マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか? の商品レビュー
価格戦略の立て方は? →高く買う客には高く、安くないと買わない客には安く売る 消費者に自分で選択させて、価格差別をする
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非常に分かり易く、経済の仕組みを解説している。身近な症例をあげさらにそれを噛み砕いており、とても読みやすかった。 実際の仕事に置き換えても色々と、いいアイデアが浮かんでくるようなほんだった。
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平易な文章で書かれており、とても読み易かった。 備忘録がてら、響いた点を纏め書き。 ・3種の価格差別 ~グループ別 / 自己選択型 / オマケ型~ ・中古版、ダメ絶対 ~時間による価格差別・価格弾力性・情報収集コストに基づく廉価版の価格決定~ ・クーポン戦略 ~①顧客情報の収集分析②究極の価格差別、個別クーポン配信③ピークシフトと稼働率向上~
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小中学生でも分かるように企業の戦略を説明しているので、かなり丁寧に書かれており、内容も簡単なものとなっている。 とはいえポイント戦略など知らない部分も有り、勉強になった。 内容のレベルは別にして、やはり具体的な企業の事例がある本というものは良い本だと思う。
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身近な価格のウラに隠れた驚きの戦略。 というものがいったいどういうものか?この本では詳細に解説されております。皆さん、あの手この手で者を買わせようと知恵を絞っていますね。 この本は一回読んで。また先ほどもう一度読んで現在この記事を書いております。この本は中学生に世の中の経済的な...
身近な価格のウラに隠れた驚きの戦略。 というものがいったいどういうものか?この本では詳細に解説されております。皆さん、あの手この手で者を買わせようと知恵を絞っていますね。 この本は一回読んで。また先ほどもう一度読んで現在この記事を書いております。この本は中学生に世の中の経済的な動向や、企業がどのようにして売るための『戦略』というものについて、懇切丁寧に描かれていて、大人が読んでも納得がいくものだと思いました。取り上げている題材は『オマケ商法』ですとか、『牛丼チェーンの値下げ競争』に始まり、『中古ゲームソフトと廉価版のそれではどちらが得か?』という日常にテーマを絞りながらも、その鋭さに思い当たる節が多々あって、あぁ、そういうことか!!と何度も心の中でつぶやいてしまいました。 廉価版、よく言えばベスト版は中古ソフト対策で出ているのだ、ということと、時間差を利用した価格戦略、ということに大きくヒザを打ったことを思い出します。ああ、ゲームソフトを売っている会社はそうやって利益を出しているのか、と。今まで気にはなっていたんですけど、今回こうしてそのカラクリが説明されていたことで目からうろこが落ちましたね。そして、牛丼の値下げ競争についても鋭い分析が展開されておりまして。個人的に安い牛丼が食べられるのはいいんですけど、彼らはきちんと儲けを出して企業としては存続できるのかな?と最近思っていましてね。これはいわゆる『囚人のジレンマ』というやつが深くからんでいるみたいですね。 こうして消費動向を読んでいると非常に面白いものです。そして、企業が出すポイントカードで得た顧客の消費データを使って、企業側がさまざまなことを『提案』してくる、という一種の『囲い込み』戦略には空恐ろしささえ、感じました。そのほかにも、『ネットでいろいろなサービスが無料なのはなぜ?』という章の中にも、鋭い分析があって、最期まであきさせないつくりになっております。
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図書館で借りて読みました。 こういう本を読むと、経済学を勉強してみたくなる。 書籍としては読みやすいのですが、読んでいて言葉がすぅーと入ってこなかった。 本書中で紹介されていた、「美学vs.実利」と今度読んでみようと思った。
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我が家では昨年ころから、週末のランチに時々マクドナルドにお世話になることがあるのですが、妻のケータイのもとにくるクーポンを利用しています。 学生時代にマックを食べ飽きた感のある私ですが、娘たちが楽しそうにクーポンを選んでいるのを見ると、たまに予約してしまうこともあります。週末...
我が家では昨年ころから、週末のランチに時々マクドナルドにお世話になることがあるのですが、妻のケータイのもとにくるクーポンを利用しています。 学生時代にマックを食べ飽きた感のある私ですが、娘たちが楽しそうにクーポンを選んでいるのを見ると、たまに予約してしまうこともあります。週末ランチ時には待たされることが多いのですが、ケータイクーポンを使っていると、スムーズのようです。 さて、この本では、最近のマーケティング手法を、物語風な語り口で、とてもわかりやすく解説していてためになりました。 特に、昔から、正規料金のものと同じ内容のものが、格安料金でDVDが発売されるのはなぜかが気になっていたのですが、それらも解説してあり(p138)興味を持てました。 私の現在の仕事に生かせる視点としては、「消費につながる「価値観」を発信して、その価値観に基づいた商品を提供することにより高い賃金が得られる(p174)」でした。 以下は気になったポイントです。 ・2007年の夏から、マクドナルドは都道府県ごとに5段階に分けたか価格設定に切り替えた、東京大坂は一番高いグループ、宮城・島根県は最も安いグループになる(p17 ・商品を売る側は、「客側でかなり手間のかかる方法での値引き」を 用意して、消費者能力テストとして活用している(p22) ・自己選択型の価格差別(自動車でのオプション選択)は、工業化が進む中で、自動車産業がナンバーワンになった原動力(p29) ・転売は価格差別の天敵である理由は、正規ショップば特定の相手に安く売ったものが、本当なら高くても安く転売されてしまうことだが、オマケ商法の副作用として生じる転売は、正規ショップがまだ安く売っていないうちに、安くないと買わない客に対して転売されるので価格差別の効果を強める(p35) ・おまけ商法をされても困らない理由は、その代金は、先に複数買った消費者から回収するので(p41) ・価格を下げた時に、「まあ買ってもよいかなグループ」が増える場合には、需要の価格弾力性が大きいと表現する(p68) ・平均コストと利益が安くなりすぎないように、すぐに性能を高くした商品に切り替えることを繰り返す(p96) ・ひとつのゲームソフトを複数のゲーム機に向けて同時に開発するマルチプラットフォームというやり方は、範囲の経済を活用したもの(p100) ・主翼製品は赤字で売っても、他で稼ぐという発想は危険、他の商品は競合店でも売っていることが多く、単なる値下げ競争に巻き込まれる(p103) ・繰り返しの囚人のジレンマにおいて、もしも最終回が決まっているなら、最終回にどうなるかを考えればよく、初回から裏切るのが良い、最後がわからないケースは「協調」が良い(p127) ・廉価版が売り出されるときには、本当に高くでも買う人はすでに正規版を買っているので、廉価版の転売によって価格差別が邪魔されることはない、これは「時間を通じての価格差別」という(p138) ・服の本当の「標準価格」は、シーズンの真ん中で始まる、最終バーゲン開始時点での価格である、これも時間と通じての価格差別である(p141) ・中古品対策として、正規版の中古品を買うのと同じ程度の価格で購入できる「廉価版の新品」を売る、中古品を買うお金はメーカーに回らないので(p145) ・いまの社会は、明確に役に立つ仕事をしている人ほど、お金を稼ぐことがむつかしい状況になっている、消費につながる「価値観」を発信して、その価値観に基づいた商品を提供することにより高い賃金が得られる(p172、174) ・機能性が高い製品(技術=特許)は数年から長くて20年しか稼げない、キャラクター付き(著作権)は50年、ブランドマーク付き(ブランド)は永遠である(p185) ・サービスは転売しにくいので、価格差別がやりやすい、女性向けの割引価格の導入が好例(p195) ・ケータイクーポンを使ってマクドナルドがやりたいことは、お店と顧客の相互に利益のある取引(顧客別にクーポンを発行することで稼働率をアップ)である(p226) ・ポイントをつけたり特別のクーポンを配って値引きするかわりに個人情報をくださいというのが企業の本音(p237) ・正しい判断をするためには、それまでにつぎ込んだ投資から撤退しても回収できないコスト(サンクコスト)は忘れるべき、有料アイテムにかけたお金も一例(p251) 2011/6/12作成
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価格戦略について扱われた書籍は、あまりないと思います。 そのなかで、マクドナルドなどファーストフードや、任天堂などのゲーム機といった身近なテーマを選びつつ、経済学の観点から価格戦略が解説されています。 他の読者の評価が、それほど高くないのが意外です。 ちょっと経済学っぽすぎ...
価格戦略について扱われた書籍は、あまりないと思います。 そのなかで、マクドナルドなどファーストフードや、任天堂などのゲーム機といった身近なテーマを選びつつ、経済学の観点から価格戦略が解説されています。 他の読者の評価が、それほど高くないのが意外です。 ちょっと経済学っぽすぎるのでしょうかね。
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同氏の名前はピンと来ない方でも、 「スタバではグランデを買え」 「クルマは家電量販店で買え」 などのインパクトのあるタイトルならば聞き覚えがあるかもしれない。 要はいずれも内容的にはマーケティングの手法について語っていて、 「今流行の店の儲けや客寄せの仕組みはこんな風になってま...
同氏の名前はピンと来ない方でも、 「スタバではグランデを買え」 「クルマは家電量販店で買え」 などのインパクトのあるタイトルならば聞き覚えがあるかもしれない。 要はいずれも内容的にはマーケティングの手法について語っていて、 「今流行の店の儲けや客寄せの仕組みはこんな風になってますよ」ってなものですが、 著者自身も言っているが、これを知ったからといって明日から買い物上手になるわけでもない。 それでも知っていると知らないとでは意識に差が出て、 いつか大きな買い物をする時でも、考え方は利用できるというものである・・・多分。 多分っていうのは実は私も上記2書は読んでいないのだ!? さて、では実際に読んだこの本の内容を紹介させてもらうと、 一冊を通じてよく出てくる言葉に「価格差別」というのがある。 この発想が自分には今までなかったため、この本が新鮮に見えた第一要因でもある。 もう少し詳しくこの「価格差別」を紐解くならば、 「高く売れる相手には高く売り、安くないと買わない相手には安く売るための手法」 ということになるかと思う。 それにはまず消費者のタイプを以下の4つに分ける。 タイプ1「どうしても買いたい人たち」 タイプ2「出来れば買いたい人たち」 タイプ3「安ければ買ってもいいかなっていう人たち」 タイプ4「相当安ければ買う人たち」 そして注目するのはタイプ3の「安ければ~」の人たちにどう買わせるかがポイントであるらしい。 極端に言うとタイプ1とタイプ2は放っておいても買うので高い値段設定でも構わない。 でもタイプ3に買わせるには値段を下げなければならない。 だけど最初からタイプ3が買うような値段設定をしてしまったら、 せっかく高い値段で買ってくれるタイプ1・タイプ2から得られるハズの利益を逃すことになる。 そこでタイプ1・タイプ2に提示する価格とタイプ3に提示する価格を違えることが出来れば理想的である。 そうすれば一つの定価で売る場合より、数もさばける上により大きな利益が得られるっていう理屈である。 もちろん4つではなく、もっと細かく分けて、もっとキメ細かく価格設定すれば、 さらに大きく利益が増えるし、それを実践している会社もあるだろうが、 とりあえずここでは分かりやすさ優先のために4タイプとしているようだ。 まぁ確かに言うは易しだが、どうやってその棲み分けをするのかが難しい。 そのための手法としてクーポンやケータイが上手く利用されている現状を説明しているのだ。 読み終わった感想というか、読む途中から既に自分の中では、 「ほぅ~なるほどねぇ~世の中には上手いこと考えるヤツっているんだねぇ~」 と感心しきりで、正直ケータイクーポンへの意識が変わったのは事実である。 ただ冒頭でも述べた通り、分かったからといって生活が変わるわけではないので、 スグに家計やおこづかいの足しにしようと思っている人には期待外れかもしれない。 それでもホント世の中こんなことが行われてるんだ!? ケータイや情報っていうインフラが変われば、 それに合わせたマーケティング手法も生まれるんだ!? っていう社会の裏側を知ったような気分が味わえたのは実に愉快ではある。 皆さんの中には、こんな仕組み知っていて当然、という賢い消費者の方もいるだろうが、 そうでない私のような方にはこの本かなりお勧めです!! おもわずこの著者の別の本を読みたくなってしまいました!?
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学生でも読める、ということですが少し難しいのではないか? と感じます。 価格の決まり方と戦略についてまとめられており、楽しく読めました。基本的に、著者の監修した「出社が楽しい経済学」を観ていれば一通りの単語と意味は覚えられるのですが、もう少し細かく踏み込んでまとめられています。「スタバではグランデを買え」「クルマは家電量販店で買え」と同じく、例によって、タイトル「マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか?」は書籍の中の一部分でその他についての記述が多いです。 主な内容は以下です。 ・価格差別 ・需要の価格弾力性 ・平均コスト、追加コスト、機会コスト、サンクコスト、取引コスト ・規模の経済性、経験効果 ・囚人のジレンマ ・付加価値 ・記号消費 ・サービスの稼働率 ・顧客情報と価格差別 について述べられていますが、特に価格差別にページを多く割いており、どのように「高く買う人に高く買ってもらい、安くないと買わない人に買ってもらうか」という点を厚くして説明しています。経済について全くのゼロ知識から読むと少し大変かもしれませんが、少し経済学かじった人ならすらすらと読めて、かつ新しい発見もあると思います。 「マクドナルドのケータイ安売り」については、経済をかじった人については常識なのかもしれませんが、自分にとって新しい発見でした(是非読んでみてください) また、個人的に新しい発見として気づいたのは以下でした。 『消費は「社会的」で、誰かが発信する価値観に影響されやすい』(P170) 価値がはっきりわかるものは意外と儲けられないということです。「価値観」によって付加価値をつけることで大きく利益が出せるとのこと。これは言い換えるとある種の洗脳とも思うのですが、実際に利益(付加価値)を出すにはこれがどうしても必要となるんでしょうか。僕はいつも機能と感情に分解して考えている(つもり)なのですが、実際利益を得るには出来るだけ商品自体の価値を曖昧にして売るほうが良いということでしょうか。 そこが行き過ぎると「ボッタクリ」となると思いますが、世の中「ボッタクリだ」「いや、個人の価値観の問題だ」のいたちごっこなのかもしれません。 消費は「価値」ではなくて「価値観」を元に決定される、良い勉強になりました。
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