烙印 の商品レビュー
現在の事件を紐解くと30年前の事件に端を発していて、さらには400年前の恋物語にたどり着く。『氷の華』に続き戸田刑事が地道な捜査が実を結ぶ。 途中で犯人とトリックはわかってしまうが、後半に行くに従い、犯人がどんどん魅力的になっていくので目が話せない。アリバイ崩しはややまどろっこし...
現在の事件を紐解くと30年前の事件に端を発していて、さらには400年前の恋物語にたどり着く。『氷の華』に続き戸田刑事が地道な捜査が実を結ぶ。 途中で犯人とトリックはわかってしまうが、後半に行くに従い、犯人がどんどん魅力的になっていくので目が話せない。アリバイ崩しはややまどろっこしいので、各人の心理描写をもっと読ませて欲しかった。 『視線』でも感じましたが、異端のマイノリティへの作者の愛情を感じます。
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400年前の恋物語と、現代で起こったとある事件。一見ロマンチックなように思えて、しかしとっても因果な物語。過去の恋物語はそれなりに美しく思えないこともないけれど、それを「烙印」と言ってしまうのはなんだか哀しくもあります。 犯人が誰か、というのは早い時点で分かっていたけれど。動機と...
400年前の恋物語と、現代で起こったとある事件。一見ロマンチックなように思えて、しかしとっても因果な物語。過去の恋物語はそれなりに美しく思えないこともないけれど、それを「烙印」と言ってしまうのはなんだか哀しくもあります。 犯人が誰か、というのは早い時点で分かっていたけれど。動機とそこに潜む真相には気づけませんでした。ここでは「烙印」という言葉がひどく重く響きました。誰かが悪かったわけでもないのにね。
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400年前関ヶ原の合戦の直後のこと、御宿の浜にスペインの船が遭難した。その事件と現在の殺人事件が交錯する。どちらもそれぞれに面白いので、2倍楽しめる感じだった。もちょっと評価がいいかと思ったけどなぁ。。
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ネットでみたら,メキシコ塔ありました。刑事の地道な捜査が実をむすぶアリバイ崩しもの。第2作の目線でも感じたけれど,タイトルの付け方が少し気になります。被害者の久保田,いくらビール好きでもそこで飲んじゃだめでしょ。
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「氷の華」に続く戸田刑事もの。 現在の事件に、過去の未解決事件や歴史が絡んでいく設定は面白いし、ロマンチックでもあると思う。でも、終わってみれば、意外とありきたりかも。 それにしても、この人の作品ではいつも刑事より犯人の方が魅力的に感じる。わざとなのかな。
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「氷の華」に引き続き、戸田刑事が地道に犯人に迫っていきます。 時代は変わっても、異端児(異形な者)に対する風当たりは変わらない… 犯行までの過程については語られていますが、犯人の心の様子が伝わってこないのが寂しいですね。
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