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佳代のキッチン の商品レビュー

3.4

71件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2011/07/16

軽自動車の移動式キッチンで顧客が持ち込んだ食材を用いて料理を作る仕事。料理の品数で料金が決まる。何人分というような量は関係ない。1品500円。面白い仕事ですね。でも1日に20品ぐらい作らないと経済的には厳しい仕事でしょうね。この仕事をしているお姉ちゃんと経済新聞記者の弟との兄弟愛...

軽自動車の移動式キッチンで顧客が持ち込んだ食材を用いて料理を作る仕事。料理の品数で料金が決まる。何人分というような量は関係ない。1品500円。面白い仕事ですね。でも1日に20品ぐらい作らないと経済的には厳しい仕事でしょうね。この仕事をしているお姉ちゃんと経済新聞記者の弟との兄弟愛がいい感じです。弟のサポートが適切で「切れ者」ですが、御姉ちゃんは人情派。よく恋人に間違えられていたから、やっぱお父さんは違うのかな。人の優しさにココロが暖かくなる本でした。

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2011/02/14

持ち込まれた食材でつくる料理は、1品につき500円、一人前でも、十人前でも同じ。 両親を探す間に訪れた地で、食材とともに持ち込まれた問題も解決していく。 美味しそうな料理を読んでいると食べたくなってきます。特にカレーを。

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2011/02/05

一風変わったロードムービー。出て来る料理が美味そうに描写されていてお腹が空いて来る。土地土地で出会う人との交流がほのぼのしていて良い。

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2011/02/02

子どもの頃に出て行った両親を捜すということで、少しミステリー風。佳代の作るおいしそうな料理、ふれあう人の優しさはいいとしても、両親のコンミューンを求めての人生に、全く共感できませんでした。違う設定での物語では?佳代の弟はそんなに都合良く新聞社って休めるの?とは思いましたが、いい感...

子どもの頃に出て行った両親を捜すということで、少しミステリー風。佳代の作るおいしそうな料理、ふれあう人の優しさはいいとしても、両親のコンミューンを求めての人生に、全く共感できませんでした。違う設定での物語では?佳代の弟はそんなに都合良く新聞社って休めるの?とは思いましたが、いい感じでした。

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2011/01/31

<内容>失踪した両親を捜すため、お客さんが持ってくる食材で料理を作る「移動調理屋」を始めた佳代。キッチンワゴンで両親ゆかりの地を巡るうちに、一風変わった注文や、ちょっとした事件も舞い込んで…。すべての答えは美味しい料理の中にある?そして謎だらけの両親の行方とは。風味絶佳なロードノ...

<内容>失踪した両親を捜すため、お客さんが持ってくる食材で料理を作る「移動調理屋」を始めた佳代。キッチンワゴンで両親ゆかりの地を巡るうちに、一風変わった注文や、ちょっとした事件も舞い込んで…。すべての答えは美味しい料理の中にある?そして謎だらけの両親の行方とは。風味絶佳なロードノベル。美味しいハートフル・ミステリー。

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2011/01/29

小説は物語が主役でなければならないと思います。 とにかく設定も物語りも軽い。陳腐すぎる。 「調理屋」というモチーフ、キッチンワゴンで全国をめぐる女性という主人公、各地でのほんわかする出会いと縁を書き連ねていくというスタイル、 どれもそれこそ「調理」次第で深みがあってユニークな本に...

小説は物語が主役でなければならないと思います。 とにかく設定も物語りも軽い。陳腐すぎる。 「調理屋」というモチーフ、キッチンワゴンで全国をめぐる女性という主人公、各地でのほんわかする出会いと縁を書き連ねていくというスタイル、 どれもそれこそ「調理」次第で深みがあってユニークな本になったかもしれないのに。 主人公・佳代の信念も思考をよく描かれてはいません。 各地で展開されるエピソードの登場人物たちの気持ちの描写が粗すぎて共感ができません。 小説で読むエピソードというよりも、友達から「このあいだ知り合いがさ・・・」とおしゃべりの中でさらりと紹介されるエピソードのようです。 (話題はおもしろいけど、じっくり読ませるものではないという意味で)。 きわめつけは、主人公兄弟が中学生のころに子供をおいて理想郷を求めに旅だった主人公の両親。 コミューンで生活するために子供をおいていき、大人になった主人公たちが両親を探すために全国を放浪する。 最後まで説得力がありませんでした。 その「コミューン」という特殊な設定も、なぜわざわざこれを出したのか?と思ってしまうくらい、あまり物語りに生かされていません。 (コミューンといえば、村上春樹の1Q84でも描かれていましたが、それは物語の重要なキーでありスパイスでありました) でもこの軽さと滑稽さ、 小説への期待を大きく持たなければ、逆に楽しくなってきます。 さらさらと読めますし、ほどよく時間が流れます。 [とはいえ、個人的な琴線] と、ここまでは辛口評価を重ねましたが、 まったくもって良いところがなかったというわけではありません。 良かった点: もちろん、料理です。 これは期待を裏切らなかった! 出てくる料理がすべて美味しそう。 ブロックの豚肉を自分の手でたたいてひき肉にする手作りカレーしかり、 キャベツだけでつくるキャベツだけのロールキャベツしかり、 アメリカン親子丼しかり、 中華麺をラタトゥーユで和えた「ラスタ」しかり もちもちの肉団子トマトソースにこみしかり・・・ その調理法、描写、工夫、オリジナリティ、プロの料理人でなくとも作れそうな身近さ。 うーん、食べたいぞ!! どの章も、紹介される料理は期待を裏切りません。 この小説の物語部分は、この料理を紹介するためのただのコンテナだったのだな、ということで十分満足できちゃうかもしれません。 レビューの続きはブログ「サーチン’ ザ・サーチ」へ>>http://blog.livedoor.jp/asunaro_library/archives/50548197.html

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2011/01/16

十数年前に中学三年の佳代と弟を置いて突然失踪した両親。 佳代は得意の料理でお客さんの好みの料理を作る調理屋を軽のワンボックスで営みながら両親を探し出すために全国を移動するといったハートフルミステリー。 新井薬師梅照院の白龍権現水、横須賀の走水、京の染井の水、土地土地の名水を使った...

十数年前に中学三年の佳代と弟を置いて突然失踪した両親。 佳代は得意の料理でお客さんの好みの料理を作る調理屋を軽のワンボックスで営みながら両親を探し出すために全国を移動するといったハートフルミステリー。 新井薬師梅照院の白龍権現水、横須賀の走水、京の染井の水、土地土地の名水を使った料理と佳代と関わる人たちの人情話がうまく絡み合ってあったかでいい味わいを出してます。 なぜ両親は子供二人をおきざりにしたのか? 両親の足跡をたどるうちにおぼろげながら父と母の目指したものが見えてくるんですがそれが何ともよくわからない。 その部分でラストはちょっと物足りなかったんですが読み終わって考えてみるとああするしかなかったのかなと。 途中でちょこっと大仏男のコンビが登場する場面にはニヤッとしてしまう。 「いかようにも調理します」って木札の言葉がヤッさんの決め台詞「ありきたりな身の上話はそれだけか」と頭のなかでなぜかだぶってた。

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2011/01/12

「いかようにも調理します」お客が持参した食材でどんな料理でもつくる、佳代のキッチン。中学卒業を間際に控えてた佳代と弟を残し、家を出てしまった両親を探すため、佳代が考えた仕事だ。キッチンワゴンで、両親の足跡を辿り、日本全国東へ西へ。その土地土地で出会う人々が食材と一緒に持ち込む小さ...

「いかようにも調理します」お客が持参した食材でどんな料理でもつくる、佳代のキッチン。中学卒業を間際に控えてた佳代と弟を残し、家を出てしまった両親を探すため、佳代が考えた仕事だ。キッチンワゴンで、両親の足跡を辿り、日本全国東へ西へ。その土地土地で出会う人々が食材と一緒に持ち込む小さな謎を解きながら、佳代は両親と再会することができるのか…。 キッチンワゴンという響きと、原宏一さんなら間違いないと思い、購入しました。期待して読みましたが、ラストがあっけなく、そこが非常に残念でした。

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2011/01/17

調理屋をしながら、行方不明の両親を探す。しかし、この作家はいろんなパターンが有るな 2011.1.7

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2011/07/16

奇妙な状況設定の小説に定評がある原さんらしく、今回もこれまでの作品に劣らぬ変わった趣向で読み手を楽しませてくれている。世の中のグルメ・ブームを逆手に取った快作『『ヤッさん』で、料理の世界に造詣を深めたのか、今回は移動調理車で動き回る若い女性を主人公としたハートフルなミステリ作品だ...

奇妙な状況設定の小説に定評がある原さんらしく、今回もこれまでの作品に劣らぬ変わった趣向で読み手を楽しませてくれている。世の中のグルメ・ブームを逆手に取った快作『『ヤッさん』で、料理の世界に造詣を深めたのか、今回は移動調理車で動き回る若い女性を主人公としたハートフルなミステリ作品だ。30歳になったばかりの佳代が軽のワンボックスカーで始めた「佳代のキッチン」は、お客さんに具材を持ち込んでもらって、好みに合わせて調理して差し上げるというシステム。佳代のキッチン・ワゴンは、15の年で捨てられた両親の手掛かりを求めて、東京から横須賀、京都、松江、生まれ育った東京・押上、そして盛岡から北海道へと日本全国を移動していく、、、おいしい食べ物の取り持つ縁なのか、各地の人々の出会いと協力で、思わぬところから手掛かりを得る佳代の旅は、意外な結末へ、、、

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