和解する脳 の商品レビュー
「やらない」という選択だけが人間の自由意思なのである。 脳はすでに準備しているけれども、そこであえて「やらない」という決定をする。それが大事なのだ。 どうして人は他人の不正を暴きたがるのか不思議だったのだが、それが脳の本質だったというのは驚きであった。他人の得は許せないというわけ...
「やらない」という選択だけが人間の自由意思なのである。 脳はすでに準備しているけれども、そこであえて「やらない」という決定をする。それが大事なのだ。 どうして人は他人の不正を暴きたがるのか不思議だったのだが、それが脳の本質だったというのは驚きであった。他人の得は許せないというわけか。 それでも、人は「仲良くやる」ことに快感を感じるようにできているそうだから、少しは期待が持てるのだろうか。 読み終わると、生きるための考え方が変わるような本であった。
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難しいけどオモシロいです。脳の判断基準に善い悪いはなく、快・不快、好き嫌いでしかない。あいつは善いやつは、正しくはあいつが好き。勝手に学校を休んだ学生は悪い学生だとしかるセンセイの脳は、正しくは勝手に学校を休む学生は嫌い…難しいけど一番理解したいのは、フリーウォント、それをしたい...
難しいけどオモシロいです。脳の判断基準に善い悪いはなく、快・不快、好き嫌いでしかない。あいつは善いやつは、正しくはあいつが好き。勝手に学校を休んだ学生は悪い学生だとしかるセンセイの脳は、正しくは勝手に学校を休む学生は嫌い…難しいけど一番理解したいのは、フリーウォント、それをしたいけど、自らしなかった。自由否定。自由意思フリーウィルは存在しないが、フリーウォントは存在する。混乱しますが、フリーウォントが存在することで、まあるくおさまりみんなが快を得られる!
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池谷さんの本は、本当に面白い! 今回一番ツボだったのは、「自由意志(フリー・ウィル)はないが、自由否定(フリー・ウォント、Free won't)は存在する」というところ。 これがもしかしたら、HSYQの練習においてとても重要なことをいっているようにも感じる。 あく...
池谷さんの本は、本当に面白い! 今回一番ツボだったのは、「自由意志(フリー・ウィル)はないが、自由否定(フリー・ウォント、Free won't)は存在する」というところ。 これがもしかしたら、HSYQの練習においてとても重要なことをいっているようにも感じる。 あくまで空想ですが(笑)。
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ADR(裁判外紛争解決)も専門の弁護士との対談で、脳科学の実験を紹介しながら話を進めていく形式で、どうも話題がとびとびで散漫になっている印象を受けた。ただ、法律の実務的な分野は神経経済学等でもっと分析が行われるべきところだろうし、そのきっかけとなるであろう書としては評価されるべき...
ADR(裁判外紛争解決)も専門の弁護士との対談で、脳科学の実験を紹介しながら話を進めていく形式で、どうも話題がとびとびで散漫になっている印象を受けた。ただ、法律の実務的な分野は神経経済学等でもっと分析が行われるべきところだろうし、そのきっかけとなるであろう書としては評価されるべきだと思う。神経科学の部分でちょっと過剰に期待しすぎたので、評価を低めにしてしまった。
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帰納と演繹、相対的快、好きか嫌いかの判断、「理」を最初に言わない、についてが、なるほどと思わされ面白かった。
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脳科学を、エビデンスベースでしかもわかりやすく書籍にしているのは、池谷裕二さんだと思う。 「和解」は困難を伴うことが多いけれど、人の脳はそれに「快感」を覚える仕組みになっている、ことがほっとさせられた。 ★印象的な言葉★ 「ひらめき」inspirationと「直感」intui...
脳科学を、エビデンスベースでしかもわかりやすく書籍にしているのは、池谷裕二さんだと思う。 「和解」は困難を伴うことが多いけれど、人の脳はそれに「快感」を覚える仕組みになっている、ことがほっとさせられた。 ★印象的な言葉★ 「ひらめき」inspirationと「直感」intuitionは、脳科学的には全く別物、「理」と「情」にかなり近い対立関係にある
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3歳児はかくれんぼができない diversity/variety complex/complicated 不安を感じる扁桃体 攻撃性のPAG 検証 verify 確証 confirm 作話するときの脳のOFC(眼窩前頭皮質)の活動が低下
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理が異常に発達した今だからこそ、本能的なことと素直に向かい合い、例えば自分や他人が行う感情的なこともまず受け入れることが大切。それは健康的なことだとも言える。
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読売新聞2011.01.31夕。 《争いたがるのが脳ならば、和解したがるのも脳。(中略)気鋭の脳研究者と紛争解決専門の弁護士との希望あふれる対話。》
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
脳科学者と弁護士との対談。ヒトは客観的思考を獲得するコトによって有限、無限の概念を生み出してしまった。有限であるからこそ『私有』『権利』『争い』も必然的に発生したと語られます。特に、「客観性の概念こそ人たる証。しかし客観できる故に有限を知り、権利を言い出し、争いへと繋がる。」というくだりに惹かれます。人が人になった瞬間、争いは避けられないものになったのかもしれないなあ。
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