うさぎくんとはるちゃん の商品レビュー
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いや、これは泣くって!! 試しに、改めて何度か同じページを見てみたが、やはり泣くな、これは。 しかも、嗚咽を堪えられないくらいに。 なんでだろう? またしても不意打ちだったとはいえ、これだけの瞬間的な破壊力で、涙をもたらした絵本は初めてかもしれない・・うーむ、恐るべし岡田夫妻(そういえば、岡田夫妻そろっての創作は初めてかもしれない。千晶さんの絵は言うまでもないが)。 ひとつ落ち着いて、ここは冷静に考えてみるとしよう・・・ 『うさぎくん』が、お母さんのやむなき事情で、お泊まり込みで初めて訪れた、『はるちゃん』のおうち。 最初、周りの知らない環境に慣れず、不安でいっぱいだった、うさぎくんは(人見知りもあるのかな)、はるちゃんがクッキーを持ってきてくれても、ぬいぐるみの『わにくん』を、ぎゅっとしたまま動かず、表情も固い。 そのわにくんは、おそらくうさぎくんにとって、とても大切な存在であり、寝るときも、はるちゃんに背を向けて、周りの知らない音や匂いではない、いつものおうちの匂いのする、わにくんを抱きしめて安心するくらい、うさぎくんにとっては心の支え。 そんなうさぎくんに対して、はるちゃんは、昨日の事など全く気にしていないような、気さくな態度で接し続けるが、うさぎくんは、「やだよ」と言わんばかりに逃げ出してしまう。そして・・ あるきっかけをもとに、うさぎくんとはるちゃんの距離はぐんと近づき、そこからのお外の公園での楽しいひと時を見ていると、もう完全に友達同士で私の心もあったかくなって、千晶さんのやわらかくて、ほっとするような自然の描写もいい雰囲気だし、なにより千晶さんの絵で、これだけ表情豊かな女の子を見たのは初めてだし、うさぎくんもやっと笑ってくれたよ。そして・・・ ははは、馬鹿だね、また見てしまって、泣きながらこれ書いてるよ。 まずひとつは、はるちゃんがずっと明るくて、前向きな女の子だと思っていたから。 もうひとつは、子供のそれが宝石なんかに負けないくらいの、キラキラした高純度の輝きを放っていたから。 さらにもうひとつ、子供のその感情が、どれだけ真剣で真っ直ぐなものなのか、私はよーく知っているから。 最後に、それに対するうさぎくんは表情こそ固い感じだが、はるちゃんへのその行動は、間違いなく最大の信頼をもって応えていることも、よーく理解できたから。 《余談》 ちなみに小説の場合、一度知ってしまえば、二度目は大丈夫だったりするのだが、本書の場合は絵本の絵なので、何度見ても泣けるわけです。 まあそれだけ、岡田千晶さんの顔の描写、そしてその仕草に泣きたくなる程、胸を打たれたということでしょうね。 すごいな、絵の力って。
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うさぎくんの心情がとてもよく伝わってくる感動の一冊。 また会えるといいね、と素直に思える素敵な絵本。
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はるちゃんの家に初めて遊びに来たうさぎくん。最初はぎこちなく寂しげな表情なのに溶け込んでいって…全体的に切ない感じの絵のタッチで、娘にとっては、すごく楽しいという内容ではなかったようです。
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1ページ目の絵ですでに泣きそうに。 険しかったうさぎの「ぼく」の表情がだんだん優しくなっていく。 宝物にしたい絵本。
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うさぎくんは、知らないお家にはじめてお泊まりに行く。ぬいぐるみのワニくんを抱いて、電車にも一人で乗って、はるちゃんという女の子がいるお家へ。はるちゃんはクッキーを出してくれたり、一緒に寝たり。自分の家の匂いはワニくんだけ。お母さんの具合はどうかな。はるちゃんは世話を焼いてくれるけど、逃げちゃううさぎくん。でもその拍子に、ワニくんの腕が破れちゃった。はるちゃんは、そんなワニくんに包帯を巻いてくれて、絵本を読んでくれたりして、二人はどんどん仲良しになっていく。そして、うさぎくんがお家に帰る日がきた。はるちゃんはるちゃん泣いた。うさぎくんははるちゃんにワニくんを差し出した。はるちゃん、もう泣かないで。ぼくのワニくん、はるちゃんにあげる。またあそぼうね。 帰りはお母さんと一緒に帰るうさぎくん。 うさぎくんは、本当は小さな男の子なのだろうけど、お母さんの具合が悪くなり、養生中に預けられた期間の話と言ったところでしょうか。お母さんも心配、はじめての場所、はじめてのお泊まりで不安、そんな中、はるちゃんと友達になって成長していくうさぎくんがかわいい。
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図書館本。はるちゃんのところにやってきたウサギくん。不安を抱えてはるちゃんと会い、はるちゃんと別れるまで。平易な文で書かれているので長女にとっては想像を、膨らませやすかったよう。
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図書館本。はるちゃんのところへやってきたウサギくん。不安を抱えてはるちゃんと会い、はるちゃんと別れるまで。平易な文で書かれているので娘にとっては想像を膨らませやすかったよう。
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うさぎのお人形とかわいいはるちゃんのお話し。 娘と同じ名前で、同じ年頃で、挿絵もかわいくて買ってしまった本。 とってもかわいらしいお話し。
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小さいころのさみしい気持ちや うれしいことを思い出して心が温まる、 素敵な文と絵でした とにかく心が温まったっていう。それが良かった。
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