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チーム(Ⅰ) の商品レビュー

4.1

208件のお客様レビュー

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2020/07/02

 箱根駅伝予選会。城南大は12位で本戦出場を逃す。  その城南大の主将,浦大地に声をかけてきたのは,11位美浜大監督の吉池幸三。「俺と一緒に箱根へ行こう」。  吉池は卒業生からオリンピック選手を何人も輩出し名伯楽と言われながらも,美浜大を箱根駅伝への出場させることは叶わなかった。...

 箱根駅伝予選会。城南大は12位で本戦出場を逃す。  その城南大の主将,浦大地に声をかけてきたのは,11位美浜大監督の吉池幸三。「俺と一緒に箱根へ行こう」。  吉池は卒業生からオリンピック選手を何人も輩出し名伯楽と言われながらも,美浜大を箱根駅伝への出場させることは叶わなかった。  昨年,10区でブレーキとなってしまった浦に,留学生を含めて1位となるほど異次元の能力を持ちながら,協調性の欠片もない東京体育大学の4年の山城悟。浦の高校のチームメイトだったが,陸上長距離では弱小校の港学院に進学し,走りへの意欲を失ってしまった4年門脇亮輔。  寄せ集め集団である学連選抜の挑戦が始まる……。    集められたはいいけれど,学連選抜で自分たちのチームではないという学生たちのモヤモヤした気持ち,素直に箱根に出られたと喜べない気持ちが実に痛い。    それぞれ,心に痛みを持って学連選抜に向き合う,その心理描写がすごく辛くあり,だけどそれが尊くもありました。  あんまり書くとネタバレするのでやめておきますが,日本ならではの特殊な競技である駅伝で,襷を繋ぐこと。チームとなること。走っているときは一人だけど,でも決して個人競技ではない……。もう,何だが尊いです。(語彙力ひどい)  著者の堂場瞬一さんは青山学院大学の国際政治経済学部卒業。協力に青山学院大学の原晋監督の名も。  原晋監督も,2008年の箱根駅伝で学連選抜を5位に入賞させた人。フィクションなんですが,実話をもとにしたのかなあって感じました。  最後に一言。「チーム」では京急蒲田に,まだ踏切があります。

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2020/03/07

2020年2月24日、読み始め。 2020年3月1日、読了。 ●登場人物メモ ・山城悟(やましろさとる)---東京体育大の選手。 ・吉池幸三(よしいけこうぞう)---美浜大陸上部監督。 ・門脇亮輔(かどわきりょうすけ)---港学院大の選手。 ・上野---東都大監督。学連選抜コー...

2020年2月24日、読み始め。 2020年3月1日、読了。 ●登場人物メモ ・山城悟(やましろさとる)---東京体育大の選手。 ・吉池幸三(よしいけこうぞう)---美浜大陸上部監督。 ・門脇亮輔(かどわきりょうすけ)---港学院大の選手。 ・上野---東都大監督。学連選抜コーチ。 ●書かれた時期 2008年10月。

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2020/01/08

箱根駅伝に挑む寄せ集めの学連選抜。 チームとして出られないのに何の意味が?走る目標は? と戸惑いながらも箱根へ挑む彼ら 走っている選手、それを見守る監督の心情がリアルに伝わってくる。 先日、箱根駅伝を見たところだから、選手達に感情移入しながら、読めました 結果がどうであれ、 “俺...

箱根駅伝に挑む寄せ集めの学連選抜。 チームとして出られないのに何の意味が?走る目標は? と戸惑いながらも箱根へ挑む彼ら 走っている選手、それを見守る監督の心情がリアルに伝わってくる。 先日、箱根駅伝を見たところだから、選手達に感情移入しながら、読めました 結果がどうであれ、 “俺たちは学連選抜だ。この二日間だけのために作られたスペシャルチームだ“ と思える駅伝をした彼らを見て、すがすがしい気分になりました!

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2019/06/06

こんな箱根駅伝もあるのか。 毎年のシード校以外で争われる予選会、からも落選した大学の中でも早いランナーで構成される「学連選抜」(現「学生連合」)。その存在はTVなどでも知っていたが、記念参加や寄せ集めと言われがちなチームが巻き起こす番狂わせの物語。この間までは敵同士だった選手た...

こんな箱根駅伝もあるのか。 毎年のシード校以外で争われる予選会、からも落選した大学の中でも早いランナーで構成される「学連選抜」(現「学生連合」)。その存在はTVなどでも知っていたが、記念参加や寄せ集めと言われがちなチームが巻き起こす番狂わせの物語。この間までは敵同士だった選手たちは「チーム」としてまとまり無謀と言える目標を達成できるのか。 走っている選手の苦しみを感じる描写や苦悩を抱える監督の本音が心に響き、寄せ集めだから起こる選手の、監督のドラマがあるのだな、と箱根駅伝に新たな視点を与えてくれる一冊だった。

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2019/05/03

堂場さんの小説は「水打つ」以来。「水を打つ」もスポーツ(水泳)をテーマにしたものでしたが、今回は箱根駅伝です。水泳もそうですが個人競技のスポーツをチームとして行うってどう?「チームと言っても個人競技の集合なんだから個人が個々に頑張ればいいじゃない」を 「それは違うよ」と教えてくれ...

堂場さんの小説は「水打つ」以来。「水を打つ」もスポーツ(水泳)をテーマにしたものでしたが、今回は箱根駅伝です。水泳もそうですが個人競技のスポーツをチームとして行うってどう?「チームと言っても個人競技の集合なんだから個人が個々に頑張ればいいじゃない」を 「それは違うよ」と教えてくれる小説。箱根駅伝を一本分見るぐらいの興奮があります。

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2019/04/02

特に駅伝に思い入れはないのですが、この作品ではランナーたちの熱い想い・息吹を感じました。小説でこれは凄いことですね。箱根の学連選抜と言うチームに着目しストーリーを纏めあげた著者の力量…圧巻です。

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2019/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これは最高。もう一気に読んだ。駅伝って正月にオッさんが見るものと思ってたけど、自分もオッさんになったしこれ読んで興味も出たし、来年は見る。 朝倉はどうなるかと思ったけど、そうかやっぱりそうなったか。 山城はどこかで心を入れ替えると思ったけど、そうかそこだったか。 浦はトップでゴールすると思ってたけど、そうかそう来たか。 って感じで感動もしながら(特に門脇)、楽しく読めた。監督もコーチも良い。 マジうるうるしたし。続編も読む。

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2019/02/25

2019(H31)2.23-2.25 箱根駅伝における学連選抜チームを主役にした一冊。 学連選抜なんだから、個々の能力は高いはず。だけど、彼らが毎年上位に食い込むことはない。その理由の一端がこの本で分かった。それを打破する選手と監督の物語だ。 三浦しをんの『風が強く吹いてい...

2019(H31)2.23-2.25 箱根駅伝における学連選抜チームを主役にした一冊。 学連選抜なんだから、個々の能力は高いはず。だけど、彼らが毎年上位に食い込むことはない。その理由の一端がこの本で分かった。それを打破する選手と監督の物語だ。 三浦しをんの『風が強く吹いている』と同様、長距離走の奥深さやチームメイトとの連帯感の紡ぎ方など、胸に迫るものがあった。 常連校には常連校の、学連選抜には彼らの、それぞれのドラマがあり、それぞれが素敵だ。 人の人生もそんなものなのだろう。

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2019/01/27

2018年の全日本実業団対抗女子駅伝で、選手が約200m這ってたすきを繋ぐ場面があった。 多くのメディアで取り上げられ、数多くの人がツイートし、有名人もテレビ等で発言した。 その殆どが「血だらけなのになぜ止めさせないのか?どうしてそこまでさせるのか?」といったチーム監督や管理運営...

2018年の全日本実業団対抗女子駅伝で、選手が約200m這ってたすきを繋ぐ場面があった。 多くのメディアで取り上げられ、数多くの人がツイートし、有名人もテレビ等で発言した。 その殆どが「血だらけなのになぜ止めさせないのか?どうしてそこまでさせるのか?」といったチーム監督や管理運営する主催者側への批判だった。 実は自分もそう感じていた。 箱根駅伝に学連選抜で出場する急造チーム。速い選手を10人集めれば負けないはずなのだが、現実はそうではない。 襷を繋ぐ理由はそこにある。 優等生タイプの浦キャプテンや天才肌でヒール役の山城など登場人物に個性があり、リアリティもさることながら、日本独自の競技である駅伝に関わる人々の内面を深く掘り下げ、その競技の本質を教えてくれるそんな作品だと思う。

Posted byブクログ

2019/01/19

『風が強く吹いている』に引き続いて読んだ箱根駅伝もの。ボリュームはあったけど一気に読む。箱根駅伝は書くネタに事欠かないようだ。

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