいかに世の中に出し続けられるか、結局マネジメントの問題に帰結します。その手助けになることを続けていければと思います。

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2012/06/24

前作「オタクで女の子な国のモノづくり」から3年後に出版された、川口さんの2冊目の著作。日本の「ヘタレ」な感性を、「心の安寧」と「弱者のため」にフォーカスしたモノづくりに生かすことを提言する。こういう話を、キャプテン翼やドラゴンボールから引き出してしまう著者の展開力は凄い。21世紀...

前作「オタクで女の子な国のモノづくり」から3年後に出版された、川口さんの2冊目の著作。日本の「ヘタレ」な感性を、「心の安寧」と「弱者のため」にフォーカスしたモノづくりに生かすことを提言する。こういう話を、キャプテン翼やドラゴンボールから引き出してしまう著者の展開力は凄い。21世紀に入ってから、日本のオタク系コンテンツを世界に売り込む戦略は成功しているとは言えないが、少し考え方を変えて、すでに世界中に浸透しているコンテンツ(キャプテン翼やドラゴンボールなど)の背景にある「感性」を、日本が得意だったモノづくりと結びつけて、世界から尊敬される強い産業に育てたいという著者の思いは痛いほど伝わってくる。世界の主要国が富と平和を満喫する状況が続くなら、それらの国の「ヘタレ化」はどんどん進行するはずなので、著者の思惑はかなり当たるのかもしれないし、そうあって欲しいと思う。

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2012/04/24

痛車やツンデレを通じた愛着の話を導入に、人の精神と技術の関わりの話に。モノの擬人化、カスタマイズ、俺だけ感、弱者目線というあたりがキーワードか。 上から目線、押し付けを否定し愛着をいうのですが、しかし一周回って押し付けになっていないか、というのが読んでいる最中にずっと気になりまし...

痛車やツンデレを通じた愛着の話を導入に、人の精神と技術の関わりの話に。モノの擬人化、カスタマイズ、俺だけ感、弱者目線というあたりがキーワードか。 上から目線、押し付けを否定し愛着をいうのですが、しかし一周回って押し付けになっていないか、というのが読んでいる最中にずっと気になりました。押し付けられた愛着は、すぐに消費されて次のステージへ、の気がします。 徳川秀忠のように、前の世代の大変さと、後の世代のヘタレぶりがわかる世代が大事だ、という箇所には都合よく共感しました。

Posted byブクログ