PRIDE の商品レビュー

石田衣良【著】

2011/04/25

IWGPシリーズはここで一段落、なんでしょうか。
今回は時事ネタを拾ったっていうよりは、サブカルとか若者文化にスポットが当たってたような印象を受けました。文化というよりも、もっと俗っぽく、流行りといったほうがしっくりくるかなあ。
表題作の「プライド」は重いテーマを扱ってますが、ただどんよりと重苦しい話ではなくて、女の子の芯の強さや、絶対になくさない心の光に、読者はずいぶん救われたように思います。
今回はどうにも水戸黄門的なストーリー展開が多くて、初期の頃のようなドキドキするような疾走感を感じられなかったのは残念だったけど、それでもどんな形でもまたマコトやキングに会いたいなあと思います。
次のステージで、また！

2011/04/24

このシリーズは、収録された短篇の中に１つか２つ「これは！」という話があるのだけど、今回はそういう話が無かった。残念です。でも水戸黄門のように安心感を持って読めるシリーズになったと思います。

2011/04/19

表題作「PRIDE」は、婦女暴行・生活保護の搾取と重いテーマを扱っていて、暴行犯は言わずもがな、被害者をさらに傷つける警察官・社会的弱者からビジネスと称して搾取を行う弁護士の姿に心底嫌気がさしたが、それでも負けずに戦うリンの姿に、自分も出来ることを精一杯やろうと思えた。
「鬼子母神ランダウン」のキングが可愛らしかった。

2011/04/15

久しぶりのIWGPでした！
本もTVドラマもハズレなしのシリーズ。
数年ぶりに目を通すのでノリはどうかな？と思っていたけど、読み始めたらすぐにマコトとタカシが動いている姿が頭に浮かんできます。楽しかった！！
何歳になっても、二人にはトラブルシューターとブクロキングとしてがんばってもらいたいです（笑）。

表題作の「PRIDE」には、吉岡刑事やゼロワンとか懐かしい面々が出てきてニヤリとしてしまいました。

久々にDVD借りてきて、また見ようかな？

2011/05/01

ＩＷＧＰシリーズ、ひとくぎり。

エッジの効いた一作目から数えて１０巻。毎回読むのが楽しみなシリーズ。
世界観をぶち壊して新味を探そうなんてことにならなくて、本当に良かった。マコトの果物屋がつぶれたり、キングのチームが崩壊したり、人死にがでたり……。長期シリーズだと、作者さんがそういう方向に突っ込んできはしないかといらぬ心配するのよ、一読者としては。
マコトの恋が変化のはじまりなら嬉しいことだね。

東京も池袋も、若者も、変わっていく。
たぶん、これからは日本も変わっていく。
明るい方へ、目指せばいいと思います。

2011/04/08

IWGP10作目。一区切りの作品。寅さん宜しく池袋のトラブルシューター・マコトがIT社長の携帯紛失事件、自転車による傷害事件、地元アイドル、弱者支援と連続レイプ事件、といった旬と思われる事象にまつわる話が展開されていく。リンの「負けないで」と最後の「負けるな、明日は必ずやってくる」はマコト、Gボーイズと同じきアラサ―へのメッセージだと思った。

2011/04/01

思ったより意外だったのは、池袋の王様タカシ。タカシでも恋に落ちたりすることあるんだねぇと。
マコトもタカシもGボーイズもずっとそのままあり続けそうな池袋。パターン化されているけれど、だからこそ安心して読めるような気がします。

新作だ！と飛びついたけれど、よく見たら前作と前々作を読んでいないかもしれない…。

2011/03/27

4話収録。

まことが池袋のトラブルシューターとして、問題を解決していくストーリーは、もう10作品目なので、少し食傷気味・・・

1話目：携帯紛失での脅迫事件の話
2話目：地下アイドルの利権絡みの話。
3話目：自転車事故の話。
4話目：レイプ犯の話。

2011/03/31

４人組の暴行魔を探してほしいという美女の依頼で調査を始めたマコトは、池袋で注目を集めるホームレス自立支援組織に疑いを抱き…。Ｉ／Ｗ／Ｇ／Ｐシリーズ第１０弾。

池袋界隈で起こる、いまの社会の病根を取りこんだ事件に、マコトやタカシがいつもの活躍。シリーズ13年目、「いつまでおれはこうして、素人探偵のようなお遊びを続けていくのだろうか」とは"永遠の若者”マコトの自省的な言葉。ＩＷＧＰはこの辺で（国民的マンガみたいに）登場人物が年をとるのを止めるのかどうか、今後に注目。
（Ｃ）

2011/03/26

シリーズ第10作。ガイド本も出たしこのへんででひと区切りなのかな。
偉大なるマンネリって感じでマコトやタカシ、Ｇボーイズのキャラも完全に確立されているしパターンも決まっているけどそれでも面白くてさくさく読めます。相変わらず冒頭のマコトの台詞はテンポがよくてかっこいいし、うまく時代の流れを取り入れている。まだまだ続けてほしいけどそろそろ終わってもいいころかなっと複雑な気分で読了。