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完 子どもへのまなざし の商品レビュー

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27件のお客様レビュー

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2020/01/23

主に、前半は現代社会と子育て、後半は発達障害児の子育てについて書かれていた。 現代の親にとって、子育てが「我慢」になっているという記述に、ドキリとした。子供よりペットを優先する親の例など、筆者は、育児が楽しめない人が増えていることに警鐘を鳴らしている。 発達障害児への無理解も...

主に、前半は現代社会と子育て、後半は発達障害児の子育てについて書かれていた。 現代の親にとって、子育てが「我慢」になっているという記述に、ドキリとした。子供よりペットを優先する親の例など、筆者は、育児が楽しめない人が増えていることに警鐘を鳴らしている。 発達障害児への無理解も問題だ。発達障害のある人にとって厄介なのは、理解がないのに熱心な人だそうだ。コミュニケーションの仕方に違いがあるということを、知る人が増えるといいと思う。 個人的には、どうすれば現代社会の親が子育てを楽しめるのかという問題について、もっと知りたいと思った。 学校や会社では、全ての行動に理由が必要で、何か目標をもって努力することが求められている。そういった環境で育った親は、やはり子育てに理由を求めてしまいがちだと思う。 でも、子育てには理由などなく、ただ子供がいるから育てるだけだ。地域社会や大家族と縁のない現代の親がそのことを理解するには知恵が必要だ。この本は、その知恵を少しだけ授けてくれた気がする。

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2019/06/19

親がまず、孤立してはいけないということ。 それによって、子どもを心から可愛がることができるし、望んだことをしてくれてる、と愛情いっぱいに育った子どもはきちんとその後社会に適応でき、そのまた子どもに愛情を注いであげることができる。 シンプルだけど大切なことが、優しく書かれてます。

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2018/10/22

こどもが望むことをしてあげる、のぞむような親になる、親でいることのなんと難しいことか。だからこそ常に忘れずに心がけたい。親への厳しさと、だけどそれ以上に優しい温かなまなざしにふれて涙が出そうになる。

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2017/07/30

これは読んで良かったと、思える本だった。 今教えている学校は、授業を基本的に英語で行うところなのですが、たまに日本語を使うとき、私は丁寧語を使います。 いや、基本そうでしょ、という人もおられるかと思いますが、周りの人にびっくりされたんですよね。 「子どもは別に丁寧語というわ...

これは読んで良かったと、思える本だった。 今教えている学校は、授業を基本的に英語で行うところなのですが、たまに日本語を使うとき、私は丁寧語を使います。 いや、基本そうでしょ、という人もおられるかと思いますが、周りの人にびっくりされたんですよね。 「子どもは別に丁寧語というわけではないのに、先生(私)は首尾一貫して丁寧語なんですね。」と。 この本も似ている。語り口が丁寧で優しくて、ずっと聞いていたくなるような、読み進めていきたくなるような。 できるだけ、耳に心地よい日本語に、触れてほしいと、思うのです。 生まれてきてくれただけで、本当に素晴らしくありがたいことなんだ。 この心持を忘れがちな今に、優しく語りかけてくれる「大人」が、まだいてくださることに、私は頭が上がりません。

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2016/07/09

子どもが喜ぶことをしてあげるのが、自分の喜び。そういう育児をすること。シンプルだけど大切なこと。発達障害に関して、早期発見してその人に適した教育をしてあげることはやっぱりとても重要なのだと思った。発達障害に限らないけど、みんなと同じ、ではなくてその子をちゃんと見て、個別にきめ細か...

子どもが喜ぶことをしてあげるのが、自分の喜び。そういう育児をすること。シンプルだけど大切なこと。発達障害に関して、早期発見してその人に適した教育をしてあげることはやっぱりとても重要なのだと思った。発達障害に限らないけど、みんなと同じ、ではなくてその子をちゃんと見て、個別にきめ細かく対応することができれば、悲しい思いや苦しい思いをさせることは少なくなるのかな。親は子どもをよく見なくちゃ。思い込みやマニュアル通りの育児ではなくて。

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2016/05/28

「続」を読んで、子供が求める親になろうと心がけはしたものの、ちょっと予定が狂わされる(出して欲しくない時に熱を出す)と、またしても元の木阿弥。 だめだ私、とまた落ち込む。 失敗ばかり続くし、理想にはイスカンダルほど遠い私だが、それでも折を見てはいうようにしている。 「そのまま...

「続」を読んで、子供が求める親になろうと心がけはしたものの、ちょっと予定が狂わされる(出して欲しくない時に熱を出す)と、またしても元の木阿弥。 だめだ私、とまた落ち込む。 失敗ばかり続くし、理想にはイスカンダルほど遠い私だが、それでも折を見てはいうようにしている。 「そのままでいいよ」「今のあなたが大好きだよ」 でも本当は親が望むような子になってほしい。 トイレもきちんとできて、お箸でふざけないで、、片付けもして、お話も聞けて。 そうではないからイライラする。 頭にくる。 しかし、そうやって頭ごなしに叱りつけるのはいけないとわかっている。 わかっているけれど、できない。 続かない。 つい。 ......あれ? これってつまり、子供の「今」の状況と同じ? 苦しんでいるのは、愛されたいのは、望んでいるのは、この子と同じ。 違うのは、いつも子供が私に言ってくれる、「これのママが好き!」という言葉。 私は「これの〇〇ちゃんが好き」って心から言えている? 344頁にこんな言葉があった。 「いま、この子に何をしてあげたらいいのかということがわからなくなったら、いったん立ちどまりなさい。 そして自問自答をかならずしなさい。 自分の気持ちのなかに、この子に対する愛情が十分にあるかどうかを確認しなさい。 確認できなかったら一歩退きなさい。」 育児には自信がない。 決していい親ではないから、辛くて悲しくて何もかも投げ出したくなる。 それでも、熱いほどの手を握り、反目で寝ている顔を眺めていると、この子たちのためにまた頑張ろう、きっといい母親になろうと思えるのだ。 及第点にはまだまだ至らない。 いつか、この子たちが子供時代を振り返った時に、ちょっとでも幸せな子供時代だったと思い返してもらえるよう、失敗を繰り返しながら、努力していこうと思う。

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2016/04/30

育児の名作シリーズの最終巻。発達障害の子どもの理解を深めるテーマにかなりのページ数が割かれている。これから子を育てる身として、自分の子だけでなく、地域の子たちが生き生きと育っていけるように、まずは一人一人が関心と思いやりを持つことが大事だと感じた。

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2016/02/23

まなざしシリーズ完結編。前の2冊から10年ほど隔たって、2011年1月出版。 発達障害スペクトラムのお話がかなりの部分を占めている。発達障害の方にとって「無理解で熱心な人」がいちばん困るという。彼らの得意なこと、苦手なこと、世界の捉え方の違い、私はほとんど知らなかったので勉強に...

まなざしシリーズ完結編。前の2冊から10年ほど隔たって、2011年1月出版。 発達障害スペクトラムのお話がかなりの部分を占めている。発達障害の方にとって「無理解で熱心な人」がいちばん困るという。彼らの得意なこと、苦手なこと、世界の捉え方の違い、私はほとんど知らなかったので勉強になった。 障害者であっても、良き理解者に恵まれて輝いている人はたくさんいる。反対に、身近な人に受け入れてもらえず、自分を大事にできず、不幸な状況に追い込まれてしまうケースも少なくない。 でもそれは障害者でなくても人間みんな同じこと。著者が繰返し説いている「どんなあなたでも愛している」という母性愛、これを受けとることなしに、人間は成長できない。 「親の愛だけじゃダメ」という話も興味深かった。両親は子どもの将来を思って、こうあってほしいあれができてほしいとどうしても期待してしまう。その出所は確かに愛情ではあるが、期待は「今のあなたには満足していない」というメッセージになってしまう。だから親だけでなく、おじいちゃんおばあちゃんや地域の人など、なるべくいろんな人から愛されたほうがいい、という話。 (まあこういうことは第一巻にも書いてありましたが。) それから、エリクソンのライフサイクルモデルというのの話や、著者の生い立ちや留学時代の話など。

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2014/02/24

最終巻だと思うと寂しくなるぐらい、示唆に富んだシリーズでした。完は発達障害について主に書かれていますが、そこから広がる不偏性のようなものも感じられました。お勧めです!

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2013/05/19

親として、子育てが自己愛にならずに、本当に子供のためになるような教育をしていかなければならないという本。 一般的な話から発達障害を持った子にまで説明してくれる。 何気に一番心に残ったのは、最後の章にある、著者の親がいかに子育てしてきたかのくだりかもしれない。環境も親の考え方も明...

親として、子育てが自己愛にならずに、本当に子供のためになるような教育をしていかなければならないという本。 一般的な話から発達障害を持った子にまで説明してくれる。 何気に一番心に残ったのは、最後の章にある、著者の親がいかに子育てしてきたかのくだりかもしれない。環境も親の考え方も明らかに今と違うことを改めて感じる。自分たちはその頃と比べると明らかに時間的経済的余裕があるし、その上、この本のように先人たちが残してくれた経験があるので、社会全体として、よりうまく子育てできるはずだ。

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