ぼうぼう あたま の商品レビュー
書架の整理をしていたときに「ナチスに対するパロディとして戦時中各国がこの本を利用したため…」という後書きの一文に気を引かれ、手に取りました。(ネット上でこの詳細を調べましたがあまり分からず。後で、公共図書館へ行き調べてみようかと思います。) 内容は、一人でマッチを擦ったり、人の悪...
書架の整理をしていたときに「ナチスに対するパロディとして戦時中各国がこの本を利用したため…」という後書きの一文に気を引かれ、手に取りました。(ネット上でこの詳細を調べましたがあまり分からず。後で、公共図書館へ行き調べてみようかと思います。) 内容は、一人でマッチを擦ったり、人の悪口を言う等、良くない行動をした子ども達がひどい目に合っていくお話。登場人物が中々にえげつない目に遭っているので、幼い子どもによっては怖くて読めない場合もありそう。
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子どもの頃に読んだ『ぼうぼうあたま』。いま思えば、ホラーの原体験かもしれない。イラストも内容も強烈。これが本当に子どもの教育によいものかははなはだ疑わしいが、ホラーとして印象深い。今回、子どもに読み聞かせてはじめて気づいたのだが、翻訳のリズムがいい。恐怖が音とともに流れ込んできて...
子どもの頃に読んだ『ぼうぼうあたま』。いま思えば、ホラーの原体験かもしれない。イラストも内容も強烈。これが本当に子どもの教育によいものかははなはだ疑わしいが、ホラーとして印象深い。今回、子どもに読み聞かせてはじめて気づいたのだが、翻訳のリズムがいい。恐怖が音とともに流れ込んできて滑稽にすら感じる。これが「恐いのに、なぜか読んでしまうマジック」かもしれない。 初版は1936年。第4版が2006年に出ている。私の手にした第4版では、「くろんぼのはなし」は「まっくろジム」の話になっていた。編者の伊藤良昌氏があとがきで、「表現を検討するにあたり、『ちびくろサンボ 絶版を考える』(径書房)は大変参考になりました」と述べており、時流を感じる。2017年現在、すでに『ちびくろサンボ』は復活しているが、改題の「まっくろジム」も嫌いではない。ただ、7歳のわが子はそもそも「なぜ、肌の色でバカにされるのか」が理解できず、文脈も理解できていなかった。歴史的には価値があるとしても、「まっくろジム」の話そのものが時代遅れなのだろう。
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それはそれはひどい話です。たくさんの戒めがお話と絵で綴られています。その怖いことといったら! 火のおいたをいた女の子は燃え尽きてしまいますし、指なめこぞうは指をはさみでちょんぎられてしまいます。怖いですよぉ。でも、何度も読み返したくなってしまうんですよね。こんなことしたらこんなひ...
それはそれはひどい話です。たくさんの戒めがお話と絵で綴られています。その怖いことといったら! 火のおいたをいた女の子は燃え尽きてしまいますし、指なめこぞうは指をはさみでちょんぎられてしまいます。怖いですよぉ。でも、何度も読み返したくなってしまうんですよね。こんなことしたらこんなひどい目にあう、ということを教えてくれる強烈なインパクトの本。おそるべし。
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ドイツでの初版が1845年という絵本界の世界遺産。「ドイツ人の発明した子供向けの十戒である(彫刻家・飯田善國氏)」との評にも納得。我が県下の御宿町・五倫文庫が発行元というのも嬉しい。
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