NOVA(3) の商品レビュー

大森望【責任編集】

2010/12/18

NOVAもボリウム3にして完成されたような…とまあ、SF初心者の私が云うのもおこがましいが、1と2は技巧、あるいは飛び道具にすぎた作品が目立つように思う。1から立て続けにここまで読んできただけに、そうした印象が強い。大森氏の解説では「今回はSF王道」的な表現をされていたが、どちらかというと「物語本流」とも云うべき力強い作品が揃っている。
東氏の連載も決まったようだし、次回は京極氏も執筆とのことだし、NOVA4、ますます楽しみになってきた。

2010/12/15

書き下ろしＳＦアンソロジー第3巻。 相変わらずのクオリティの高さ。収録作のどれもが面白い。
バイク乗りには堪らんものがある小川一水「ろーどそうるず」、とにかく圧倒された瀬名秀明「希望」がお気に入り。

2010/12/14

とり・みきの漫画の台詞「あなたには同じ臭いを感じるわ」……ごめんなさい、とある書店員の靴下の臭いかと思ってしまいました。こんな私はSFファンを名乗っていいのでしょうか。

構成がいいです。さすが大森望。
小川一水と谷甲州の間に、森岡、長谷ときて、ある意味突き抜けちゃっている円城、浅暮があって、乞うご期待の東がある。
そして、瀬名の超力作がくると。ただ、瀬名のはネタを詰め込み過ぎかなとも思いました。でも、瀬名は昔からそうだったからなぁ。

2010年最後の日本SFアンソロジー（創元新人賞のはちょっと趣が違うので）。思いっきり堪能しました。

2019/01/16

なんといっても瀬名秀明「希望」だろう。久々にＳＦ読んで感動した。全部理解できたとはとても云えないが伝わってくるものは計り知れない。実は瀬名氏の作品は恥ずかしながらまったく未読。こりゃあいけませんな。反省。
長谷敏司の「東山屋敷の人々」も好み。題材の採り方と語り方がいい。後は森岡浩之「想い出の家」もよかったし、とり・みき「万物理論［完全版］」にはニヤニヤさせられ通し。
硬軟とりまぜつつもなんとも凄いアンソロジーになってきたなあ。