強さと脆さ の商品レビュー
・ブラックスワンを避ける為に、レバレッジを避け、数年分の年収の相当額を手元に置く事を推奨 →タレブが生活防衛資金を薦めるなんてw ・ブラックスワン第2版で、第1版への加筆部分を抽出して1冊にまとめた為か、訳注だらけで読み難い。
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ブラックスワン第2版への追加分を1冊にまとめたもの。ブラックスワンの内容を分かりやすく書いてみた感じで読みやすくまとまっている。より具体的に踏み込んだ内容。適応しすぎると変化に対して弱くなる。ある状況に対しての最適化しすぎに注意。
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ブラックスワンの著者、タレブが米国での第二版発行の際に加筆したものを日本では別の本として書籍化。 ブラックスワン執筆後、タレブにおきた日常の変化についてのエッセイが大半を占めるが ・サブプライム危機はブラックスワンでないことへの言及があること ・従来からの主張である、金融分野に統...
ブラックスワンの著者、タレブが米国での第二版発行の際に加筆したものを日本では別の本として書籍化。 ブラックスワン執筆後、タレブにおきた日常の変化についてのエッセイが大半を占めるが ・サブプライム危機はブラックスワンでないことへの言及があること ・従来からの主張である、金融分野に統計分析を応用することの危険性をよりわかりやすく説明していること など読んで良かった点多し。 個人的には金融分野と統計分析の相いれなさ(特に危機時)に興味があるため、従来からのガウス分布批判とべき分布(ファットテール)応用の非現実性について追加的な説明があったため勉強になった。 最後に、タレブは各国中央銀行の金融緩和の行きすぎに懸念を表し、ハイパーインフレに備えよと数度にわたり言及している。タレブはWeb記事等で「資産のほとんどは現預金にし、少額のみハイリスク資産を持つ」投資スタイルを提唱しているが、ハイリスク資産が何であるかのヒントになった。個人的にはハイリスク資産がコモディティ買いであると推測。
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「まぐれ」、「ブラックスワン」に続く、ナシーム・ニコラス・タレブ氏の著作。 タレブの世の風刺の仕方に魅了された僕は、発売直後に購入した。 原著のタイトルが「On Robustness and Fragility」なので、強さではなく頑健性だ!みたいな議論がちょこっとあったが、中...
「まぐれ」、「ブラックスワン」に続く、ナシーム・ニコラス・タレブ氏の著作。 タレブの世の風刺の仕方に魅了された僕は、発売直後に購入した。 原著のタイトルが「On Robustness and Fragility」なので、強さではなく頑健性だ!みたいな議論がちょこっとあったが、中身はみんな頑健性となっているので、ご心配なく。 さて、本書はリーマンショック後にタレブが上梓したものだが、口調はいつもながら爽快。 特にVaRやガウス信奉者へのシニカルな物言いは顕在で、リーマンショック後も使用している人間への糾弾には笑った。 しかし、最終的に彼がこれで何を言いたかったのかわからなかった。 でも、前著のおかげの視点の変化とか、現状の憤慨とか、要はエッセイなんだと思ったら、しっくりきた。 そういう感じで本書を読むと面白いね。たぶん。 ★4つ。 【目次】 セクションI 母なる自然に学ぶ:もっとも古い教え、もっとも賢い教え セクションII なんで散歩するか、あるいはシステムはどうやって脆くなるか セクションIII マルガリータース・アンテ・ポルコース セクションIV アスペルガーと存在論的黒い白鳥 セクションV 現代哲学の歴史における(たぶん)一番役に立つ問題 セクションVI 第四象限:一番役に立つ問題の解決 セクションVII 第四象限をどうするか セクションVIII 黒い白鳥に強い社会の原則一〇箇条 セクションIX 汝の運命を愛せ:滅ぼされないためには ザ・ブラック・スワンの逆襲: 訳者あとがきに代えて 注解 『ブラック・スワン』用語集 参考文献 索引
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