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蕃東国年代記 の商品レビュー

3.3

34件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2012/11/12

新刊JPニュースの著者インタビューより抜粋。 「英米の人が空想だけで描いた東洋がとても幻想的で、東洋人である僕にもヴィヴィッドに響いてきたんです。 つまり、僕らがこの本で描いたような古典の世界に思いを馳せる時の立ち位置というのは、そういった英米人の立ち位置と変わらないという気がし...

新刊JPニュースの著者インタビューより抜粋。 「英米の人が空想だけで描いた東洋がとても幻想的で、東洋人である僕にもヴィヴィッドに響いてきたんです。 つまり、僕らがこの本で描いたような古典の世界に思いを馳せる時の立ち位置というのは、そういった英米人の立ち位置と変わらないという気がしたんですよ。」

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2012/08/05

日本海に位置する、中国と日本の影響を強く受けた架空の島国でいつかあった話をいくつか。蕃東国という、架空の世界でありながら、その世界観には破綻がなく、今ある現実の1層か2層薄い膜を隔てたところに確かに存在していそう。こういう、現実から違和感なく入り込める物語は好きだ。ただ、年代記と...

日本海に位置する、中国と日本の影響を強く受けた架空の島国でいつかあった話をいくつか。蕃東国という、架空の世界でありながら、その世界観には破綻がなく、今ある現実の1層か2層薄い膜を隔てたところに確かに存在していそう。こういう、現実から違和感なく入り込める物語は好きだ。ただ、年代記というわりに時間の流れを感じられなかったのと、一つ一つの物語の立ち位置というか、本としてもっとまとまっていたら、本としてぐっと読み込めたのになあ。エッセイみたいにさらさら読むタイプ。

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2012/07/23

年代記というほどのことでもなく。 不思議な小説。 楽しめる人とそうじゃない人に分かれそう。 ルグィンの「懐かしく謎めいて」やショーン・タンの「アライバル」梨木香歩の「村田エフェンディ滞土録」が好きなひと、妖怪ものが好きなひとにむいたストーリー。 謎めいていて、それでいて行っ...

年代記というほどのことでもなく。 不思議な小説。 楽しめる人とそうじゃない人に分かれそう。 ルグィンの「懐かしく謎めいて」やショーン・タンの「アライバル」梨木香歩の「村田エフェンディ滞土録」が好きなひと、妖怪ものが好きなひとにむいたストーリー。 謎めいていて、それでいて行ったことのあるような世界。 ただ、5つあるストーリーの中には当たり外れもあって、有明中将のエピソードは、微妙。そこだけ、なんだか異色。 最初と最後の物語の主人公だけで、まとめたらよかったんじゃないかなぁ。 でも、同じ世界の物語を読んでみたい。そういう気にさせられる物語。

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2012/07/09

こういう感じのファンタジーは、昔よく少女マンガで読んだ気がする。印象深いのは『火輪』(河惣益巳)とか?似た感じの印象ではあるが、内容は全然違うし、そもそも「こういう感じ」が大好物なので、続きをもっと読みたくなった。 短編集で、登場人物は重なりながらも、間延びしない程度の分量にまと...

こういう感じのファンタジーは、昔よく少女マンガで読んだ気がする。印象深いのは『火輪』(河惣益巳)とか?似た感じの印象ではあるが、内容は全然違うし、そもそも「こういう感じ」が大好物なので、続きをもっと読みたくなった。 短編集で、登場人物は重なりながらも、間延びしない程度の分量にまとめられている点も良かった。

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2011/11/26

倭の国の西、日本海に浮かぶ架空の国、「蕃東国」を舞台にした奇譚集。 どこか平安時代を連想させ、人と怪異や化怪などが共存する世界が妖しくも美しい。細部まで作りこまれた蕃東の歴史、文化に加え、各章の合間に蕃東に関する架空の書物からの引用を織り交ぜるという遊び心も愉しい。

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2011/11/12

最初の雨竜物語が結構好きな感じだったので期待して読み進めましたが、物語の輪郭を捕らえきれないまま読み終えました。 んー、消化不良って感じです。微妙なファンタジー加減だったのと結末があっさりし過ぎな話があったのが原因かもしれません。 世界設定は好きだったので星3にします。

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2011/09/25

架空の国「蕃東国」を舞台にしたお話。 日本の平安時代を思わせつつ、幻術や化怪などが存在するファンタジー。 短編集だったので、読みやすかった。 年代記というから、色んな時代の色んな人が登場するのかと思いきや同じ人物がちらほら… でも、年齢が全然違うようなので楽しめましたけど。

Posted byブクログ

2011/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なぜ設定を「日本ではないけど、日本的な文化を持つ架空の国」にしているのかが理解できない。「漢字かっこいい!」っていう中二病的理由か、それとも、「日本の歴史小説書きたいけど、歴史的なことちゃんと調べて書くの面倒くさいから、日本的だけど日本じゃない国にしよう」っていうノリなんじゃないかと思えてしまって、非常に読む気が削がれた。 世界観だけでなく、ストーリーもキャラクターも全く深みがなくて魅力が感じられず、読み進めるだけのモチベーションを保てなかった。 タイトルにも難あり。「年代記」??これで?

Posted byブクログ

2011/07/28

日本海に浮かぶ架空の国、蕃東を舞台にした幻想小説。 短編集なので非常に読みやすいです。 年代記というタイトルの割には、時代が限定的な気もしましたが。 他の時代の話も読みたかった。

Posted byブクログ

2011/07/16

2011/07/02 「年代記」というから時代をまたぐ連作かと思ったら、せいぜい同じ人の少年→壮年くらい。ほぼすべて過去形文末なのが気になる。わざとだと思うが、編集すればもう少しこなれた感じになるのでは。

Posted byブクログ