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身体のいいなり の商品レビュー

3.8

45件のお客様レビュー

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2017/12/15

内澤旬子さん「身体のいいなり」、2010.12発行、43歳の時の作品です。闘病記やエッセイではなく哲学書のような気がします。2005年、38歳で乳癌に罹患した後、いかに生きるかの覚悟のようなものが伝わってきます。ご本人の持病の歴史をイントロに、入院・検査・手術、副作用のすごさ、乳...

内澤旬子さん「身体のいいなり」、2010.12発行、43歳の時の作品です。闘病記やエッセイではなく哲学書のような気がします。2005年、38歳で乳癌に罹患した後、いかに生きるかの覚悟のようなものが伝わってきます。ご本人の持病の歴史をイントロに、入院・検査・手術、副作用のすごさ、乳腺全摘出・乳房再建に至るまで。途中ヨガの話もあります。この方の腹の括り方は、たくましいというのは勿論ですが、なぜか小気味よい感じがします。この後、本を捨て、夫を捨て、東京を捨てて小豆島に行かれます。

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2017/09/07

作者のことは知らなかったけれど装丁画とタイトルで興味を持って図書室から借りてきました。人づきあいが苦手でアトピー持ちで、配偶者は居るけれど完全独立採算性をとっていて、会社勤めが性に合わずイラストと製本と海外ルポのフリーランスをしている著者。乳癌にかかり何度も手術をしながらも、すぐ...

作者のことは知らなかったけれど装丁画とタイトルで興味を持って図書室から借りてきました。人づきあいが苦手でアトピー持ちで、配偶者は居るけれど完全独立採算性をとっていて、会社勤めが性に合わずイラストと製本と海外ルポのフリーランスをしている著者。乳癌にかかり何度も手術をしながらも、すぐ死ぬ訳じゃないから仕事もしないと~、と悲観も楽観もせずに淡々と事実を受け止めて弱々しいのか強いのかわからない独特の感じで生きていく様を綴ったエッセイ。前書きからして面白かったです。

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2014/12/13

アトピー、冷え性、腰痛、遺産過多、など病気といえない不調の塊だった著者が40手前にして乳がんが見つかり、ヨガなどをしているうちになんか前より健康になって元気になってしまった、という自叙伝。 闘病記というには本人がごまかさなすぎて感動を煽らない。というかそもそもそういった趣旨のもの...

アトピー、冷え性、腰痛、遺産過多、など病気といえない不調の塊だった著者が40手前にして乳がんが見つかり、ヨガなどをしているうちになんか前より健康になって元気になってしまった、という自叙伝。 闘病記というには本人がごまかさなすぎて感動を煽らない。というかそもそもそういった趣旨のものを毛嫌いしている。 常につきまとう金銭の問題、癌患者どうしのやりとり、ここまで遠いと思ってた自信の女性性と向き合うところなど、生生しくて、正直で甘え下手な人だなあという印象。 自分だったらどうするだろうか。 当事者はなってみないとわからないものだなあ。 癌だからといってすぐ死ぬわけではない、働けないとお金が稼げない、生活できない、という末期がんとは別の、でも本当の怖さ。

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2014/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ガンになって初めて「身体が求めることをやった」。 それが、ヨガ。ヨガを通して、アトピーやO脚、腰痛、冷え性、不眠などが改善され、生理がくるようになり、元気になったというのだ。 癌という致死性の病気になったにも関わらず、最初の文章はかなりあっけらかんとしている。そこになんだか爆笑してしまった。 しかし、自分自身の4回の手術(全摘出、乳房再建等)を通して、癌病棟の空気感や人間関係、妊娠中の家族と癌家族の温度差、自分の身体が変化していくことや生活への不安やストレス、友人の死、などを通して、ただ「あっけらかん」としているだけではない文章が繰り広げられていく。 全然、被害者ぶっていない。 どうして私が・・・という雰囲気がない。 自分に与えられた境遇となるべくさらりと向き合う姿がかっこよくて、ぐいぐい読んでしまった。 「これから書くアトピーや癌も、痛みや痒みやだるさが消えてしまうと、苦しかった記憶もどんどん忘れて表から消えてしまうのだから、身体というものはおもしろい。けれどもどこかで覚えてはいる。すこしでも痛くなれば直ちに思い出し、ひどくしないようにと速攻で対応するだろう。」 これに深く共感である。

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2014/08/30

内澤旬子さんの本は初めて。 乳がんのことも知っておきたかったので、まるで適時に手に取るべくしてとったよう。 さほどボリュームがあるわけではないのに、時間をかけてじっくり読んだ。腰痛やアトピー、そして乳がん。ずっとこれまで不健康だった著者が、乳がんに罹患したことを機に始めたヨガのお...

内澤旬子さんの本は初めて。 乳がんのことも知っておきたかったので、まるで適時に手に取るべくしてとったよう。 さほどボリュームがあるわけではないのに、時間をかけてじっくり読んだ。腰痛やアトピー、そして乳がん。ずっとこれまで不健康だった著者が、乳がんに罹患したことを機に始めたヨガのおかげで体質が改善されたのか、なぜか以前よりも元気になってしまうとか、苦しい体験談であるはずなのに変な悲壮感や重さが漂っていなくて、清々しいとさえ思えてしまうところがこの本の凄いところだと思う。 とりあえず、何が何でもヨガをはじめよう!

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2014/08/13

乳がんと診断され、手術を受け、乳房再建しながら、身体と向き合うためヨガを始めたら、O脚が治ったり生理がきちんと来るようになり、健康体?になった。意思と身体のバランスが大事だとおしえてくれる。

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2014/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

同じがん患者でも、がんの種類やステージの違いでなかなか対等な関係での友達にはなれないんですね。産婦人科病棟で、出産間近で幸福の頂点に上ろとしている女性と、かたや対局になる死への階段へと進んでいくかもしれないがん患者が同じフロアで入院しているという不条理の話には考えさせられました。

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2014/05/02

良質なエッセイでした! 長年身体の不調に苛まれていた著者にさらなる悲劇が…乳がんになってしまったのでした。 ヽ(・ω・)/ズコー まあ、僕は男であるからしてこのような病はよく分からんのですけれども…まあ、男性が乳がんになる可能性もあるにはあるらしいのですけれども…基本的には...

良質なエッセイでした! 長年身体の不調に苛まれていた著者にさらなる悲劇が…乳がんになってしまったのでした。 ヽ(・ω・)/ズコー まあ、僕は男であるからしてこのような病はよく分からんのですけれども…まあ、男性が乳がんになる可能性もあるにはあるらしいのですけれども…基本的には女性の病気でしょう。 ヽ(・ω・)/ズコー 乳がんになってからの心境が綴られる箇所では思わず目を背けたくなるような…というか、著者の心境がこちらにまで影響を及ぼしてしまって若干鬱気味にもなりましたが…目を逸らしちゃいけないっ! と思って最後まで読み進めたのでありました…。 ヽ(・ω・)/ズコー まあ、なんつーか、著者は良き友に恵まれているようで良かったでげすね! こういう時に頼りになるのはやはり同じ病気をした友達なんでしょうか…悩みを吐露するだけで幾分救われたみたいになる気持ち、僕にも覚えがあります…。 ←え?? 社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー ともかく一気読みできるエッセイでしたのでこのようなエッセイを著者がもしこれ以外にも書いているようならぜひとも読んでみたいですね…さよなら。 ヽ(・ω・)/ズコー

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2014/03/05

オンナ版解体新書ふうの装丁がすごくいいなと思って古本屋で購入したけど、内容はわりにふつうの病気エッセイで、ちょいと期待はずれでした。内澤旬子さんの基本的な考え方は共感するところが多いんだけど、文章は自意識過剰な感じが、あまり好きじゃないんだよね。 乳房再建について質問したら男の医...

オンナ版解体新書ふうの装丁がすごくいいなと思って古本屋で購入したけど、内容はわりにふつうの病気エッセイで、ちょいと期待はずれでした。内澤旬子さんの基本的な考え方は共感するところが多いんだけど、文章は自意識過剰な感じが、あまり好きじゃないんだよね。 乳房再建について質問したら男の医者が「元より大きくなったんだからいいんだろ」発言した話なんか、ほんとにひどいセクハラでびっくりするけど、自分語りのエピソードのひとつで終わらせてしまうんじゃなく、あと一歩突っ込んでほしかった。芸能人とちがってプロの文筆家なんだしさ。自分が乳がんになったときに参考にできる本ではないね。

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2014/03/01

非浸潤性の乳がんにかかった著者が、 左→右と切除の後、全摘、再建に至った経緯。 その間の日々の生活、癌にかかる前の身体の不調の数々、など 読み応えのある本。 自分のその時々の状況に応じて読みなおしたい。 副作用に苦しみながら新聞小説の仕事やルポを続けていく力がスゴイ。 でもやっぱ...

非浸潤性の乳がんにかかった著者が、 左→右と切除の後、全摘、再建に至った経緯。 その間の日々の生活、癌にかかる前の身体の不調の数々、など 読み応えのある本。 自分のその時々の状況に応じて読みなおしたい。 副作用に苦しみながら新聞小説の仕事やルポを続けていく力がスゴイ。 でもやっぱ日ごろから運動して 身体を基礎的な体力のある良い状態にしておくって大事だと思った。

Posted byブクログ