博士漂流時代 の商品レビュー
去年は学振が事業仕分けでやり玉に挙がったり、個人的にもポスドクのインターンにちょっと関わったので、タイムリーな話題であり一気に読んだ。 この手の話は悲観論一色になりがちだが、タックスペイヤーの立場から博士を活用する方策を探ろうとか(大学入学から数えると、ポスドク1人を育てるのに税...
去年は学振が事業仕分けでやり玉に挙がったり、個人的にもポスドクのインターンにちょっと関わったので、タイムリーな話題であり一気に読んだ。 この手の話は悲観論一色になりがちだが、タックスペイヤーの立場から博士を活用する方策を探ろうとか(大学入学から数えると、ポスドク1人を育てるのに税金が約1億円投入される)、博士+αの生き方、アカデミアにこだわらないキャリアパスを探そうという前向きな提案があってよかった。とはいえ、問題は深刻で課題は多い。
Posted by
余剰博士問題の現状を記した本。 現状把握には良いかもしれないが、抜本的な解決策などは何も提案されておらず。 著者の科学業界変革に対する意識には敬意を表するが、当の本人が純然たる科学者でないためか、少し熱に欠ける。
Posted by
私のための本だと思った。 私、現在ポスドク中。 宙ぶらりん、居場所がない、なんか焦ってる。 自分を「役立たず」と思い始めたこの頃。 世間も、大学も、厳しい、やめてしまおうかという気分に押される中。 この本を読んで、博士余りという現象を真剣に考えてくれる、 肩を持ってくれる意見が...
私のための本だと思った。 私、現在ポスドク中。 宙ぶらりん、居場所がない、なんか焦ってる。 自分を「役立たず」と思い始めたこの頃。 世間も、大学も、厳しい、やめてしまおうかという気分に押される中。 この本を読んで、博士余りという現象を真剣に考えてくれる、 肩を持ってくれる意見が世の中にあると知っただけで、励まされた。 まだ、何かやれることがある気がする。 科学の喜びを多くの人に伝える。その使命を胸に、 もう少し続けてみようと勇気をもらえた。
Posted by