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博士漂流時代 の商品レビュー

3.7

23件のお客様レビュー

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2013/05/12

自分も何をかくそう「ポスドク問題」の当事者の一人なので、「読んどいて損はないはずだ」との考えから読んでみました。 基本的には、「博士号取得者の現状把握とキャリアの多様性を推進する本」といえるかと。 博士課程在学中、あるいは博士号取得者ならば、一度は聞いたことのある話が多いかと。...

自分も何をかくそう「ポスドク問題」の当事者の一人なので、「読んどいて損はないはずだ」との考えから読んでみました。 基本的には、「博士号取得者の現状把握とキャリアの多様性を推進する本」といえるかと。 博士課程在学中、あるいは博士号取得者ならば、一度は聞いたことのある話が多いかと。でもまとまってるし、3時間以内で読めちゃったので確認も含めて読んでみても良いと思います。

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2012/10/28

1950年代以降、科学技術振興政策によって大量に生まれた「博士」には、なんと就職先がなかった……。 かつては「オーバードクター」と呼ばれた彼らのために「ポスドク」という働き口が用意されたが、これも不安定で低収入、 しかもその先に研究機関や企業での就職が保証されているわけではない。...

1950年代以降、科学技術振興政策によって大量に生まれた「博士」には、なんと就職先がなかった……。 かつては「オーバードクター」と呼ばれた彼らのために「ポスドク」という働き口が用意されたが、これも不安定で低収入、 しかもその先に研究機関や企業での就職が保証されているわけではない。 かくて「博士余剰」問題は未解決のままだ。 こうした博士の就職難により大学院進学者も減少、 これでは日本の科学技術研究の未来も危ぶまれる。 しかしまだ遅くない。日本社会よ、博士をもっと活用しよう! 博士の活用は科学技術の発展、そして不況にあえぐ日本の再生につながるはずだ。 博士余剰問題を統計データと取材に基づいて考察し、具体的な解決策を提言する希望の書。 希望の書ではないことは確か。笑 結局の所、博士に行くには覚悟が大事だというのを一番思った。

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2012/09/19

後半の内容には少々疑問を持つが、博士の抱える問題、これから博士をどう社会が活かしたら良いかについて書かれており、読者を選ばず広く読んで貰いたい内容である。

Posted byブクログ

2012/02/15

書評を書くために理化の先輩に借りて読んだ本。 理工系、とくにバイオのしんどい様子をありありと描いていて、博士に進学するか悩んでいる人は一読の価値あり。ただし、分野が偏り気味だというのと、問題提起としてはよいものの博士のネガキャン的な側面が強く出ているだけな気もしてくるから難しい...

書評を書くために理化の先輩に借りて読んだ本。 理工系、とくにバイオのしんどい様子をありありと描いていて、博士に進学するか悩んでいる人は一読の価値あり。ただし、分野が偏り気味だというのと、問題提起としてはよいものの博士のネガキャン的な側面が強く出ているだけな気もしてくるから難しい。うーむ、博士進学どうしたものかなぁ…

Posted byブクログ

2012/03/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

博士課程を目指しているので、状況を知ろうと思い読みました。 それにしても、今の大学業界はひどいなと思った。 今、教授になられた方も昔は純粋に研究がしたい と思いこの道を目指したと思う。 しかし、人は地位、名誉を手に入れると自身の保身 を考えてしまうのだろう。 勿論、例外の方が多いと思う(願う)が 若い脂ののった研究者がのびのびと研究できる 環境をしっかり整えていくべきだと感じた。

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2011/07/13

(2011/7/9読了)博士、というか大学教員の世界は企業以上に既得権のカタマリだよなあ。つっかえてる上を何とかしないと、若く優秀な研究者がいなくなってマズいのではなかろうか。

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2011/04/16

実は、まだ読み始めたばっかりなんですが、イントロダクションを読んで、とても読みやすく、「これはいい!!これなら是非高校生たちにも読んでほしい!!」と強く思いました。 私自身ポスドクとして日本を離れて研究をしていますので、とっても興味深い内容です。

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2011/04/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

博士課程修了後のポスドク余剰問題について,問題の根源,現状,活用提言まで幅広く書き綴っている. 音楽家やスポーツ選手と同じように競争社会であることを考えれば,余剰ポスドクはアカデミック以外の社会で生きていくことを考えなければならない. 著者が紹介しているように,「科学の大使」としてアマチュアの科学者や科学の裾野を広げる担い手が博士段階の人間から形作られていかないといけないのだろう.

Posted byブクログ

2011/02/06

-- 学歴ロンダリング アフリカにょろり旅 大「脳」洋航海記 -- 研究問題メーリングリスト 東大生物学科畑正憲 一人のポスドクが生まれるまでに一億円 1972年に既に博士余り 会社側は「どうしてうちには優れた博士はこないんだろう」と考えるべき 科学者の育成には大学が関わることが...

-- 学歴ロンダリング アフリカにょろり旅 大「脳」洋航海記 -- 研究問題メーリングリスト 東大生物学科畑正憲 一人のポスドクが生まれるまでに一億円 1972年に既に博士余り 会社側は「どうしてうちには優れた博士はこないんだろう」と考えるべき 科学者の育成には大学が関わることが不可欠 いま、博士の定員は減っている 博士の道として政策秘書を提案 ブダペスト宣言 「糞だって時間が経てば肥料になるんだ」 問題を「専門性」「指向」「能力」

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2011/01/13

博士の不遇の時代を描き,博士を社会の中で上手に使っていきましょう!と提言している本。 どれだけ博士が冷遇されているかについて書かれている部分は,読んでいてどんどんへこんでいった笑 そうですよねー,そう思われてますよねーみたいに笑 でも,高学歴ワーキングプアとは違うのは,アカデミッ...

博士の不遇の時代を描き,博士を社会の中で上手に使っていきましょう!と提言している本。 どれだけ博士が冷遇されているかについて書かれている部分は,読んでいてどんどんへこんでいった笑 そうですよねー,そう思われてますよねーみたいに笑 でも,高学歴ワーキングプアとは違うのは,アカデミックな世界に拘らない行き方を教えてくれている点。こんな道もあんな道もステキですよ,魅力的ですよと分かりやすく教えてくれているから,途中から勇気が出てくる! 博士課程だって道はたくさんあるんだぃ!!って思えた本。

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