1,800円以上の注文で送料無料

白いしるし の商品レビュー

3.5

160件のお客様レビュー

  1. 5つ

    19

  2. 4つ

    44

  3. 3つ

    58

  4. 2つ

    16

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/06/16

図書館で見かけ、割と最近「くもをさがす」を読んでいたので借りてみた。 なんだろう、情熱に圧倒される。 自分が年を取ってしまったからだけではなく、そもそもここまでのめり込めないと思ってしまうからか、素敵なフレーズがいっぱいあるのに、なんだかすっと入ってこない。

Posted byブクログ

2024/06/07

一時期とても苦手意識のあった西加奈子さんの作品。 気づけば嫌いじゃないなぁ…いやむしろ好き?と思い始めている自分がいる。 好きと嫌いは紙一重みたいな感じ。 どちらにしても私にとって読むのにとてもパワーを使う作家さんだ。 さて「白いしるし」、報われない恋愛の物語だったけれど読後感...

一時期とても苦手意識のあった西加奈子さんの作品。 気づけば嫌いじゃないなぁ…いやむしろ好き?と思い始めている自分がいる。 好きと嫌いは紙一重みたいな感じ。 どちらにしても私にとって読むのにとてもパワーを使う作家さんだ。 さて「白いしるし」、報われない恋愛の物語だったけれど読後感はなんだか清々しさすら感じた。 登場人物がみんな私の常識からは逸脱していて何かが欠けてどこか壊れてるように思えた。 どうしようもない恋愛をしている人達。 いろんな恋愛があるんだな・・・としみじみ。 人を好きになることの幸せではなく辛さを感じる物語だった。 生きるということへの圧倒的な力を感じるそんな物語だった。 もしかすると、私が理解できたのは夏目と瀬田の関係かもしれない。 何もお互いの事を知らない友人、それを一番理解できた気がした。

Posted byブクログ

2024/03/24

一気に読まさせられる勢いだった。 出会いの場面から、どんどん深みにはまる心情描写が丁寧。凄く純粋なのだろう。 避けてきても、又、落ちる。個人的には、その、又、がある若さ、自由な時間、生活が魅力的で眩しく感じた。 全力疾走する夏目、そして個性が強い登場人物をより理解するには、再読す...

一気に読まさせられる勢いだった。 出会いの場面から、どんどん深みにはまる心情描写が丁寧。凄く純粋なのだろう。 避けてきても、又、落ちる。個人的には、その、又、がある若さ、自由な時間、生活が魅力的で眩しく感じた。 全力疾走する夏目、そして個性が強い登場人物をより理解するには、再読すべきと思ったが、激しさに気力を奪われてしまったので出来ないです。 芸術家さんは、言葉と同じくらい他の方法で思考、感性を表現するのだろう。 人との間には、多かれ少なかれ、壁はあるものだと思うが、目の前の大切な人が心を開いてくれる。それでも、少し距離を感じてしまうなーっていう、遠さを表現されていて、夏目の苦しさが伝わった。 後半に向かい、怖くなりましたが、不思議とエネルギーが湧きそうな。夏目の先に光があるとしか思えない。

Posted byブクログ

2024/02/13

ええです。 久し振りにキュンと来ると言うか、心にギュッとした物がポコっとハマる様な恋愛小説…。 説明は難しいが、何かええです。 距離感というか、無関心というか。 煮え滾る感情と冷めた冷静さ。 装幀もええです。内容とリンクしとるし白色なのに重いw 西加奈子にハマりそう...

ええです。 久し振りにキュンと来ると言うか、心にギュッとした物がポコっとハマる様な恋愛小説…。 説明は難しいが、何かええです。 距離感というか、無関心というか。 煮え滾る感情と冷めた冷静さ。 装幀もええです。内容とリンクしとるし白色なのに重いw 西加奈子にハマりそう♥ 他の作品も読みたいな。

Posted byブクログ

2023/08/04

【あらすじ】 女32歳、独身。誰かにのめりこんで傷つくことを恐れ、恋を遠ざけていた夏目。間島の絵を一目見た瞬間、心は波立ち、持っていかれてしまう。走り出した恋に夢中の夏目と裏腹に、けして彼女だけのものにならない間島。触れるたび、募る想いに痛みは増して、夏目は笑えなくなった──。恋...

【あらすじ】 女32歳、独身。誰かにのめりこんで傷つくことを恐れ、恋を遠ざけていた夏目。間島の絵を一目見た瞬間、心は波立ち、持っていかれてしまう。走り出した恋に夢中の夏目と裏腹に、けして彼女だけのものにならない間島。触れるたび、募る想いに痛みは増して、夏目は笑えなくなった──。恋の終わりを知ることは、人を強くしてくれるのだろうか? ひりつく記憶が身体を貫く、超全身恋愛小説。 『彼には、誰にも立ち入らせない何かがあった。そのくせ簡単に他人の心に潜りこんでくる彼の無防備さが、私はやはり怖かった。』 【個人的な感想】 しっかり1文ずつ噛み締めながら読まないと感情?の表現がわかるようでわからない。 私はこんなにも心を掻き乱される恋をしたことがないので、読んでいて不思議な作品でした。

Posted byブクログ

2023/05/25

一方通行の恋。相手の本命になることもなく、直接フラれることもなく、ただ自分で納得して気持ちを落とし込んで咀嚼していかなければならない恋。相手のどこが好きか考えても分からない。けれど、ただ好きという事実が原動力になっている。 常識を逸脱させ、客観的に自分を見れなくさせてしまうのが「...

一方通行の恋。相手の本命になることもなく、直接フラれることもなく、ただ自分で納得して気持ちを落とし込んで咀嚼していかなければならない恋。相手のどこが好きか考えても分からない。けれど、ただ好きという事実が原動力になっている。 常識を逸脱させ、客観的に自分を見れなくさせてしまうのが「恋」だということに気付かされる。

Posted byブクログ

2023/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生きていることに何らかのこだわりを持っている人が羨ましくなった。 人目見たときから惹かれていたのに、『間島昭史』から恋人を剥がすことができなかったのが切なかった。 名前にずっと『』がついていたり、別れさせるではなく「剥がす」と言ったり、言葉にすると変わってしまう何かを、できれば感じているそのままに表現しよう、という意図のようなものが読み取れて、丁寧な物語だった。

Posted byブクログ

2023/03/08

いまいち掴みきれなくてもやもや。 その人への好き嫌いがその人の作品への好き嫌いに反映される。芸術やアートが評価されるって、何を生み出したかより誰が生み出したに依存してるということなのかしら。 でも突如として、そんなの関係なく全て持っていかれる恋愛があって、夏目にとっての間島、美登...

いまいち掴みきれなくてもやもや。 その人への好き嫌いがその人の作品への好き嫌いに反映される。芸術やアートが評価されるって、何を生み出したかより誰が生み出したに依存してるということなのかしら。 でも突如として、そんなの関係なく全て持っていかれる恋愛があって、夏目にとっての間島、美登里さんにとっての瀬田、瀬田にとっての元彼女、間島にとっての種違いの彼女。うまくいくとは限らないのが恋愛ってこと?

Posted byブクログ

2023/01/01

「夏目が好きそうな絵を描く。」 そう言った友人の瀬田に連れられて行った個展で、夏目は『間島昭史』に出遭った。間島の描く絵に圧倒され、間島自身にも強烈に惹かれた夏目。運命的だとすら思った。しかしそれ故に、彼とはふたりでは会わないようにしていた。 恋の吸引力の強烈さをギュッと濃縮...

「夏目が好きそうな絵を描く。」 そう言った友人の瀬田に連れられて行った個展で、夏目は『間島昭史』に出遭った。間島の描く絵に圧倒され、間島自身にも強烈に惹かれた夏目。運命的だとすら思った。しかしそれ故に、彼とはふたりでは会わないようにしていた。 恋の吸引力の強烈さをギュッと濃縮して書かれたお話という印象で、もう私自身忘れ切っていた感情を思い出しながら読みました。 読みやすさと、先を読みたいという気持ちにさせられたので、あっという間に読み終えてしまいました。 「出遭う」という漢字表記が気になってしまったのですが、敢えてなのだろうなと思いました。

Posted byブクログ

2022/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

想像していたものとは違った。失恋小説を読みたい気分だったから読んでみた。 短期間でもいくつか出来事があるのかなと思ったけど、おそらく数日間の話で もっと深く関わり合ったり何かしていてほしかったな、と願望です。

Posted byブクログ