集合知の力、衆愚の罠 の商品レビュー
「対話」関係の本。 最近、本当に沢山ある「対話」の本で、何か新しいことが書いてあるわけではない。 手法的な新しさはほとんどない。 どちらかと言えば、思想的というか、集合知と衆愚がどのようにして生じるかといういうことが中心かな? という話しは、実は「U理論」で、思想...
「対話」関係の本。 最近、本当に沢山ある「対話」の本で、何か新しいことが書いてあるわけではない。 手法的な新しさはほとんどない。 どちらかと言えば、思想的というか、集合知と衆愚がどのようにして生じるかといういうことが中心かな? という話しは、実は「U理論」で、思想的に、これでもか、というまで深められているので、そういう意味でも新しくはないかな? 「U理論」が難しすぎるので、その「対話」に関する部分を実例を踏まえながら、比較的分かりやすく説明してある、ということかな。 とかなり客観的なコメントではあるが、これだけ同じような本があるなかで、直球勝負で、かなり読ませてしまうところは、著者たちの長年の「対話」活動の実践からくるものであろう。 一読の価値はある。
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P63の集団ゲーム、面白い 全体としては寓話やスピリチュアルなエピソードなどが多く入ってきて、途中で退屈になってしまった。
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★2:読みにくい上、自分には全然刺さらなかった。読みにくい本ほど燃えるって人がいることが分かったことが一番の気付き。
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批判するべく本書を開いた。パラダイムシフトを促してきたのは抜きん出た人物の傑出した視点であり、集団から導かれるのは所詮平均値のみである、と。最初の章で目論見は潰(つい)えた。いつの間にか私は集合知を群衆の叡智と勘違いしていたのだ。 http://sessendo.blogspo...
批判するべく本書を開いた。パラダイムシフトを促してきたのは抜きん出た人物の傑出した視点であり、集団から導かれるのは所詮平均値のみである、と。最初の章で目論見は潰(つい)えた。いつの間にか私は集合知を群衆の叡智と勘違いしていたのだ。 http://sessendo.blogspot.jp/2013/09/blog-post_13.html
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複数人と何かを行い成果を上げる。うーん面白いことを起こすために必要な条件やマインドセットについて書いてある。当然集合知の力についても書いてあるのだが、それ以上に。衆愚の罠の例として2つの例があがっており、この例がとても秀逸、素晴らしい。これが思い当たる人は複数人居るはずである。チ...
複数人と何かを行い成果を上げる。うーん面白いことを起こすために必要な条件やマインドセットについて書いてある。当然集合知の力についても書いてあるのだが、それ以上に。衆愚の罠の例として2つの例があがっており、この例がとても秀逸、素晴らしい。これが思い当たる人は複数人居るはずである。チームでなすことが全てではないこと(僕は最近チームで動くことに消極的ですいろんな意味で)を前提にしても、一度チームで気持ち悪いほど噛み合った経験のある人はなるほとど思うはず。一読あれ。
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集合知を生み出すには、対話と傾聴が必要。 一方、自分が正しいと主張を譲らなければ衆愚となる。衆愚を生み出すのは何も構成メンバーの能力が低いからではない。
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アメリカの面白さは、ひとえに政治経済のメインストリームに対してのカウンター・カルチャーであるような気がする。それは親子や男女、人種の問題などにも置き換えられるだろう。 カール・ロジャーズの思想などもそういう土壌に育ったものではないだろうか。本書をよみながら彼のエンカウンター・グル...
アメリカの面白さは、ひとえに政治経済のメインストリームに対してのカウンター・カルチャーであるような気がする。それは親子や男女、人種の問題などにも置き換えられるだろう。 カール・ロジャーズの思想などもそういう土壌に育ったものではないだろうか。本書をよみながら彼のエンカウンター・グループに思いを致すのは自然ななりゆきだった。 つまるところ、理想と現実、理想対理想、現実対現実というあらゆる個人、集団、社会がはらむ対立軸にどうむきあってゆくかが問題の根源と捉えることはそうあやまってもいないと思われ、そのためのアメリカは格好のテキストたるのかもしれない。 自己を捨てよ、そして自己を語れ。
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レビューはブログにて http://ameblo.jp/w92-3/entry-11009300686.html
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集合知は魔法の薬だと考えてみよう。 一口、口に含むと、私たちは意識と認知の変化を体験する。 問題にとらわれたり、小さく分割して考えたりするのではなく、その結びつきと複雑さに気づく。見えているものが全体像とは限らないと理解する。多くの情報に目を向けるようになり、同時に、他者の視点に...
集合知は魔法の薬だと考えてみよう。 一口、口に含むと、私たちは意識と認知の変化を体験する。 問題にとらわれたり、小さく分割して考えたりするのではなく、その結びつきと複雑さに気づく。見えているものが全体像とは限らないと理解する。多くの情報に目を向けるようになり、同時に、他者の視点に好奇心を持てるようになる。 集合知の薬を二口飲めば、これまでとは異なる形で身体を意識するようになる。頭だけを働かせて問題を解決したり、交渉したりするのではなく、心と直感に耳を澄ませ、身体のさまざまな部分からわきあがる感覚のシンフォニーに気づく。恥ずかしさ、プライド、愛情、怒りといった感情の繊細さ、複雑さが見えてくる。 三口飲めば、聞く力が変わる。声や雰囲気を察する力が強まる。人の声音に言葉と同じゆたかな意味が感じられ、言葉は詩のような響きを放つ。アイデア、思想、感覚、恐れ、憧れの連なりが聞こえてくる。真っ白な雪にもいろいろな姿があるように、沈黙も多様な形をなし、それぞれ深みをはらむようになある。 四口目。孤立からは何も生まれないが、何らかの秩序やパターンがあれば、そこには行動を起こすための意味と意義が生じている。一長一短にとらわれ続け、最終的に外から答えがもたらされるような判断プロセスでなく、集団の中にこそ気づきが生じる。 最後の一口。強い確信がたちのぼる。-人と人は切り離されて別個に存在しているのではなく、大切な目的のためには全員の力が必要とされるのだ、と。 (以上引用。終章「誰もが必要とされている」P239-P240) 最近の自己成長や組織変革に関する理論って、ユング心理学や東洋哲学がベースになっているものが多いね。
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※このレビューにはネタバレを含みます
集合知の力と衆愚の罠というソーシャル時代にふさわしいタイトルととてもよさげな装丁に惹かれて購入。 みんなの意見は案外正しいなど、Web2.0以降のインタラクティブなインターネット空間には様々な情報が転がっている。 大枠で見れば正しいのかもしれないが、なかなかそうではないケースや、そもそもカオス状態になり集約できない場合もあるだろう。 そういう見解を得たくて読んでみた。 本書を読んで思ったのが、「衆愚」について。 このワードの具体例は「空気」で語られるように、過去の日本の戦争の事例などがあげられる。山本七平の空気の研究よろしくだ。 つまり、民衆の総意は得られたが、そもそものベクトルに問題があるということである。 これは一概には言えないが、なかなか防ぐことは難しい。 そうである事実をまずは客観的に捉え、その上で慎重に対応せねばならないからだ。 最近twitterのTLで情弱やらバカ発見器だのといった発言もあるが、 こういった要素も少なからず含むだろう。 最後に、本文の一部を引用してしめよう。 "集合知とは、集団やコミュニティ内での相互作用を通じて獲得される知識や洞察のことだ。さらに掘り下げて考えるならば、そこにあるのは人と人との「生きた結びつき」であり、地域や組織や世界における「頼り合い」である" 内容よかったんだけど、読み進めにくかったので、星は4つで。 目次 序章 集合と知が変化を生む 第1章 集合知とは何か 第2章 集合知の出現を促すには 第3章 異なる世界観を生きる 第4章 集団を愚かにするもの 第5章 極性化した集団の悲劇 第6章 合意の幻想 第7章 無限の共創力 第8章 集合知を呼ぶ意識 終章 誰もが必要とされている
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